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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

マイナス温度

2006年11月26日 | チンゲル亭裏日記

昨日の、マイナス5度の戸外での乗馬は、私には画期的なことです。
寒さが浮「私は、日本でもウインタースメ[ツは、心して避けてきたのです。
秋口から、厚着をして、暑くないの?と言われるくらい着込んでいた私ですから、これで、3回目のマイナスの世界をよく耐えているなぁと、感心しています。

春先から始めた乗馬は、冬になったら、お断りするつもりで居たのですが、気が付いたら、耳当て付き帽子をかぶり、マフラーで口を覆い、馬に乗っていました。
やってみれば、できるもんだと、驚いています。
モンゴルの乾燥した気候のおかげで、びっしょり汗をかいても、あっという間に乾いてしまうので、汗で体を冷やすと言うことがありません。
そして、風が吹かなければ、そして風が吹いてもきっちりとウインドブレイクができれば、自分の体温ですぐに体が温まってくるのです。
日本の、衣服を染みとおってくる寒さは、湿度によるものなんですね。

モンゴル人が日本の冬を寒いと言うのは、暖房と湿度が原因だったのですね。

温度計で、マイナス5度といわれても、ア、そうなのと言う軽い受け止め方ができました。

しかし、やはり、体の一番弱いところは、その寒さをよく知っていました。
ひざが、「昨日は寒かったよー」と訴えています。
今日は、ひざとお腹を暖めて静かにしています。

次回の馬は、毛皮の内張りのブーツ、風をシャットアウトするズボンを、そして、携帯カメラにはホカロンの準備をしましょう。
ひざの痛みを、忘れていたのですが、やはり、冷えは大敵のようです。
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シュークリーム

2006年11月21日 | チンゲル亭裏日記

小豆を煮るのは、圧力鍋のおかげで簡単にできますから、甘いものがほしくなると市場で買ってきた小豆を煮て適当に砂糖を加えて、冷蔵しておきます。
今回は、日本から白玉粉を持ってきましたから、日本の味をうれしく頂きました。
一個でも多くの団子を作りたくて、いつもより水分を多くしましたら、まとめにくかったのですが、やわらかい団子が茹で上がりました。
あれだけの水を増やして果たして、何個の団子が余計に作れたのか、下手をすると失敗に終わる瀬戸際でした。

白玉の味は、UBにはありません。米の粉を探しているのですが、未だに見つけられません。
あと、10個分ほどの粉が残っています。

今日は、久しぶりにシュークリームを焼きたくなりました。
一度に、5個の卵と100グラムのバターを使いますから、少し控えめにしていたのと、シューは幸せ気分のときにしか焼く気にならないこともあって、春以来ご無沙汰でした。

計量できるものは200CCのカップだけ、あとは、食事用の大スプーンを頼りにほぼ目分量。
そのたびに、出来上がりが少々違っていますが、シュークリームには違い無いものができています。
モンゴルに来て、余計に大雑把になっているのですが、お菓子つくりまで、大雑把に目分量で作ってしまうようになってしまうところが、面白くてモンゴルだ。

しばらくぶりなので、大匙山盛り3だったか4だったかと迷いつつ作りましたが、皮はちゃんと膨らんでくれました。
カスタードは、ちょっと甘口でした。夫が、レモンを入れるのを好まないので、入れなかったのですが、ほんの少し入れたら、甘みがセーブされたのに。
 
落ち込みだった気分が、モンゴル人とのいろんな小さい出来事の積み重ねがあって、気分が明るくなったことで、浮上してきたことを感じます。
これで、たぶん、立ち上がったのだろうと思います。
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先生ごめんなさい

2006年11月20日 | チンゲル亭裏日記

オルティンドーのビャンバジャルガル先生、不肖の生徒でごめんなさい。
今日は、とうとう、日本に帰って何をするのとたずねられました。

歌手になるつもりは毛頭ありません。人に教えることも有りません。
あと4ヶ月で何が習得できるかと言うと、オーハエー《発声練習の音》も満足にできないかもしれません。

先生がおっしゃるには、「今の、習熟度で歌を歌うことは十分できます。
ただ、声が無駄に震えているのを治さねばならないのです。」
ハイ、十分に分かっています。

一番重要なのは、息を吸うことです。
胸にすうのではなくて、丹田に吸いこむこと、腰に吸い込むことです。
分かっているのです。
体が、まだ分かっていません。
でも、1ミリずつたまに後退しながらも、じわじわと体へと進んでいます。
先生の望んでいるだけの、進歩は無いかもしれません。
けれど、私は、上達している手ごたえがあります。

プロになるための人しか教えたことの無い先生。
先生は、毎日毎日、発声練習をして、1年がかりで体得した発声法です。
私は、1週に1回しか来ないから、先生のようには行きません。それでもかなり進んでいるとは思うのですが、はぁーっとため息が出ますね、先生。

