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≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

やっと整経し終わった。

2012-02-27 15:57:14 | 手織り


布を織るまえに機 (はた) に経糸 (たていと) を掛けなければならない。
整経はその準備の1プロセスで、経糸を順番に必要な長さに揃える。
順番がごちゃごちゃにならないために、綾をとる。
×にするだけなんだが、これが何より大事。
これを思いついた先人って、すっごい偉大!!!

ちなみに、この写真↑の右下の部分。 4本立っている棒のうちの右の2本。
左の2本は数えやすくするために使っている。

この写真に写っているのは、全体の1/2。
布の幅が広いので、経糸を2つに分けているのだ。





整経が終わったあとの木枠。
綛 (かせ) 糸の重さと番手から長さを計算して本数のマキシムを出した。
ギリギリのはず、何とか足りるはずなんだけれど、整経していると足りなくなってしまいやしないか、ドキドキだ。
その一方でやたらと余る色もある。
染めるときにちょうどいい糸の量があるから、仕方がないんだよ。


次は荒筬 (あらおさ) に通して、経糸を男巻に巻いて、経継して、…   なかなか織れない。



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なにやら織り途中

2011-08-22 09:28:08 | 手織り


なんだかいまひとつの写真だ。
模紗織り入りのリネンストールなんである。
タイトルは織り途中と書いたが、織り上がった。
現在、水通し中。

なんでアップしたかというと、
これ、経糸 (たていと) も緯糸 (よこいと) もグラデーションしているから。
しているはずなのだが、織っていても全然分からない。
水通ししたら分かるようになるんだろうか!?

これに限らず、織っていても全然分からない、という状況は結構いつものことなのだ。
だから織りながら、わたしが作ろうと思っていたのはこういうものだっけ?
という疑問はいつもつきものだ。

しかーし、そこで挫けていては何も出来上がらない、
どたばたして路線変更してもたいてい良い結果は出ない。
心を強く持って、だいじょうぶだいじょうぶ、機 (はた) から下ろして水通しすれば、
きっと作ろうと思ったような風合いになっているはず、
もしくは作ろうと思った風合いではないにせよ、それなりに面白い風合いになっているはず、
と、自分を励まし諦めて織り上げるしかないのだ。
(その割りに遅い、と自分でも思うけれど…。)



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シャツ地:みどり系チェック 織り終わり

2011-04-19 18:36:01 | 手織り


大層くたびれました。
ネット中毒のわたしがPCに一週間以上も手も触れず、
おかげでゴミメールが1000通近くも来る始末。


巻いた経糸 (たていと) は布になりました。

おつうのように、根を詰めて織った、というわけでございます。 痩せたり毛が抜けたりはしなかったけど。
群馬の森クラフトフェアが今週末に迫っているというのに、
地震騒ぎですっかり取り乱し手が止まっていた分、
まあ、いまさらのような大車輪というわけです。 ああほんとに自分がイヤになるぅ。

いちにちに1メートルの壁、これがきつかった。
ほうほうのてい、ふらふらです。
通し幅74cm、8枚綜絖 (そうこう) ともなると、
フンッ!と踏み込み、エイヤッ!と杼を投げ、バンッ!と筬 (おさ) を打ち込む、
これを何時間も繰り返せば、くたびれても仕方がなかろう。

そしてねぇ、間違える。
ええ、人間ですもの、間違いはあるでしょうよ。
でも間違えて欲しくないよ。
以前よりは杼を投げたときに、あれっ?と間違いに気付くことも増えたよ。
でも10cmも20cmも織ってから気付くと、なえます。

気付いてしまった間違いを無視は出来まい。
緯糸 (よこいと) が20/1の木綿糸、つまり単糸なんです。
もさもさして、すぐにホコリに戻ってしまう。 すぐ切れる。
だから解きにくい。
布幅が広いので、4越でも3m近くなってしまう。
ああもう、切って捨てて解く方式も使ったし、針ですくう方式も使ったし、
見た目は澄ましているけれど、じつは汗と涙の結晶、苦労を隠しているだけです。
見る人が見れば、この布からわたしのドタバタぶりが分かるであろう。


