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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

蘇嶐窯作陶展

2017年05月25日 | 徒然に日々のことを
日本橋木屋本店 izutuki で開かれた蘇嶐窯作陶展に行ってきました。
蘇嶐窯のブログhttp://soryu-gama.com/blog
もうすでに更新されていました!

見たことのある作品が、izutuki の白い壁面と、計算されて、配置されている白い小さな棚に、しっくりと並んでいました。

俯瞰してしか見ることがなかった作陶が、とても高い位置におかれた薄いプレートの棚におかれると、作品を下から仰ぎ見ることができました。

はじめは、驚きましたが、手に取って作品の後ろ側を見るのと、離れた位置に浮かんでいるようなのを見るのでは、ずいぶんと感覚が違って、興味が湧き興奮しました。

お聞きすると、上に展示した作品から、一番に気に入られて、お持ちになった方がいたとのことでした。

izutuki の展示方を一度でも見た方は、なるほどと思われることでしょう。

    (見たことのない方は、上のリンクからHPでご覧になってください。)

展示室から離れた場所に、飛鉋の手法を動画で見せて、道具と作品とが展示してありました。
せっかくの動画のタブレットが、明るいところにおいてあるので、映像が見にくく、近づくと画面に私の顔が写ってギョッとしました。一人で苦笑してしまいました。

青瓷飛鉋の作品が、より興味深く魅せられるのに、あれでは、もったいないと感じました。
あの動画がはっきり見えてこそ、道具を展示した意味と、作品の奥深さがわかるのに。
唐突に、二つの青磁が、並べてあるという風に最初は、見えて、残念。


それにしても、木屋の商品の上質で、美しいこと。
鶴のはさみは、刺繍をする人には、糸を切って作品の出来上がりを見る時、心躍ることでしょう。

話を元に戻して、青瓷飛鉋重ね鉢 3客組は、やっぱりいいなぁ。

兜ェ飛鉋は、二つの釉薬を上と下にかけ分けて、その間を釉薬のかからない土のままの色が柔らかい色調をまるで帯のようにきゅっと締めている作品は、着物姿を思い浮かべます。



色と形だけを重視した展示法は、視覚的には、素晴らしい。
まだ、蘇嶐窯を知らない人に向けて、目を奪うには、とても良い展示場所だと思う。

でも、人によっては、後ろの苦労を知らないままで、ただ、気に入って手に入れたものを幸せに使いたいという人もいるでしょうから。

展示の仕方も、それをプロデュースするかたが居らっしゃるのですね。
そんなことも初めて知りました。
作家さんとその方との、意思の疎通と作品への愛が、どれだけ、通じあえるかが、大事ですね。


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