来週練習をしたら、その次は日本ですね。
演奏がいつあるのか、いまだにわかっていなくて、教えていただけませんでしたが、12月1日から1週間の間に、どこかで演奏会があるはずです。

日本を楽しむ暇はあるのでしょうか。
先生、さすがに若い。お正月のための衣装を作るので、ダイエットをしているのだそうです。
ダイエットをして、声は大丈夫なのですか。

練習の前は、お腹一杯肉を食べていらっしゃい。、スープは駄目ですとおっしゃいましたよね。
先生は、いいのですか。
そんなこと声に出しては言いませんが。
ダンスの練習用の大鏡に、横の姿を写して、お腹の出っ張り具合を確かめていた先生。2児の母とは思えないくらいかわいかった。

いやいや、それはさておき。
先生、日本に帰ったら、オルティンドーも習いたいと思っていますが、きっと、先生の思うほど上達していないので、他の人に私の唄を聞かれるのは嫌なんでしょうね。
デモ、今日は、私の練習中に、大あくびをしてましたよね。
私も、こんな生徒だったら、あくびも出るわなぁ。。。

でも、でも、めげずに来週練習に来ますからね。よろしくお願いします。
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飛び込んだ朗報

2006年11月19日 | チンゲル亭裏日記

真夜中、目が覚めてパソコンを覗いたら、その少し前にメールが入っていました。
知佳ちゃんが世界大会に優勝したと有りました。
とうとうやりましたね。
大変だったことでしょう。階級を上げて挑んだと聞いたのは、9月に日本からUBに帰ってきて間もなくのことでした。
そして、11月3・4・5日の三日間をどのような思いで戦ったのかなぁ。

大会の前には、UBで指導していた教え子にもあったそうです。その子たちの前で優勝を決めたときは、うれしかったでしょう。

悩んでいたときの様子を知っているだけに、子供たちを日本に呼び、そして優勝という大きな目的を達成されたことに、わがことのように喜びを感じます。

この知らせも、こちらでの事件の直後であったこともあり、様子を見ていたようでした。
いろいろと気配りをしてもらって、ありがとう。
朗報をもらって、元気を分けてもらいました。

快挙!ばんざい!おめでとう!
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ボディーブロー

2006年11月18日 | チンゲル亭裏日記

「終わりよければすべてよし」昨夜は安全に帰宅できましたから、いつもなら、そう言って「よかったねぇ。あはは。」終わるところです。

事件以来、平常心を保つために、いつもと同じ生活を心がけ、事件にかかわる事柄を避け、会話をすることになる事務所には近寄らないで、一見何事も無い生活をしていました。

いつもと同じ生活に固執し過ぎたのかもしれません。昨夜はオペラにも行きました。
その帰り、約束の車が来ませんでした。

車の故障というアクシデントですから仕方が無いのですが、いつも約束を守ってくれていた運転手が来てくれなかった。
暗くなって、帰る足が無い、次の手段を考えるので一生懸命で、浮ウを感じなかったのですが、無事で帰ってきた今朝になって感じる、倦怠感、焦燥感、起き上がれません。

約束を守ると信頼していたモンゴル人が、約束を守らなかった。
夫の苦い顔を押し切って暗くなっての帰宅をしてしまった。
そこから起こりうること。。。
焦って、白タクに乗り、事件に遭遇したかもしれない。
友達が、アパートの階段で事件に有ったかもしれない。
悪いことが次々と浮かび上がってきた。
事件以来避けて閉じ込めていた、負の想念がむくむくとわきあがってきた。

じわじわと、押し寄せてくるものがあって、それが、何かよく分からない。
いつも気持ちを落ち付かせるときにやっている呪文を唱えようにも、まず頭を空っぽにできない。
集中できない。

この1週間、いつもと同じに普通に過ごすことに、ものすごいエネルギーを使っていたことに気がつく。
いつもなら、今頃元気一杯に週末の乗馬をたのしんでいるころなのに。
普通に過ごすことに、こんなに疲れるなんて、どうかしている。
平常心で居たはずなのに。

わけの分からない枯れ尾花の正体を観たくなくて、押し込めていた。
出るものは出してしまえばよい。
あきらめずに頭を空っぽにして、「落ち着く」と暗示をかけましょう。
妹の助言に従って、神経質になっている自分を見つめなおそう。
負の思いは、そこにあるのではなくて、身の内にあるのだから。

強いつもりだったのに、ほんとは弱虫の私発見。
身の内にあるものの正体を、見つけたら、対処法はあるのだから。

思わぬボディーブローに、おたおたしたけれど、おかげで、歩いているつもりが座り込んでいるのが分かった。
じゃぁ、立ち上がればいい。
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オペラ鑑賞顛末

