風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

風に舞い上がる

2004年05月19日 | チンゲル亭過去日記

春は風が吹く。
雪の下に隠れていた、ごみが顔を出し、清争ェ懸命に聡怩オていますが、なかなか追いつきません。

箒を潜り抜けた、白いャ椛ワが風に舞い上がる。
優雅に、ひらひら、落ちるかと思うとまた風に乗り、空高く舞い上がる。
いつまでもいつまでも、気持ちよさそうに。
パラグライダーに乗ったらあんなふうに鳥になるのだろうか。
暖かい部屋の中から見ていると、ほんとにのどかな光景です。

暖房が切れたとはいえ、室温は21度。
UBに来たばかりのとき室温21度で、寒い寒いと大騒ぎだったのですが、マイナスを体験したせいか、ちっとも寒く感じないのです。

少し前、モンゴルの人の花ちゃんに、「ごみがまいあがる」という風につかいますか?とたずねられたとき、なんだか私は、偉そうに舞うと踊るというのは違うのよ、などと見当違いな説明をしたのでした。

「舞う」という字の持つイメージをちゃんと伝えたかったのですが、どう伝わったのでしょうか。

今日、優雅に空を舞う白い袋を見て、ふと思い出したのです。
あの時、力説したのは日本語科のゲストに行っていたときなので、力が入りすぎて見当違いの説明になってしまったかもしれません。

ことばを正しく伝えるのは難しいなぁ。
言葉は、人それぞれのイメージを持ち、歴史をしょって歩いているから、日本人同士でも誤解がおきることもあるのに、風土、歴史、習慣の違う異国の人が上手に言葉を操るのは、至難の業のように思えます。

会話は、体の各部分の動きや声の調子に助けられますが、小説を末キる人は、すごいなぁ!と思います。
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