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≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

織り始めました。

2006-12-26 12:14:38 | 手織り

76cmのムカデ(織り付けソーチ、ともいう)が来たので、
もう一度経糸を取り付けて、織り始めました。
経糸(たていと)がすぐに付くし、幅がちゃんと合ったので、織りやすい!
滝長さんありがとう。

昨日のはなし。
おとといは朝から晩まで出掛けていて、昨日も完全にダウンしていた。
こういう日は何をしてもうまくいかない、ってことも知っている。
だけど、何もしないともっと落ち込むし、そんなに時間に余裕があるわけでもない。
年賀状でまちがい連発をするよりは、まだ機(はた)や糸車の前に座っているほうがましだろう。
と思い、緯糸(よこいと)を入れ始めたわけだ。

経糸を機にかけているときは、糸さえかけてしまえばこっちのもん、
みたいな気分でいたが、いざ織り始めると、やっぱりそんなものではないのである。
そうだった、この前の布を織ったときもそうだった、と今さら思ってももう遅いんだ。

杼(ひ、シャトルともいう)をちゃんと投げられない。
少しうまくなったかな、というところで、前回は経糸が尽きたんであった。
それから、早1年以上経っている、忘れているよなー。
しかも、今回は前回よりも布幅があるから、もっと難しい。

杼を飛ばすことや、耳を気にしていると、今度は打ち込みの密度がムラになっている。
だいぶん前の部分の糸が飛んでいることに気が付く。
こんな、織りムラ、織りキズだらけじゃ、ダメダメだっ!

なんだかすごく、落ち込んでくるんだ。 はぁ~。


今日はもうダメだ、と思い、今度は糸車の前へ。
すると、やっぱり糸が切れるんである。

でも、しばらくはがんばって糸を紡いだよ。

とうとう機織りと糸紡ぎを断念して夕食の準備を始めたが、こちらは勝手に頭と体が働く。
機織りや糸紡ぎより、食事を作るほうがよっぽど上手だ!
毎日毎日多少の工夫を凝らして(凝らさない日もある)作ってるんだから、
当たり前といえば当たり前なんだけど。

それはそれで、またしても落ち込んだのであった。


先日スライバーを計ってみた。
50cmで2gだった。

その日は2時間半で10g紡げた。 つかれたー。
余分な力が入っているのが分かるので、首を左右に揺さぶっている。
我ながら、すごく変。

糸紡ぎが様になるには、まだまだ修練がいるんだろうなあ。

機織りも、「目指せ100反!」 とnunogotoさん はのたまうが、
ほんと、わたしもがんばらねば!
織りキズだらけじゃいやだー!

といいつつ、年賀状がわたしを待っている。




今日は雨。
庭のリンゴの枝に、水滴がついた。


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経糸(たていと)をムカデに取り付ける。

2006-12-11 14:12:03 | 手織り

筬(おさ)に通した経糸を束にして結び、ムカデというものに取り付けます。

長い針金を抜いて、細かいループの間に経糸を入れ、
経糸が抜けないように針金を通していけば、
経糸が織りあがった布を巻き取っていく千巻きに固定されます。

いちいち棒に結び付けていく方法もありますが、このムカデは仕事がはやい!

さあ、いよいよ織り始めです。
とはいってもいきなり本番ではなく、
間違いがないかチェックしたり、テンションが揃ってくるまでは試し織りです。

やってみるまでは知らなかったけれど、ほんと、織り始める前が手間なんです。
緯糸(よこいと)を入れるのが本番なんだけど、
経糸が機にかかればもうだいたい出来たような気分になってしまいます。




これは、オンシジウム・トゥインクルというランです。
蕾付きをしばらく前に買ったので、わたしの腕とは関係ないです。
草丈は15cmくらいしかありません。
時々、甘い、お菓子を連想させるような香りがします。
チョコレートのような、とか、バニラのような、とか形容しているHPもありました。

冬になると、小さいランを台所の窓辺に飾って、冬越しさせます。
窓辺なので、夜は結構寒くなると思うのですが、
丈夫な品種を集めるようにしているせいか、意外と大丈夫なようです。


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筬(おさ)通し

2006-12-10 16:26:11 | 手織り

やっと綜絖(そうこう)に経糸(たていと)が通ったので、次は筬(おさ)に通す。
この櫛(くし)みたいにスリットがいっぱいあるのが、筬。
これがあるので、布の幅を決められる。
ちなみに、これは35羽、80cmの筬です。
(9.2羽/1cm の密度でスリットがあります。)

ひとつのスリットに2本ずつ経糸を通してゆく。
これを、丸羽通しといいます。
ちなみに1本ずつだと片羽通し、2本以上だと混み差しといいます。

耳8本は倍の密度にするので、4本ずつ入れる混み差しにします。
あとは、どんどん2本ずつ通していけばいいのですが、実は16本に1本、太い糸にしているので、
そこだけ片羽通しにします。
織ったときにどんな効果が出るか、どきどきします。
(ちなみに地の細い糸はC30/2、太い糸はC10/2です。)

