今日も今日とて

今日も今日とて、代わり映えのない毎日でも
残りの人生が穏やかでありますように。

一緒に泣いた。

2024-03-05 | 暮らし
娘ん家のことで
悶々としていた私。
外に出たら隣のおばちゃんが
畑から「野菜は要らんね~」と
声をかけてくれました。
「要る、要る」と返事して
畑に降り、ふたりしゃがんで
ブロッコリーのわき芽の柔らかい所を
選んで指で折っていきました。

おばちゃんには子供さんが3人居て
皆さん、なかなか帰省されませんが
昨年の12月の半ば頃
一人娘さんが帰省されていて
私達にも挨拶してくれました。
2か月ほど滞在と聞いて
「おばちゃん、よかったね~」と
1人暮らしのおばちゃんに言ったのでした。
前に、ここへ引っ越してきて
しばらく経ってから
長男さんが47歳の時に
病気で亡くなられたことを聞いていました。
畑にしゃがんで「、、亡くなってね、、、」と
話が始まったので
てっきり長男さんのことだろうと
ぼんやり聞いていましたら
12月中頃に、なんと次男さんも
亡くなられ、その葬儀から
娘さんと一緒に帰って来られた、と
いうことでした。
もう私はびっくりして、言葉もなく、
次男さん57歳だったそうです。

正月過ぎた頃、娘さんと数人の人が
喪服姿で居るのを見て
お父さんの法事のために帰省されたんだと
思っていましたが
次男さんの四十九日だったそうです。
次男さんの所で葬儀をすませ
そのお嫁さんが
四十九日と、初盆は
お義母さんの所で済ませて下さいと
言われお骨もこちらに持って来たと、
そして、お嫁さんは来なかったと、
なんというお嫁さんでしょう、、
霊柩車にも私が乗せられたと
おばちゃんが泣きながら話され
私も一緒に泣きました。

そう言われれば、何度か見たおばちゃんが
疲れたような顔していたり
痩せた?と思えるような顔していたり
まさかそんなことが起きていたと
知らなかった私は
娘さんのために色々精出して頑張って
疲れているのだろうとばかり
思っていました。
(亡くなったことは)ご近所の友達にしか
話していなかったそうです。

元旦に起きた地震の報道を見て
家族全員を亡くされた人を見て
自分より悲しい人が居るんだと
気持ちを切り替えたけれど
自分がどんな悪いことをして
息子ふたりを亡くさなければならなかったか
そればかりを考えてると
話していました。
おばちゃん83歳、親として
息子さん達を見送るとは
どんな辛さか、慰める言葉もありませんでした。
子供を見送るなんて
絶対にしたくないことです。
娘さんも先月帰られ
ひとりでどんな朝を迎えているのかと
思うだけで胸が痛みます。





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