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風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢松風土曜日教室

2023年06月03日 | 詩吟
今日の練習は都合で、1時間のみでした。
忙しい中、いそいで3時に息せき切っての参加。
目が輝いています。

昇段試験に向けて心づもりをしながら、何を選ぶか迷うところ。
数少ない中でも、私の好きな詩、詠いやすい詩と、より分けることが出来る
Yさんに、私の習い始めの頃を思い出して、なんて私ってへなちょこだったか
思い出して、笑ってしまいました。

今の私とYさんは、親子の歳の差、そして、その頃の私とYさんも親子の歳の差
2人で、「あはは・・・」と笑い合う。

1時間でも十分な、練習ができました。
コンクールは出ませんと今から言っているYさんですが、「今から決めなくても」と
申し上げておきますね。
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25その二 勝つことは難しい

2023年05月30日 | 詩吟
関吟流の譜№25は、常に問題をはらみ、一喜一憂させられる詠い方です。

関吟流を続けるにおいて、「25」を代表とする数字で、譜について語られることが度々出てきます。
昨日の中央会の練習では、33番と18番が問題になりました。

あるコンクール出場のため、より吟詠をパワフルにするために譜18を譜33に置き換えて吟詠されました。
私は、関吟流として完成された譜を用いて、作譜(作曲)された吟詠を変える
ことは、あり得ないことと思っています。
中には、コンクールに勝ち上がるためそのコンクールの傾向と対策のため
作戦を立て研究をして多くの時間を割いて切磋琢磨をしておられます。
その選択肢の一つとして、譜を変えてしまうという技もある様です。

18番の落ち着いた流れるような譜は、その詩の吟調を良く表しています。
しかし、それをもっとパワフルに詠いたいと33番に置きかえることしたようです。
アクセントの都合上「八」の高さが必要となりました。

「八」の出しにくい高さを詠うのと、18番の柔らかい吟調のまま吟じるのと、どちらにもリスクがあります。
コンクールの審査で、加点が望めない、むしろ減点かもしれないという計算があります。
どちらを取るか、よく考えて決断したらよい。
約束事に反してまで、変更した吟詠が、どれだけ力を発揮するのか、日頃の
練習の積み重ねをどこまで生かすのかをよーく考えた上で、決めましょう。
変えただけで事足りたと、自己満足で終わらせないでまっすぐに戦って下さい。

先ず完璧な関吟流を身につけなさいませと、申し上げたい。
総ての譜を詠いあげて、持てる楽器のコントロールを更に磨きなさいませ。
その上で、その漢詩をどのように詠いたいか、譜の表現をどのようにするか、
設計できるようになって、それで、初めて、戦える気がするのです。

詩吟では、洋楽のように全世界共通ではない流派ごとの歌い方があることが、
そういう現象を引き起こしているのでしょう。

関吟の公式の場で詠うときは「譜を変えて吟じさせて頂きます」と、一言
添えてから吟詠をしましょうということも申し添えたいと思います。
中央会は、他の教場とは異なり、公式の場であることを再認識なさいませ。

コンクールは、個人で戦うのであって、流派は関係ないというけれど、
流派に身を置いて、そこで育ってきたことを思うと、関係なくはない。
関吟流に敬意を払ってその上で、選択するというのであれば、それはそれで
仕方のないところです。

勝つことって何?

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25周年 25番目 25歳

2023年05月30日 | 詩吟
来年は、東京芦孝会25周年。
そして、東京芦孝会に24番目の教場が発足、次は、25番目の教場が、どこかで
生まれそうな気配。
めでたいこと。

特に、25番目教場については、指導を受け持つ先生の一人の意思を持って
行わねばなりませんから、あっという間にできるかもしれないし、考えて
考えて考え抜いての誕生になるのか、まだお聞きしたばかりなので、
大きな行事の25周年大会のあとになるのか先に誕生成るか、期待を持って
待ち望んでいます。



鼓太郎は、25歳まで生きると鼓太郎に相談もなく、ただ勝手に信じてきました。
ところが、21歳で、逝ってしまっ鼓太郎は、まだ、私の中では、
そばにいてくれていると感じる瞬間があって、25という数字は、
何を意味するようになるのかと思います。
ただの偶然の数字かなぁ。。。

