安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

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MMTのスペンディング・ファーストについて語ってみる

2019-07-20 06:58:00 | 政治

いつも行っている新聞投稿には文字数制限があり、簡潔に400~500字程度にまとめねばならず、説明が丁寧にできない
スペンディング・ファーストという言葉の意味を説明したいが、400字では無理があるので、ここで別途、簡略に述べてみたい

スペンディング・ファーストとは、MMT(現代貨幣理論)の理論の中でも重要な論点の一つである
政府が自国通貨をこれから発行し、経済に流通させていこうとするとき、まずは”財政赤字から始まっていく”という意味である
政府は、”通貨を持たない国民からは税金が取れない”のである
そういうことで、政府はまず手始めに、国民に貨幣を持たせなければならないのだ。
そのためには、まずは政府が国民から何かを買わなければならない
場合によっては”金”などを買い上げることになるが、国民はわけのわからない(まだ紙幣がないので)紙幣を金と交換したがるだろうか?
その論点は別にあるのだが、ややこしくなるのでここではあえて触れない

政府は十分な貨幣経済を作るために、国民がその貨幣を十分に持つまで支出し続けなければならない
そのあいだ、”ずっと財政赤字が続く”のだ
つまり、経済規模を拡大し、通貨の流通を増やすには、政府による財政赤字が必要なのである
にもかかわらず、政府をはじめ経済学者や官僚の多くが、ここを理解していないのである。

要は、政府による財政赤字は、同時に国民への”貨幣の移転”にほかならない

経済が低迷するとき、貨幣の流通量が減っているとき、政府の赤字が増えるのはむしろ自然かつ補完作用として当然なのである
問題はむしろ、財政赤字が増え続ける現実にあるのではなく、それでも経済が回復しないことにある

財政赤字を黒字化することを最優先するのは愚かなことである

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