機織りは、綺麗事ではありません。




でもって、これがアップ。

ふっ、ふっ、ふっ、分かる? なぜ綜絖 (そうこう) が8枚要るか。
あれっ? この写真は横向きだ。90度回転してみてください。

綾織がベースなんだけれど、色糸の交わるところだけが平織りなんです。
あと綾織りのほかに斜子織り (ななこおり) も入ってますよー。




色々考えながら描いた、組織図。
じつは、こういうのって好きなんです。 升目をしこしこ埋める感じとか、数字を色々こねくり回すとか、そういうの。


でもなんで、チェックのところだけ平織りなのか?
色糸効果だけを狙っているわけではないです。
そうじゃなくって、組織による縮み率の差を利用して、テクスチュアの効果を狙っているんです。
でも、水通ししてみなければ、本当のところは分からない。
なにしろもたくさして、試し織が納得できないまま本番になってしまったものだから。




なんとか織り終わったの図。
ほら、糸の端が綜絖の後ろギリギリまで迫っているであろう。
10.1メートル織れました。


で、シャツが間に合うのか!!??   かなりきびしい状況だ。

また引き続き、根を詰めましょう。
機 (はた) のようにうるさくないから、夜でも出来るでしょう。




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経糸 (たていと) 巻き

2011-03-26 10:24:03 | 手織り


先だって染めていた糸はこうなった。
夫に手伝ってもらって、ようやく経糸 (たていと) を男巻き (おまき) に巻けた。
あとは機 (はた) に取り付いて、ひたすら通す仕事が待っている。
のだが、ちょっと中断して他の仕事をしなくてはならない。
それは、後日ご報告、ということで。




春休みの子どもが経糸を巻く作業をながめていた。
鎖編みにした経糸を見て、
「歯磨き粉に似ている!」。
もしかしてそれは、アクアフレッシュとかいうものでしょうか?



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葛結びによる経て継ぎ

2010-11-16 14:23:16 | 手織り

経て継ぎ (たてつぎ) っていうのは、
布が織り終わったときに経糸をじょきじょき切って、もしくは棒から抜いて、布は機 (はた) から下ろすけど、
筬 (おさ) や綜絖 (そうこう) の経糸 (たていと) は抜かないでおいておいて、
前の経糸と次に織る用の経糸を結び付けること。
同じ経て密度、組織の布が織れる。

一から通し直すより、間違いがないし、結ぶのに慣れてしまえば早い。
工業用でもポピュラーな技法なようで、経て継ぎ機なる機械まであるらしい。
結んでくれるの?


それで、これが経て継ぎで結んだ経糸の様子。 透け透けリネンマフラーね。
おっと!
これは以前継いだ分だった。 ピンク系水色系に継いである。
結び方は、機結び (はたむすび) ね。


それじゃなくて、こっち。

これが新規の分。 今度は草色。 草色をピンク系に継いだ。
それでその結び方が、新たに覚えた 葛結び、ってやつですよ。
ほら、東京スピニングパーティーに行ったときに、大井川葛布の村井さんに教えていただいた…。

糸の端が2本とも同じ向きになる、っていうのが特徴。
ただ同じ向きにするんなら、2本まとめて止め結びっていうのもあるけど、
あれじゃ糸の端が真横を向いて、引っかかりやすいからダメ。

で、初めてやってみてどうかというと、ほんとにするりと上手くすり抜けた! 
結び目が解けることもなかったし。
もう経て継ぎするときは、必ず葛結びにするって決まり!


葛結びして筬や綜絖を上手く通り抜けるようにするには、機に残った経糸が長くないとダメなので、
少し余裕を持って経糸を残して切らなきゃダメだな。

って、この写真は、筬の手前で結んでいるけど、これはちょっと変則的。
普通は向こう側、綜絖側で結ぶんです。 経糸はもう男巻き (おまき) に巻いてあってね。

わたしみたいにするとちょっと不都合がある。
経糸を男巻きに巻くときに筬も綜絖も通っていくので、糸が擦れやすいということ。
でもまあこれは透け透けリネンマフラーで、経糸の密度が低いし、そんなに毛羽立った糸でもないので、
織るのとあわせて筬と綜絖を往復してもらっている。 細い糸でなければ、そんなに切れない。

それから片羽 (筬目1羽に経糸1本) じゃなくて、丸羽 (筬目1羽に経糸2本) 通しということ。
同じ筬目の中で経糸を絡ませて結んでしまったら、ちゃんと開口しない。
といっても、それを防ぐのはそんなに難しくないので、
わたしはこの機ではいつも、変な経て継ぎをしている。


そういや、手紡ぎのぜんまい綿入り茶綿マフラーの色違いは?
うっ、そちらも同時進行です…。 そのうちアップします。




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