今日の課題は、「山行示同志」 草場佩川
この詩は、学問修業は、苦しみではなく前向きで明るい希望を抱かせてくれます。
一段上達すると、その一段分の重みを背負うことになるのではなく、その重みは、体に覚え差さたのだから、上がっても上がっても、重みや苦しみを得るのではなく、明るい展望を、感じることができるようになるのだと思う。
体が覚えた、学問知識で、重くなるようでは、それは、本当に学び得たことにならないと、思う。
詩吟の技術も、頭ではなく、体に覚えさせれば、本当は、軽やかになるはず。
そして、難しい顔をせず、明るく楽しい気分で、あるだけの技術を放出することとなり、それは、軽やかな吟詠となる。
まず、自分が喜び、そして、聞いてくださった他人が喜ぶ。
喜ぶと、体が軽くなり、みんなで、軽々と高い山に登ることができる。
自分の体を上手にチューニングして無心になれば、声は限りなく遠くへ飛んでいく。
声に載せて、心も遥か遠くへ飛んで届くだろう。
ここまで、身につけてきたことを、「これだけしか」と思わず、ここまで続けてきた自分に自信をもって、思いきり声を出そうよ。
手取り足取りの時期は、過ぎたと思うよ。