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バカメール騒動の結末

2006年02月28日 16時10分04秒 | 政治・世相・スポーツ等

ガセメール問題で、今日正式に永田議員が謝罪をするという。
まあ、間違いがあったら謝るのは当たり前のこと、間違うことは誰にでもある。それを責めるわけではないが、現時点で明らかになっている「幕の引き方」はいかがなものか。

永田議員は議員辞職をせず、野田国対委員長と鳩山幹事長がその役を辞するというのだが、彼らがかわりに議員を辞職するというのなら話は別だが、民主党内の人事がどうあったとしてもそんなの党外になんの関係があるというのだろうか。つーかお前ら普段から勝手にポコポコ役職変えてるじゃないかw

鳩山氏はなぜ責任を取るんだろうか?幹事長という役職上の責任はあるにしろ、彼自身は永田氏議員の国会での質問を見てから事実を知ったと言っているし、その後のインタビューを見ても、事実だと確信しているとか、この問題を追及したいとかは言っていないように思えるのだが。あくまで、事実かどうかを調査して決めると言っていたのではないか。

この騒動の一番の問題点は、あのメールの写しもどきだけで、誰が見てもなんの証拠能力もないものを以て、武部氏に疑惑があると決めつけてしまったことだ。他にも証拠があるとか思わせておいて、結局あれだけしかなかった。ただの落書きと同じ信憑性しかないものでこれだけ国会を混乱させ、世間を騒がせた責任というのはあまりに重大だ。

少なくとも、このメールを事実だと確信していると発言し、疑惑を追及すると主張した人は責任を取るべきだ。当の永田議員は辞職して然るべきだし、野田氏と前原代表は当然、その任を辞するべきだ。鳩山氏はどうでもいい。少なくともこの3人の責任は重大である。これ以外の幕引きをした場合は、民主内の追及も高まるだろうし、そもそも次の選挙で誰が民主党なんかに入れるというのだ?まさに民主党の存続に関わることになると言える。

少なくとも、永田議員の辞職。これだけは譲れない。というか、永田議員は武部氏の疑惑を追及してどうするつもりだったのか?もし事実なら武部氏も辞職する必要がある可能性もあるし、小泉政権にもなんらかの打撃を与える目的の追求だったはずだ。もし事実だったとして、彼らの辞任、辞職を求めないつもりだったとは言えないだろう。それが嘘だったのに、自分だけのうのうと議員を続けようなんて、もし党が許しても、普通の人間なら出来ないことである。

たしかに、国政ということを考えると、野党第一党の党首がコロコロ変わるようでは、決まるものも決まらなくなるし、良いことではない。前原氏の辞任についてはそういう言い訳もできるが、これが初めてではない問題児の永田議員が辞めるかどうかなんて、この日本にとってどうでもいいことだ。となれば、やめてもらうしかない。

民主党の最高顧問という爺さんが言う。神様でもないかぎり誰でも間違う。間違うこと自体は罪ではないと。そもそも間違っていたら辞職しなければならないなら、誰も国会で質問など出来ないという。
これは明らかに的外れな意見である。まず、間違いなら間違いなりに、間違いかたがあるというのだ。あんな落書きを根拠に、質問ではなく「決めつけ」をしていたということが一番の問題なのだ。次に、指摘されてすぐに撤回するならまだしも、国対委員長、代表が口をそろえて「確証がある」といった。ここまで来たら、相当の証拠がなければならない。もし間違いだったとしても、確信するに足るだけの事実があれば、「それなら間違っても仕方ない」と評価されるのだ。
しかし、あのアホメール一つだけが根拠だったのならば、それは永田議員1人のクビだけではとうてい間に合わない、重大な責任が生じてくる。というか、あんなの信じてしまうなんて、クルクルパーでしょ。

あんな落書きを信じるような人間が政治家であって欲しくないと思う人は私だけじゃないだろう。個人的には、永田、野田、前原の各氏は即刻辞職して引退してほしいほどのものだ。あんな間抜けが議員だと思うと、日本人として情けない。彼らに投票した人が可哀想だと思う。
まあともかく、責任の取り方が足りるか足りないか、世論がきちんと反映してくれるはずだ。国民が政治家を選ぶのだから、それでも押し切るなら民主党に未来はない。

どちらにしろ、「なぜ、あの程度の証拠で疑惑を確信したのか」という疑問は残る。これをきちんと説明しない限り、誰が責任を取ろうが取るまいが、世間は納得しないだろう。で、もしそれをしっかり説明したうえで、議員を続けられるというのなら、それでもいいんじゃないかと思う。ただ、次の選挙がどうなるかは火を見るより明らかだが。