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関吟流

2023年05月29日 | 詩吟
関吟流をこよなく愛する私は、譜を変えて吟詠することは、良しとしません。
指定吟題という制限のあるコンクール出場のため、詠いやすくするために、
あるいは、そのコンクールの志向性に合わせて譜を変えるということもよく
聞きます。

もともとバランスの取れている形を崩すわけですから、十分に納得する
変更をして欲しいと思います。
譜を変えたことで安心していてはなりません。
より、正しく吟じることが要求されることに、気がついてない。
関吟流の詠い方では、何か一本足りないと感じたら、譜を変えるのではなく、
ご自身の持てる楽器の調整を徹底的になさいませ。

完成されたメロディーラインを変えて表現できることは、少ない。
その場しのぎではない、切磋琢磨を致しましょう。
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夢松風補習教室 音源は松野春秀

2023年05月23日 | 詩吟
昇段試験4段に向けて練習中のYさん。
参考資料として、関吟の音源から女性指導者の律詩抜粋を作成して聞いて
頂いています。
Yさん曰く、上手すぎて、参考にならない。やっぱりいつも教えて頂いている
先生の声でないと、参考に出来ませんと、長らくおっしゃっていました。

あるきっかけから、松野先生の声を聞くようになったら、急に安定感のある
律詩吟詠ができるようになりました。

松野春秀先生の揺るがない安定感のある関吟の譜そのものを伝える正確で
シンプルな吟詠は、男声であっても、Yさんの耳と心をとらえたようです。

その結果、こっちのほうが簡単ですといわせた吟詠は、「筑前城下の作」でした。
他の基本吟の律詩を受験吟題として決まっていて、練習もそれなりに進んで
いたのですが、今日の夢松風の課題として練習し、松野春秀先生の声を
聴き込んでみて、変更する気になったようです。

いつも教室でお聞かせする私の吟詠でないとどうなっているかわからないと
言っていたのが、「松野春秀先生の音源でないと」にと、一瞬で変わりました。
装飾のないシンプルで、力強く、それでいて単調ではない吟詠は、女性にも
惹きつけられるものがあるのですねぇ。

上級者の声をたくさん聴いて、自分のものにしましょうと言っていたことの
その一歩が、始まりました。松野先生のおかげです。
本当に良かったねぇ。
そのうち、他の先生方の吟詠も、ちゃんと耳に届くようになるからね。
更に、精進しましょう。

これから、基礎固めをしていく人にはもちろんのこと、上級者となって、
もはや、中途半端な助言なんていらないよとなっている方にも、
関吟の神髄を詠う「松野春秀」の吟詠を、何度でも聴き直して、
心に刻むと良いと思います。とくに、初心を忘れそうになっている人に。
私には、もはや、松野春秀先生ではなく、「松野春秀」と神格化した固有名詞
となりました。
これからの吟詠、これからの関吟について、謙虚に熱く語ろうではないか。
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夢松風土曜日教室

2023年05月20日 | 詩吟
今日の課題は、峨眉山月
転句の譜に苦心しました。
登りの音階は、問題がないのですが、下りの音階が不安定です。
山の登りは、下りに比べて難しく命がけと言うのを聞きます。
詩吟のくだりも、命がけです。
大袈裟かもしれませんが、登りがスムーズであればあるだけ、下りの音階が
崩れると、その詩の情緒が損なわれ致命傷に到ります。

まして、七はちょうどの高さではなく上目に狙って出します。
次の下りの六の音は、半音の違いですから、よーく足元を定めて、きちんと
着地しなければ、ガラガラと崩れてしまいます。
下りの一歩にご注意。

初心者にはありがちです。そして、登りが苦も無く詠えて安定しているかに、
きこえる人こそ気を付けねば命取りになります。

次回の、発声練習は、下りの音階を丁寧にしたいと思います。

そういう基本の基を練習している時、詩の意味を深く考えるよりも工夫して
正しい音階を身につけましょう。
学生時代、100点満点を目指して、切磋琢磨した時がまだ身近な人にとって、
音階のみならず漢詩の意味も背景も、満点を取りたいと思うことでしょう。
あれもこれも、気にしていたら、どれもおろそかになります。
先ず、正確に太い線をまっすぐに描くように、自分の楽器を自在に操ることを
身につけましょう。
その他の事は、声が出るにつれて自然に身についてくるはずです。

今日の練習は、Tさんに重点を置いて時間をかけました。
Yさんは、コンダクターからなかなか離れられませんが、音の取り方は
いつも安定しています。
そして、承句の始まりの言葉のアクセントに逆転がありがちだったのが、
綺麗に消えていました。

