風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

牧民ゾルゴのゲル

2007年01月06日 | モンゴル風景







先週の台所の隣りにベッドがあって、その隣りが箪笥、正面にカーペットの張ってある壁面に時計がかけてあり、その隣りが鏡台、もう一つベッドがあって、ちょっとした物置スペースの壁面があって、玄関。と言うのが、ゲルの中の様子です。
鏡台の鏡には、ちょうど玄関を入ってきたゾルゴが写っています。
お土産に頂いた、牛乳は、容器の形に凍っています。
帰ったら、ベランダで保管します。(^^♪






隣りのゲルは、ゾルゴのゲルから10分ほど走ったところです。

以前、通ったことの有るゲルで、AさんとFさんのことを良く知る犬たちです。
帰り道に、覚え知ったFさんの車が通ると、4頭で吠えながら、走ってくるのです。

今はもう行かないのに、覚えているんですねぇ。
お迎えのあったときの、AさんとFさんの相好を崩した表情は、とてもいい。

Fさんは、いつもこのときのために、食べ物を用意している。
きっと、合えなかったときは、一人胸の中でがっかりしているのだろう。

しかし、初めて4頭の犬が吠えながら走ってきたときは、恐ろしかった。
ゲルの番犬は、余所者を排除するために居るのだから、車に乗っていても浮ゥった。
総と知ると、その吠え方が威嚇しているのではないことが分かった。
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テレルジ乗馬

2007年01月06日 | モンゴル風景
牧民ゾルゴのゲルの外は、30度!
風も無く、日も良くあたっているので、先週と比べて体感温度は変わらない、ちなみに先週は15度だったそうな。

不思議だなぁ。けれど、なれない私が、温度を聞かないで、先週とオナジと思って行動することは、危ないのかもしれません。
その証拠に、外気に触れていた頬の皮膚がとっても怪しい感じに赤い。(帰宅して鏡を見たとき)
先週でさえ耳たぶがしもやけになりかかって真っ赤にはれていたのに、顔の皮膚は丈夫なのはその強さをつぶさに知る。が、来年以降のほっぺのしみがこわーい。






馬が、つながれて待っている間に、ひずめの下に雪が重なって、まるでハイヒールを履いているように、円錐形になっていました。
そして、川幅の広いところは穏やかにその暑さを増して、土手の深さが変わることによってその暑さを想像することができます。
川幅の狭いところは、おみ渡りのように氷が盛り上がり、空洞が出来、割れ手荒々しい様子を見せていました。

雪の下には、石ころや小動物の巣穴が隠れています。
平らだからと手放しで進むと、馬が躓いて危ないので、先を行った馬や車の後を進みます。
用心して進むおかげで、周りの景色が見えてきます。
小動物の足跡、穴が掘り返されたらしい跡、何が何を獲物として獲得したのだろう、空の青さ、馬の足音、汗が一瞬にして凍りつき馬の毛が白髪交じりの色になる、触るとぱりぱり音がして崩れ落ちそうなくらい乾いている植物たち、春にあれだけ美しく花をつけ緑になるとは思えない、ふわふわとやわらかそうな新雪に対誘われてしまうけれど、土が見える汚れた道のほうへと手綱を修正する。







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初日の出

2007年01月01日 | モンゴル風景

                             8時50分初日の出
市内から30キロほどのナライハ(旭天鵬のふるさと)とテレルジとの分岐点へ、朝日を拝みに行きました。

コンロで、お餅と干し芋を焼きながら、日の出を待つ。
おそらく、気温マイナス25度くらいでしょう。

おにぎりを持って出ようとしたのを思いとどまったのは、正解でした。
あっという間に凍ってしまって食べるのに辛かったと思います。
車を出してくださったO さんのモンゴル長年の知恵は、さすが!
焼きたての豆もちを海苔でくるんで食べた味は、最高でした。
干し芋の甘かったこと。
よく冷めるャbトでもコーヒーを持ってくればよかった。
夫は、Oさんにビールを貰って、朝日に乾杯。
こぼしたビールがあっという間に凍りました。

好天に恵まれ、雲ひとつない朝日を拝めました。
今年は、ますます良い年になることを祈念しました。

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牧民ゾルゴの家族

2006年12月30日 | モンゴル風景






夏の間に取り溜めた木の実を、煮ておいしいジュースが出来ていました。
まるで、炭酸の入っているような味でした。
これを、もっと発酵させるとワインのようになるのだろうか。

