風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

施設訪問

2012年11月03日 | 詩吟
東京芦孝会と他のグループと共同?(協賛?)で施設訪問をした方から、芦孝会幹事あてにご報告のメールを頂きました。

その中に、詩吟を聞いての様子が伝えてありました。
  
  皆さん、耳を傾けて、資料を見てくれて、口ずさむ方もいました。
  今回は15分の時間枠で、関吟:5人の独吟で出演しました。
  伴奏も無しとしてみました。

  これが意外に、反応として良かったです。
  これはいままで、経験してなかった感じがあります。
  SYKの方からも今回の独吟方式が良かったとの感想を受けました。

と言う項目があり、うれしくなりました。
年を重ねると、単一の情報のほうが、耳に入りやすいように思います。
母の介護で、経験したことですが、母は、晩年は耳が聞こえにくくなっていましたから、機械的な音は嫌っていました。

詩吟に伴奏をつけると、肉声と機会音とで、捉えにくい音になる可能性があります。

やはり、自然に肉体から発せられた声が、大いに訴えるものがあるということなのかなと思いました。

詩吟は、アカペラよね。と常々思っている私にとっては、非常にうれしい反応で、心躍る出来事を伝えてもらったと、ウキウキ気分。

私のたった一人の介護経験で、物を言ってはいけないのでしょうが、耳が遠いというのは、ただ聞こえにくいのではなく、耳鳴りがしたり、ある高さの音が聞こえないという様々な要素があり、ボリュームを上げれば聞こえるという単純なものではないようなのです。

人のぬくもりと、その人の声の響きと表情とが、十分に聞こえなくても何か訴えるものを感じてくれるはずです。

舞台となると一方的に、発表してしまいがちですが、双方向でのやり取りが生まれそうな今回の訪問は、大きな意味があったと思いました。

次は、是非参加したいのですが、家族のことが一段落したらにしましょう。

何かが一つ心が動くと、いろんなアイディアが飛び出してきて、亦、収拾が付かなくなりそう。

そういえば、ウランバートルで、青年海外協力隊の隊員が行っていた孤児院訪問を思い出しました。
私たち、シニアの随伴家族や、シニア本人も誘っていただいて、珍道中を繰り広げていたんだわ。
何で、忘れていたのだろう。
この日記の、前のほうに出ているよね。単純に楽しんできたと思う。
隊員の幼児教育の専門の若者は、いろいろと深いところまで思いをめぐらせていたかもしれないのですが、私は、私自身が子どもたちと、我を忘れて楽しんだと思う。

よいところに、連れて行って貰ったものだ。時々は、思い出さねば。忘れようともがいていた頃は、もうとっくになくなったんだ。



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飛び入り詩吟

2012年11月03日 | 徒然に日々のことを
           ご案内を頂いて、行ってきました。

「フルハシ祭り」11月3日(祝土)西早稲田・ブルードラッグ

はずかしながら人生初の誕生日企画ライブです。 対バンのキモサベカルテットや飛び入りゲストも楽しいよ。 11月お誕生日の方もそうでない方も一緒にお祝いしましょう! ★★...

     フルハシさんとキモサベカルテット


西早稲田のブルードラッグは、地下にあるお店です。
一つ用事を済ませてからの参加なので、すでに、歌が始まっていて、宴たけなわでした。

フルハシさんは、オルティンドーの歌手でもあるので、今日は、おニューのモンゴル民族衣装のデールを着ていました。

去年の天窓でのライブで、お知り合いになったハオさん、谷中の焼き鳥やさんちのライブでお目にかかった介護士さんの率いるグループ、三枝彩子オルティンドーの弟子仲間さんたち、そして、今日始めてお目にかかる彼女の音楽に限らないお仲間たち、それから、娘さんの倦蜥㈱ヤで作ったキモサベ カルテットと、幅広い交友関係に驚くのでした。

それぞれを彼女のあったかい包容力で、ゆるーくまとまった、世界でした。

そして、なんと、洋楽の集まりに、「お友達の詩吟の先生」と紹介され、舞台に上がる羽目になった私。

今日は、私的には、洋楽の日で、メロディーが横に流れている一日のはずだったのに、そこに、縦に流れる詩吟をはめ込むのは、ちょっと、苦労をしたのです。
苦労をしたのは、私だけのようで、彼女をはじめ、観客の人たちは、意外にもすんなり受け入れてくれて、若い学生さんたちに受けたのには、驚き。
うれしいなぁと、言いつつ、「ほんとうに?」といぶかる素直じゃない私が居るのでした。

亡きお母様が詩吟をしていて、詩吟の本が手元に残っているという男性。詩吟には、中国のなんとかと言う琴に似た楽器が似合うとおっしゃって詩吟にも興味があるという人、ボランティアも待ってますという方、学生さんの方から声をかけられたのは、初めてのこと。

そんなに、私の詩吟は、よかったのかしら?自分の客観的姿がわからないので、半信半疑。
私の詩吟仲間を連れて行けばよかった。
当然今日の詩吟に伴奏を付けられる人は、ひとりも居ないから、音程とりもなしで、まったくのアカペラ。
吟題は、「塾生に示す」
選んだ理由は、この空間がともに良い影響を与え合い協力し合っている様子が、この詩の最後の行の、「君は川流を汲め 我は薪を拾わん」だなぁと思ったのでした。


      隣は、優しいだんな様

家族で、同じ舞台に立てるなんてうらやましいぞ。

いろんなジャンルの人たちが、集まって、ライブで誕生日を祝う。いいなぁ。
最後に、ハッピバースデーの唄とともに、バースデーケーキの入場、運ぶのは、優しいだんな様というドッキリに、彼女うるうる。

あったかいふんいきで、お開き。
いつもながら、といっても彼女に誘っていただいたのはこれで2回目だけど、みんなが幸せ気分になれるパーティーライブです。
彼女の人徳ですなぁ~。
フルハシさんは、不思議に暖かい人だ。






今日の経験は、賜物でした。

アカペラの詩吟が、好意的に迎えられたこと。

もし、楽器をなさる方が、詩吟の伴奏ができたとしたら、どうだったかしら。

そして、詩吟の伴奏で、琴や尺八が、ぶっつけ本番で行われるように、オルティンドーでも同じ。
歌を良く知っている馬頭琴奏者が歌につれ、歌を支えて、前になり後になり、伴奏をしているのです。

歌と楽器もコラボレーション。歌と演劇もコラボ。
単一の、アカペラは、寂しいかというとそうでもない。
詩吟のコラボは、どういうスタートを切る?


そうそう、思い出した。横に流れる洋楽、縦に流れる詩吟の話には、良くわかるといってくださったのは、歌手のハオさんでした。

詩吟としてコラボをした経験がないので、今日のように、洋楽の流れている空間で、適当な詩吟を選ぶ作業に苦心をしているうちに、縦と横の発想が生まれたわけで、その、舞台上で瞬時に思いついた言葉に良い反応が返ってきたのには、うれしくなってきた。

詩吟とは別の世界に居た人からの共感は、浮き立つものがある。
古典券\として、認められた詩吟の未来って、何処に行くんだろうねぇ。
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