2006年11月18日 | チンゲル亭裏日記

ナツァグドルジ作の有名なオペラ2作のうちの一つは、先月25日に観ました。
その時、一昨年から見損なっているもう一つの「僧侶の涙」が舞台にかかったら必ず観に来ようねと約束したのでした。

夜間の外出を自粛しているこのごろに出かけるのはどうかと夫は、賛成しなかったのですが、5時に始まって7時前には終わるのだからと、約束した友人とでかけました。
同じ時間に、夫は、事務所で会議がありましたから、同行はできません。
もとより、親しい友人と二人で行くつもりでしたから、そして、広場を挟んだ向かい側のビルに居るわけで、心配はないと思ったのでした。
帰りは、いつもの運転手さんに迎えを頼みましたから、心配はないはずです。

チケットは、いつもの最前列は高校生の観賞会のため売り切れ、悪い予感とともに入場すると、生徒たちで満席。

このオペラは、僧侶の悲惨な恋を描いたもので、生徒の鑑賞に堪えるものではないと日本人の私には思えます。
どちらかと言うと、先月観た「悲しみの三つの丘」の方が、勧善懲悪のハッピーエンドの物語ですから、教材としては適当と思うのですが。。。
彼らは、これを鑑賞して、何を感じたことでしょう。
口笛を吹いたり、ガムの音をさせたり、おとなしく鑑賞している生徒は、その子供たちの陰に隠れて、見えません。
終わったら、せいせいした感じで帰っていきました。

表は、彼らを迎える車の列。
さて、悪い予感は、この生徒のことではありませんでした。
思ったより早い時間にオペラが終わったので、運転手さんに今から来られますかの電話をしたら、車の故障でこられないとの返事。
幸い、夫が、目と鼻の先にいて、終わったら何はともあれ電話をするように言われていましたから、電話をしました。

ちょうど、車に分乗して帰るところだから、事務所に来るようにとのことで、ほっとして二人で駆け足。

暗くなって出かけるのは浮「けれど、この作品は観たい、そして約束していたから、風邪気味さんと家族にいい顔されてないのと、どちらかが次回にと言い出せばできたかもしれないのに、後戻りのできない私たち二人は、お互いに律儀だなぁと思う。

何事も無く、オペラ鑑賞を終え、無事帰りの車に乗ったときは、もろもろの思いがあって少々ハイな気分でした。
無論、夫に釘を刺されましたが。
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エール

2006年11月14日 | チンゲル亭裏日記

「最初の授業できちんとメッセージを伝えた母はえらいと思ったよ。」

「モンゴルの子供達は純真そうですね、どうぞ、言葉だけでなく人間の素晴らしさを教えてあげてね、
自分をたいせつに、他人をたいせつに、と。」

SAVE THE CHILDRENの子供たちについて、娘と友人からエールが届きました。

この日のこどもたちの、一生懸命に聞いてくれたときの表情を、忘れない。
そして、子供たちもこのときの思いを忘れないでほしい。

ボランティアとして、1年余り、自分流で子供たちと毎週過ごしてきましたが、こんなプレゼントがあるとは思っても見ませんでした。

外国人がやってくることの珍しさに助けられ、子供たちは、「先生 先生」と慕ってくれている、じょうずねぇと褒めた時の笑顔、さよならにそえられた楽しかったよの笑顔それだけで十分でした。

それ以上の何がほしいでしょうか。
その上に、長年の友と、娘からのこのエールが、私の勲章となりました。

そして、この喜びは私のパートナーとなるはずだった友へ分けてあげたい
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ご心配ありがとうございます

2006年11月12日 | チンゲル亭裏日記

今までどおりより多少は、周りのことを気遣いながら、ドアを開けるとき階段の様子を伺ってから開けたり、外から帰ってきたとき、周りを見回してから、あけるようになりました。
アパートの前は、警察官の制服姿が行き来するので、安心感はあります。

白タクに乗らないで移動するには、時間のゆとりを見て出かける必要があります。
長時間出かけるときに雇っているタクシーをこれからも呼ぶことを考えています。

メルクーリ方面の買物は、一人で出かけないようにしました。
近くに、市場があって何の心配もなく出かけていたのですが、ちょっと浮ュなりました。
考えすぎているかもしれないとも思います。
今日は、夫と野菜の買出しに出かけます。
明るい昼間なら、心配はないと思うのですが、気持ちが落ち着くまで、用心します。

日中一人で居る私について、必要以上に心配しているのが夫です。
昨日、テレルジからの帰宅が遅くなったので、初めて、今どこですかコールがありました。
夫が、私の出先に電話をかけてくるのは、とても珍しいことで、どれだけ心配しているかがそれで分かりました。