明日の31日は、ゾルゴの家でもシンジリーンのパーティーがあるのです。
アトーニイマハや、ウズム、などは明日のご馳走の一部なのでしょうか。
「明日は、アルヒ(ウオッカ)を飲む、少しだけ飲む」といいながら、もうすでに足元のおぼつかないゾルゴは、思いっきりおかみさんにぶたれていた。(笑)

しっかりもののお上さんの率いるゾルゴ一家に、幸運がありますように。
来年は、60年に一度の金のイノシシの年です。
生まれる子供には、生まれつきの幸運が付いているそうですが、モンゴルの人々の上にも富と繁栄がもたらされますように。



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テレルジ乗馬

2006年12月24日 | モンゴル風景






一ヶ月ぶりの乗馬、暖かいのでとても乗りやすかった。
少しだけ、馬のコントロールが出来た気がする。
あぶみのちょうどよい長さがやっと分かった気がする。

久しぶりにもかかわらず、アルタンソブダーが、戸外のボール遊びはなんでもないのに、ゲルに入ると照れてそばに寄り付かなかったのが、ぴったりとくっついてはなれない。そして茶色の犬が、不思議なほどなついて、Aさんしか体をなでさせなかったのが、妙に優しげな目つきになって、撫で放題でした。
なぜ急に?
そして、隣のゲルのモンゴル犬が子供を産んでいました。
生後3週間だそうで、ソブダーの格好のおもちゃでした。
カメラにも、笑顔を見せてくれて、いい写真が取れました。


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冬のテレルジ

2006年11月25日 | モンゴル風景


       午前9時20分頃


今日のテレルジは、マイナス5度。
極寒用の下着に、ハイネックセーター、ワークシャツ、超保温のベスト、ダウンコート、耳宛付き帽子、マフラー、靴下2枚重ねといういでたち。
それでも、ブーツを毛皮の内張りのものではないいつもの乗馬ブーツ《ザハで2万トグルク(¥2,000)》だったので、足先が凍るかと思うくらい冷たかった。

下着とベストのおかげで、寒さは感じませんでしたが、足の指はしもやけになるのではないかと心配しました。
けれど、馬を走らせると、体が温まってきて足先まで温かみが広がってきました。
乗馬ならではの、体全体の循環が良くなると言うことの証明でした。
さすがに、いつもなら汗びっしょりになるところですが、汗もかかず、快適乗馬でした。
寒がりの私にしては、マイナスの戸外に出て行って、しかも運動をするなどということは画期的なことです。
冬に、汗をかこうものなら翌日は風邪引きと言う憂き目に会うからです。
それが、モンゴルではありません。
汗をかいても、それで体を冷やす前に蒸発してしまうからです。
今日は、雪が降って、寒さに耐えられるかどうか、どきどきでやってきましたが、去年から参加している方の「冬のほうが快適」と言う言葉が、やっと分かりました。

唯一つ、困ったことは、携帯カメラの電池がフリーズしてしまいます。
暖かい懐から出したときは、古充電なのですが、スイッチを入れて、画面を定めシャッターを押すまではいいのですが、いざ保存の段階になると、電池切れのアラームがなってせっかく撮った写真が保存できなくなるのです。

それで、今日の馬の傑作写真が残せませんでした。
今日の馬は、鼻と口の周りにツララが無数にできているものでした。
そして、しばらく走らせると、体中の毛に細かいツララができるのです。
私の今日の馬は、茶色でしたが、白い馬かと思うくらいになりました。

ゲルに帰って、ストーブで体を温め、携帯カメラも温まってくると、写真が取れるようになりました。
今日の、写真は、車内からとゲルのストーブでで温めたすぐ後の写真がやっと保存できました。
次回は、カイロの入れられる携帯カメラのケースを作らねばと思いましたが、そのカイロがどの程度働いてくれるやら。。。


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冬のゲル

2006年11月11日 | モンゴル風景



ゲルの中に、3日前の8日に生まれたばかりの子牛が繋がれていました。
外の、母牛のところへ乳を飲みに行くときは、彼らの服を紐で縛りつけて、暖かくしてから、ゲルを出て行きました。

