風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ナーダム2日目

2004年07月12日 | チンゲル亭過去日記

モンゴルのテレビでは終日ナーダムの中継が行われています。
それが分かると言うことは、我が家では、テレビの前にいたということなのですが。。。

ナーダムと言えば、うきうき出かける人とテレビのほうがよっぽど良いという人とに別れるのです。
昨日は現場へ、今日はテレビを見ていると、野球観戦への思いと同じで、なるほどと思います。

朝から見ているのは、相撲なのですが、衣装や、表情まで手にとるようにわかり、勝った人の鳥の舞、帽子の受け取り方まで、よく判ります。

チョッキは、背中のゼッケンに袖がついた形のものを紐でおなかにくくりつけてあります。
勝負が決まると負けた人はその紐を解き,勝った相手の右わきの下を右回りに回って敗北を認めます。
勝った力士は、介添えが預かっていた帽子をかぶって、旗の回りを鳥の羽ばたきをしながら右回りに回り回って戻るのです。

力士の称号は、アブラガ(チャンピオン)、ガルーディ(カルーダ)、アスラン(獅子)、ザーン(像)、ハルツァグ(鷹)などがあり、それらの約束事が細かく決められています。

モンゴルの女性は、この力士タイプの男性がかっこいいのだそうです。
街を歩いていると、女性は限りなく細く足が長いのですが、男性は、丸っこい顔と更に丸いおなかの、少々短めの足の人が多いのです。
テレビに出てくる若者の歌手も、丸いずんぐりして人が人気なのです。

相撲は、超人気のモンゴルです。

昨日の、朝青龍の取り直しの勝負を見て、モンゴル人はどう思ったでしょう。
朝青龍は完全に裏返しに為ってしまったのに、琴の若が、一瞬先に手を着いてしまったそうですが、モンゴル相撲は、手が着いただけでは負けではありません。
日本の、「死に体」と言う考え方はわかるのでしょうか。
こんど、モンゴル人に聞いてみましょう。

今頃郊外では、子供競馬が真っ盛りに行われていることでしょう。
テレビでは、一瞬放映されました。
悲喜こもごもの情景があったことでしょう。

草原に子供と馬が走ってくるのが、ゴマ粒ほどに見えただけで、それが誰かわかるほどモンゴルの牧民は目がよく見えるそうです。
すごい!
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ナーダム

2004年07月12日 | チンゲル亭過去日記
「ナーダム」とは、祭典一般を意味しますが、モンゴルの国のナーダムは、毎年7月11日の革命記念日に開かれてきました。

その中心になるのが、競馬、相撲、射汲ナす。
競馬は、騎手が6歳から12歳の子供です。馬の負担を軽くするためもありますが、幼いときからモンゴル人が乗馬に長けていることを示してもいます。

相撲は、土俵がなく、ひざから肩までが地面につかないと負けにはなりません。
衣装は、帽子、チョッキ、パンツ、長靴の4つです。
力士は、腿を平手で打って気合を入れ、介添えに帽子を持ってもらうときに肩に手を置き隼が舞い降りるしぐさをしてから、取り組みに入ります。

それは、スタジアムの遠くから観戦していても、なかなか見ごたえの風景でした。

射汲ヘ、女性も参加していました。的はコップ状のものが地面に並べ重ねてあり、その前に審判員がいて、矢が飛んでくるのを恐れもせず、判定をしている様子は、驚きです。
イチローよりも動体視力がよいのでしょう!
飛んで来た矢をスイットよけていました。女性もですよ。

競馬は、スタジアム会場ではなく別のところで行われますので、見ることは出来ませんでした。
その場所に行っても、直線距離を走るので、安全な場所からの観戦は双眼鏡が必要です。

ゴール付近は、よほどなれたモンゴル人でなくては、近づくことができません。
ですから、外国人は、縄の中に入って、馬が走っているそばまで行ってみるのだそうです。
あっという間に過ぎていくのですが、興奮すると去年行った人は、また今年も行くのだそうです。

面白かったのは、の正装でひざを立てて座り、おはじきを指ではじいて、シャガー(羊のくるぶしの骨)の的に当てるゲームです。
的の係りが二人、的とゲーマーの間を埋める男達が両サイドにそれぞれ4から5人で、一つのゲームが成り立ちます。
両サイドの男達は、唄を歌いながら、的にあたったら、歓声を上げて盛り上げます。

おはじきは、30センチ位の板のレールの上を滑らせます。
指は、人差し指か中指で、テーピングをしたり、はじく前は薬のようなものを塗りつけ、おはじきには、蝋石を塗ったりしています。

真剣にレールの角度をちょうせいし、指に集中していますが、的を見ている人はいません、おはじきしか見ていないのにちゃんとあたるのです。

外は、出店がいっぱい。ほんとに、祭りだ。
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