通した糸は20本ずつ束ねて、抜けないように、すぐにほどける結び方で結んでおきます。
↑写真の束ねた糸の右側の、真鍮製の薄い板がカギになっているのが、筬通しという道具です。

筬通しは2本ずつ通せばいいし、綜絖に通って順序や幅がだいたい出ているので、
綜絖通しよりずいぶん楽な作業です。
さっさと終わらせるぞー!
あ、でも、間違えないように…。




これは近所のアメリカセンダングサの実。
しょっちゅう誰かが、気が付きもせず、うちに持って帰ってきます。
12月8日撮影。


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綜絖(そうこう)通し、あと200本!、糸紡ぎの続き

2006-12-07 12:22:41 | 手織り

11月28日以来、やっとここまでこぎつけました。
いまさらになってノってきて、100本/35分でできるようなので、
経糸(たていと)1300本を単純計算すると、7.5~8時間で終わってしまう作業なのに、
10日もかかってしまうとは、いったいなにごと!?

作業をしていて分かりにくくなるのが一番困るので、20本で結んだものを、更に5本束ねて捻ってある。
↑写真は11本あるので、1100本綜絖に通した、というわけ。

ピントが向こうに合ってて、手前のはボケ気味なんだけれど、
曲がった針金のようなものが木の板に乗っているのが分かりますか?
これが綜絖通し。

手順は、
まず、綜絖金 (そうこうがね、ワイヤーヘルドというほうが多いかも) を、4枚ある綜絖枠から1本ずつ取ってくる。
次に綾棒(あやぼう)の経糸を端から4本取ってきて、右手の指の間に順序良くはさんで持つ。
準備が整ったので、左手に綜絖通しを持って、おもむろに左から1,3,2,4と通す。
あ、わたし左利きなの。
4本通ったら、順番が間違ったり糸が絡まったりしていないか確認する。
それを5回やったら、もう一度確認して、すぐほどけるように結んでおく。
この束が5本できたら、あわせて捻っておく。

あと少しだ!




糸紡ぎのほうは、こんな塩梅(あんばい)。
茶綿は、もう飽きた。
ひとまず終わりにした。

これを長さを測りつつ綛(かせ)に巻きなおして、煮て撚り止めをしなくてはいけないのだが。
まだほかのボビンもあるし、しばらくこのままで置いておこう。
(ボビンというのは、この糸の巻きついている木の筒のこと。)

茶綿のボビンの下は、今紡ぎ始めたスライバー。
スライバーというのは、わたをすぐ紡げる状態にしてあるもの。
向きのそろった、わたのヒモのようなものだ。
先日アメリカからやっとこさたどり着いた。

ええ、説明によると、
工場から出たデニムの端切れを白い木綿と合わせてスライバーにしたもので、
繊維の短い部分やネップや糸が混じっていることもある、らしい。

それじゃあ、少し紡ぎづらいかしら、とドキドキしながら紡いでみたら、さにあらず!
ぜんぜん紡ぎやすい!
細くなっても、ぜんぜん切れない。
茶綿のほうが繊維が短いのか、細くすると駄目だった。
ごみも混ざっていて、ときどき手(足)を止めて取り除かなくてはいけなかったし。
もしかして、難しいほうから木綿の糸紡ぎを始めてしまったのかしら!?

ボビンひとつ木綿を紡いだところで、やっと糸紡ぎの調子が出てきた。
なんだか面白い。 愉快だ!
足でリズムが出て、ふわふわのスライバーが魔法のように糸になっていく。
根をつめる綜絖通しのキリがよくなったら(飽きたら)、糸紡ぎの腕がなまらないように、少しでも紡ぐ。
少し緊張がほどけて、いいです。


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経糸(たていと)を綜絖(そうこう)に通す

2006-11-28 10:29:33 | 手織り

経糸を巻いた千切(ちきり)を機にセットして、今度は綜絖に通します。
孔の開いている針金に経糸を通して、これが上がったり下がったりするわけです。

平織りなので、綜絖は2枚あれば出来るはずなのですが、
経糸が細いので、2枚だと糸が混みすぎて摩擦で綜絖が開かなくなったり、
糸が切れたりすると困るので、4枚にします。

手前から綜絖を1、2、3、4とすると、経糸は順に通していけばいいように思いますが、
綜絖が入れ違いに上下するとガチャガチャうるさいし、開口がずれたりして糸の目が飛んだりして困るので、
1、3、2、4の順に通します。
そうすれば、綜絖が1と2、3と4で上下すると、糸は交互に上下するわけです。

綜絖の向こうに見える2本の木の棒が綾棒です。
これで、経糸の順序を確認しながら、綜絖に通していきます。

間違えないようにするのに、結構、集中力が必要です。




これはうちの庭の、山椒の紅葉ならぬ黄葉です。
緑の葉は、ロニセラ・テルマニアナ、オレンジ色の花のスイカズラです。
昨日、撮影。


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