家畜は、冬毛に覆われて、かわいいのです。
マイナス30度以上に備えての、生命の厳しさがそこにあるというのに、私の目にはぬいぐるみのように見えてかわいいと思えるのです。

このゲルは、牛と馬を飼っています。
牛小屋はゲルのすぐそばに、馬小屋は少しはなれたところに建っています。
木で組上げて、隙間は牛糞で塗り固めます。

もう一つの同じ体裁の小屋は、厳重に扉が紐で締められていました。
どうやら、馬のための袋入りのふすまが貯蔵されているようです。

親戚が馬車に乗って帰っていきました。
毎週私たちが来ると聞いて、デール《民族衣装》とフェルトの帽子を作って持ってきたようです。
買って上げなくて、ごめんなさい。


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地質調査

2006年11月10日 | モンゴル風景






夫は、3日にUBから、さほど離れてないところに、地質調査のフィールドワークに行きました。池の真ん中が隆起しています。
それの原因は何かを、調査するのです。

13時ごろは、雪が降って真っ白でした。
調査も終わったころ、日が射してきて雪は解けて白い衣装は溶けてしまいました。
乾燥しているので、日さえ照らせば、17時頃の夕刻間際でも、あっという間に温度が急上昇して、雪が溶けるのです。日本では、考えられませんが。。。

そこへ、馬方が馬をゲルに連れ帰る一行がやってきました。
水を飲むはずが、凍っています。仕方ない、馬は氷をなめます。
なにやら珍しい機械を持って、老若男女のグループが見つけたら、馬方さんは近寄ってこないわけは無いのです。
しばらく、談笑をして、馬を集めに行ってしまいましたとさ。

草原に、散らばって住んでいる牧民は、情報に飢えています。
今日得た情報を、ゲルに帰ってどんな風に話したのでしょう?
情報集め、情報交換は、馬に乗って遠くまで行ったり来たりする、馬方さんの大事な仕事のようです。
好奇心と、話好きはUBの人たちも同じです。そして、そのうわさの足のはやいことといったら! DNAなのでしょうね。



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結婚式

2006年10月15日 | モンゴル風景


田舎の結婚式に知人とそのモンゴル人の友人に誘われました。
友人の隣りのゲルの息子さんの結婚式です。ご両親の居ない新郎は、ご近所の友人夫妻をはじめとして近隣のおばちゃんたちが、4日間かかって新しいゲルを作る準備に大童だったそうです。
花婿のゲルに、UBに住む花嫁が迎えられました。
ツァガンサルに見た、ご馳走がテーブルに所狭しと並べられ、花嫁の到着を待っていました。
ゲルの扉の前に、絨毯が引かれ、車から降りたった二人は、儀式にのっとって迎えられます。

着席の後に一番に行われるのは、かまどに新婦がお祈りをし、バターをささげます。
そして、最初のスーテイチャを作ります。
一番のお茶は、花婿に、そして次々と参列者に配られます。

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結婚式つづき2

2006年10月15日 | モンゴル風景




新郎新婦とその家族が、アルヒ、馬乳酒、ホルホグ、温かい具沢山のスープを次から次へと運びもてなしてくれます。
馬乳酒とアルヒは何度も何度も注がれて往生しました。
最近は、都会に近いところでは飲み干す事を強要されなくなったようで、下戸の私も安心してこのような席に出席することができます。

アルヒは、手のひらに隠れるほどの小さいウイスキーグラスですが、馬乳酒は、顔ほどの大きさもあるどんぶりに並々と注がれて差し出されると、アルヒと違いほとんどアルコール度が無くても、おっと体が引けます。
ほんの少しだけ口をつけて返杯すると、だんだん回を重ねて、親しみを感じるようになると、「もっと」と勧められます。もう一口。。。そして返杯。
またその上に酒を注ぎ足して、次の人へと杯がめぐりめぐります。



暖かいスープで体が温まり、酒もほどほどに回り、初対面の人との挨拶が終わると、どこからとも無く歌が始まり、全員で合唱です。
ここで、友人が人数を数えたら、58人居たそうです!
いすの無い人は、立ったままです。外国人ということで、年が若くても上席に座らせていただいて、申し訳なく思いました。

     お二人の末長い幸せを心よりお祈り申し上げます
出席させていただいて、ほんとにありがとうございました。


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