安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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コロナ下でのMMTはかなり危うい政策である

2020-06-27 11:43:29 | 政治
理論先行で経済を動かそうとする経済学は失敗します
MMT、現代貨幣理論はもちろん経済学という訳ではありません。純粋な貨幣理論、貨幣の説明です
重要かつ問題なのは、貨幣理論であるMMTが、ケインズ系の経済学を論理的に裏付け、後押ししている
ということにあると思います

私は、自分の信念として、ケインズよりもハイエクの経済学を正しいと認識しています
経済学というと、マルクス経済学かケインズ経済学か、という印象がありますが
この両者とも、特徴は「政府から見た経済学」なのです
政府主導による統治の学問、というふうにとらえても良いかと思います
三橋貴明さんのブログや動画を拝見すると、よく”経世済民”という言葉が出てきます
「政治の力によって世を救い、民を救う」、これ自体は素晴らしいことで、誰も反論できないと思います
しかし、三橋さんの考え方の中には、「経済は、民に与えられた創造の自由によって作られてきたもの」
という視点が欠けています

ケインズの経済学が必要な時はあります
それは、災害等の時の初期の復興の際に必要な考え方です
「今はコロナ禍で経済が止まっているから、政府からの支援が必要だと言っているのではないか?
あなたこそ間違っている。。。」そう言いたい人もいるでしょう
しかし、それでも私はあえて言いたいのです
「冷静になって考えましょう。コロナ禍はあと何年続くと思っているのですか?」と
「コロナが続く限り、第2波第3波が来るたび、経済を止めて政府からの援助を求めるのですか?」と
確かに今は厳しいかもしれない、しかし、だからこそ「今できることから」各人が努力しましょう
そう言っておきたいのです

コロナ下でのMMT的発想は非常に危険なのです
コロナ禍は経済を止める効果があります。
不況のスパイラルで企業倒産が相次いでいく可能性が、今後あるのです
この時、コロナが流行るたびに経済を止めて山本太郎氏が言うように、お金をどんどん配るのですか?
結局、経済を再生させるのに、都合の良い打出の小槌などない、それに気がつくべきなんです

日本円の信用は何によって支えられているのか、よく考えるべきです
日本円は信用があるから少々増刷しても大丈夫だ、どんどん配るべき
これは根本的な考え方が間違っています

アメリカが中東の石油の利権を得ることにどうやって成功したか?
これを考察した時に、「何が経済をダメにするか?」が理解できるようになります
アメリカの戦略家はある意味頭がいいのです。当時のアメリカの戦略家はずる賢かった。。
中東の国々の街を破壊したあとに、現地の難民に配給を始めました
難民キャンプで食料や衣服を提供し始めました。。。これが配給です
難民たちはそれを受け入れましたが、それによって失ったものがあります
「自主独立の気概」を失いました。。。つまり、アメリカの戦略家に飼いならされてしまったのです
このことをハイエクは「隷属への道」と表現しています。ハイエクの有名な書籍です
ただ街を破壊されただけなら難民たちは復興できたかもしれませんが
施しを受け続けた難民は、復興する気持ちも、力も失ってしまいました

人は他人からの施しを受け入れ続けてはいけないのです
どこかで決心して、自分の人生を自分で立て直さなければいけない
「為政者(政治家)は他人の懐に安易にお金を配ってはならない」
これは永遠の真理だと思います
山本太郎氏を応援し、後押しする人々よ、よく考えてください
インフレが起きるまでお金を配ればいい。。。その考え方を受け入れることは
諸外国から信用を失うことになるのですよ
特にアメリカはよく知っています
配給を受け入れた国民は繁栄することはない。。。
甘い配給制度は地獄への道です。。。安易なお金の増刷は毒水になると知りましょう

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