風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

武道館にて

2015年11月07日 | 詩吟
第47回全国吟剣詩舞道大会が今日と明日の二日間行われます。


初めての武道館のアリーナ席に向かう階段の上で、ぼんやりのろのろと歩いていると見覚えのある顔を発見。

かつて、まだ芦孝会が支部にもならないころで、東京へ転勤で来ている方がたくさん集まっていた時期がありました。そのころの中央会の練習に来ていらっしゃった方です。
そして、目を転じると、その前に野田 芦孝先生がいらっしゃってお話をなさっていました。

懐かしくて、お話が終わるのを待てずに、挨拶とお声かけをいたしました。

あの頃の方たちとは、淡々と接して、吟詠の時にだけ、思いの丈をぶつけるというパターンで練習に臨んでいました。それに、今のように、帰りに飲み会があってそれに加わるなんてこともありませんでした。
こんなに経っても懐かしい気持ちが起きるとは、意外でした。


去年あたりから、自分の心の中で、熟成しつつあるテーマの「岡山や大阪の存じ上げている方の教室訪問をしたいなぁ」が、突然口をついて出ていました。
野田 芦孝先生にもお話をしていないことを、懐かしさと親しみを込めて、「練習場訪問したいんです」と言ってしまいました。
ためらいもなく、「諾」の返答に、私のほうが驚きました。

そして、開始の時間になったので、お話もそこそこに、自席に向かいました。
入口でアットランダムに与えられた隣の席の方々は、西のほうのなまりのある方でした。
ちょっとした区切りの時に、聞いてみたら、なんと、先ほどお目にかかった方と同じチームの人でした。
思わず、そのSさんを存じ上げていて、今、階段のところでお目にかかったばかりと口走っておりました。
たったそれだけの会話でしたが、同じ関吟というだけで、また、いずれお会いすることもあるでしょうと、言ってくださってお別れしました。

今日の、プログラムは、幼年 少年 成年の部の吟詠と詩舞剣舞の優勝者のご披露でした。
日本一の若者たちの技は、感心するばかり。
若い人たちの育成が、今後の課題だなぁと、強く思いました。

  次のプログラムは、第四十七回全国吟剣詩舞道大会企画構成番組 
「兜」

色鮮やかな演出と、練達の技と、芝居仕立てになっていることもあって、3時間を飽きること無く看通すことができました。

吟詠にも、二部合唱や輪唱のテクニックを取り入れて、また、今まできいたことのない音の運びがあったり、眼も耳も、堪能しました。

女性の吟詠の声の高さが、とても引き立っていて、耳にうるさくないのが、やはり、日本のトップの吟者たちの技なんだと、感動です。

此の処、女性の高い声の上級の声について、目覚めることがあって、今日のこの女性の吟詠も、訓練された声の力強さと美しさに、今頃気づいています。

この声を出してこそ、豪華な着物が舞台衣装としてぴったりくると思いました。
着物に抵抗感があるのは、自分の技が、しょうもないからで、ただのつまようじを桐の箱に入れる様な恥ずかしことをしたくないと思うから。

こんな技を身につけたら、自然に豪華な着物を合わせたくなるし、見合わせねばならなくなるのだなぁ。

口をあんぐりして、その、強烈なエネルギーを浴びていました。

フランス大使と三味線の吉田兄弟のお一方がお客様でいらしていました。
どのように、感じたのでしょう?

とても良いものを聞いて、見てきました。

明日の、合吟コンクールは、所用で聞きにいけません。
今日ので、お腹いっぱいです。
さても、今日の構成吟はDVDが欲しくなりました。




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