これから、日が落ちるのが早くなります。UBでは、時ならぬ時間に渋滞が起こりますから、それも考え合わせて、帰宅時間を考えなければなりません。
出先からも、今までよりも早めに帰宅時間を連絡するようにしましょう。

あれこれ考えても、今まで以上に特別なことをしなければならないことは有りません。外務省海外安全HP安全対策基礎データを、よく守って生活するしかなく、それは、今までも心がけてきたことです。
枯れ尾花を幽霊と間違えるような、恐浮竦S配事を抱えないように、生活するには、いったいどうしたら良いのか。

家の中に閉じこもらないで、何か発散できるものを見つけること。
私には幸い、SAVE THE CHILDRENとオルティンドーの練習が、その役目を担ってくれています。
そのほかには、先週は自粛したのですが、昨日は、乗馬に行ってきました。
つらいことを一時的にでもすっかり忘れて、夢中になれるものがあるのは、心の健康回復に必要です。
それすら出来ない状態にあるとしたら、一時帰国も必要な手段だと思います。
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日本からの訃報

2006年11月12日 | チンゲル亭裏日記

還暦を迎えられたばかりの、友人がご病気のため亡くなられました。
同好の士だった彼女は、ご主人の退職とともに、関西へ帰られました。
そして、そこで、大好きな花や野菜の栽狽オながら、ご夫妻で趣味とされていた詩吟を続けられているはずでした。

母の介護を終えて、一番寂しいときに、送別会があり、もうこれ以上別れはつらくて、欠席をしたのです。
心残りのまま、新しい環境に慣れるまで、そして、私の気持ちが治まるまでと思っているうちに、モンゴルへ来てしまって、メールも途絶えていたのです。

帰国したら、お目にかかりに行きたいと、日頃の無沙汰をわびたいと思っていたのですが、叶わぬこととなってしまいました。

別れは、親の年代だったのが、いつの間にか、自分と同じ年代の方までも見送るようになったのかと、モンゴルに来てからの月日で、周りの環境が、様変わりしてきていることを、感じました。

人を見送ると、一気に気持ちが下降線をたどってしまい、明るいはずの先の見通しがとたんに暗くなってしまいます。
こんなではいけないと、気持ちを盛り上げ気持ちの転換を図るために田舎の空気を吸って、馬に乗って元気をもらって帰ってきた時飛び込んできた知らせです。
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ニューヨーク事件の時

2006年11月10日 | チンゲル亭裏日記

私の娘を含めて、ボランティアに携わる人たちについて。
途上国の訳の分からない土地に行って、ボランティアをする人は、筋金入りの
強い人間で、どんなことがあってもびくともしない人間だと、思う人が居ます。

私の娘は、泣き虫で、こわがりで、優しくて、楽しいことが好きで、おいしいものが好きで、何より人間が好きです。
そんな感じやすさを持っているからこそ、草の根活動と名づけられるような、
より生活に密着し、現地の人の心の近くで、ともに泣いたり笑ったりしながら
活動ができるのだと思いす。

娘は、研修において自分の身は自分で守るということを、教えられて現地に赴きました。
UBに来た彼らにも相当の覚悟があって、やってきているはずですが、今回の
ような有り得ない事件が起こったとき。恐怖におののくのは、当然のことです。

そんな時、まず、怖かったねと共感してくれる人が一人でも多く居るということが、どれだけ恐怖に負けてしま和ないか大きな要となると思います。

それが、私の場合は、身近に居てくれる友人であり、いち早く帰宅してきた夫であり、夫が早引きすることをもっともだと後押しをした夫のカウンターパートのモンゴル人です。

異常事態が起こった時、まず、活動を停止して、自宅に帰るなり、仲間と集まって恐怖をかたりあうことが、必要だと思いました。
単独で活動をしている彼らにとって、一早い情報と、体温の感じられる仲間と庇護者を身近に感じることだと思います。

娘が、ボランティアをしているとき、ニューヨークの多発テロが起こりました。
派遣先は中国でしたが、アメリカ以外の国にも起こりうるとの判断の元に禁足
令が出ました。ほんとに心配でした。
こんなとき、親としては何もしてやることができません。
頼りは、事務所の職員の方たちであったはずです。
きっと、親代わりとして、善後策を講じてくださったことと思います。
おかげで、テロ事件の後遺症は娘には無いように見受けられます。

今、モンゴルにご家族を送り出している留守宅の方たちの、心配はどれだけのものか計り知れません。
家族の心配を感じつつ、堪えられそうも無い恐怖の中に居る若者も居ると思います。その、心の救済を早急にしなくてはなりません。

心身のケアの専門家ではない私に今できることは何だろうか。
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