風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ニューヨーク事件の時

2006年11月10日 | チンゲル亭裏日記

私の娘を含めて、ボランティアに携わる人たちについて。
途上国の訳の分からない土地に行って、ボランティアをする人は、筋金入りの
強い人間で、どんなことがあってもびくともしない人間だと、思う人が居ます。

私の娘は、泣き虫で、こわがりで、優しくて、楽しいことが好きで、おいしいものが好きで、何より人間が好きです。
そんな感じやすさを持っているからこそ、草の根活動と名づけられるような、
より生活に密着し、現地の人の心の近くで、ともに泣いたり笑ったりしながら
活動ができるのだと思いす。

娘は、研修において自分の身は自分で守るということを、教えられて現地に赴きました。
UBに来た彼らにも相当の覚悟があって、やってきているはずですが、今回の
ような有り得ない事件が起こったとき。恐怖におののくのは、当然のことです。

そんな時、まず、怖かったねと共感してくれる人が一人でも多く居るということが、どれだけ恐怖に負けてしま和ないか大きな要となると思います。

それが、私の場合は、身近に居てくれる友人であり、いち早く帰宅してきた夫であり、夫が早引きすることをもっともだと後押しをした夫のカウンターパートのモンゴル人です。

異常事態が起こった時、まず、活動を停止して、自宅に帰るなり、仲間と集まって恐怖をかたりあうことが、必要だと思いました。
単独で活動をしている彼らにとって、一早い情報と、体温の感じられる仲間と庇護者を身近に感じることだと思います。

娘が、ボランティアをしているとき、ニューヨークの多発テロが起こりました。
派遣先は中国でしたが、アメリカ以外の国にも起こりうるとの判断の元に禁足
令が出ました。ほんとに心配でした。
こんなとき、親としては何もしてやることができません。
頼りは、事務所の職員の方たちであったはずです。
きっと、親代わりとして、善後策を講じてくださったことと思います。
おかげで、テロ事件の後遺症は娘には無いように見受けられます。

今、モンゴルにご家族を送り出している留守宅の方たちの、心配はどれだけのものか計り知れません。
家族の心配を感じつつ、堪えられそうも無い恐怖の中に居る若者も居ると思います。その、心の救済を早急にしなくてはなりません。

心身のケアの専門家ではない私に今できることは何だろうか。
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