
夏といえば、ビールと白桃。
一番採れの一番おいしいやつが、
毎年、お盆の前後に届く。
岡山の知り合いの農園から直送だよ。
かあさんは、待ちわびて、年に一度の大盤振る舞いをする。
近くのお友達におすそ分けをして、朝に夕に、大きな白桃を一人一個剥いてあげてる。
それは、うれしそうに、たのしそうに。
最近、ちょっと、その嬉しそうが、ワンランクダウンなのは、ふたりのおねえちゃんが、歓声を上げながら、食べる姿が隣にないからみたい。
特に上のおねえちゃんは、うまいものに目が無くて、ほんとにうれしそうに、おいしそうに、幸せそうに食べる。
その姿だけでも、おいしいんだ。
それぞれが、それぞれの家族のそばで、その白桃を食べている様子を思い浮かべて食べるようになったのは、ちょっと、ビールのほろ苦さがあるんだって。
ボクは、ビールのほろ苦さを知らないから、魚しか知らないんだもの、良くわからないけど、それがダウンしている意味なんだろうなぁ。。。。。



今、一番涼しい玄関で、のんびりしてたら、かあさんがニコニコと白桃をもってきた。
脚でそっと、押しのけたら、「やっぱり猫に白桃だったか」と、かあさんがつぶやいた。それって毎年くりかえしてない?「猫に小判」が、正しいんだけどねって言ってさ。だから、ぼくは、大あくびをしてやったさ。
そしたら、かあさんたら、おおよろこびして、ありがとね、カメラ持ってるときにあくびしてくれてだってさ。
どうせピンボケだろうけど、おもったような絵柄になったらしいねぇ。。。。
まったくぅ・・・・・