Tさんは、このところ忙しいようで、今日は、終わるなり飛んで帰りました。
こんなに忙しくても、練習は、休みたくないとの思いを知りました。
来月も、頑張りましょう。
生半可な練習では、却って不消化です。バンバンダメ出しをして下さいと、
頼もしい言葉を聞きました。

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もう何もない

2023年04月29日 | 詩吟
もう私は言うことは何もないよ。
これからは、問題点を指摘されても、盲目的に従うことは無いよ。
自分なりの解釈を加えて、自分なりに試行錯誤をして、あなたの吟詠を
作ったらいいよ。
わざわざ私との時間をとる必要はないよ。と、私は言う。

それでも、まだまだと。
時間をとって欲しいと言う。

それだったら、一方的な教えを受けるということでなく、同じ位置に立って
考えを届け合う双方向のおしゃべりをしましょうか?
吟詠にかかわるあれこれの会話が、もっともっと必要と言うことだね。

それでは、そのつもりになることにしましょう。
暇が出来て、場所が撮れたら、また、会いましょうか。


大きな衝撃を経て、山あり谷ありのこれまでを良くあきらめないで、進んで
きたあなたにとって、これが最善の方法かもねぇ。

あなたの指導者は、申し分のないサポートをなさる心豊かな方よね。
その指導のもとで成長をしてきたから、へこたれなかったんだねぇ。
実りある詩吟生活が続いている様子をうかがうにつけて、もう私の出る幕は
なくなりました。
今日だって、実際に声を出す時間なんて、少なくて、話を聞いているか、
しゃべっているかのどちらかだったよね。
そして、発声の技術について、意見の交換もできたし。
そんな会話ができるようになったことを掛け値なしにうれしく思います。

会話をたのしむことのできる練習が、あなたにとって大きな実りとなる為に、
私のあるがままをもう少しレベルアップしなくてはね。

私も、そこから得たプラスのエネルギーを自分に還元できるように工夫を
しましょう。誰にも指摘されず、叱られもせず、ただ淡々と声を出して、
自己満足の吟詠をするしかない私は、不幸だねとは言わないけれど。
何でも指摘してくれる人が居るということは、最大の幸せ。
まだ、私には、その幸せをさしあげることが出来るんだね。


そしてもう一人の初心者さんは、たった一つの大きな命題をのぞけば、
完璧な吟詠を聴かせてもらいました。
感動すら覚えるほどでした。
始めたばかりででこんなに聴かせる豊かな吟詠を聴いたことが無い。
シャッポを脱ぐってこんなことを言うのかな。
この方も、もう、私の出る幕はないと思うよ。
吟詠独特の発声は、焦らずに体得なさいませ。

あぁ、いい気分だったなぁ。
ありがとう。


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近江八景 GOOD JOB!

2023年04月27日 | 詩吟
25日(火)の夢松風 4月から、来年の昇段準備のため律詩を取り上げています。
今日の課題は「近江八景」でした。

珍しくゲストさんの居ない夢松風のメンバーのみ4人の練習となりました。
難解な譜が無いので、落ち着いて豊かに吟じることが出来ました。

今日の喜びは、11年目となるスタートメンバーの吟詠が、聞いてて嬉しくなる
吟詠でした。
握りしめたペンを置いて、ゆったりと聞いていました。
特に女性のKさん、このところご家庭が忙しく、練習に参加するのがやっとと
いう状況で、昨年は、声も満足に出ないことがあったり、そのせいで、音が
外れることもあり、元気がありませんでした。

今日は、そんなことをすっかり忘れさせるほどの、魅力的な吟詠です。
さらに、めったにつけないマル印が8個!
置いていたペンを取り上げて、丸印をせっせと付けました。

なんて嬉しいことか。

おかげで、入会5年目となる後輩二人もそれにつられて、ゆったりと吟じて、
直すところはありません。

始まって以来のメンバー全員が、直しのない吟詠でした。

こんなうれしいことがあるとはねぇ!

4番目のメンバーは、三段の申請をしたところで、お名前をどうしようかと
楽しく悩んでいるところです。
これで、9月には、4名全員が雅号を持つこととなります。
そして、来年は、4段の昇段をすれば、昇段試験から縁が無くなります。

そうなったら、厳しい縛りを解いて楽しく詠うことにしましょうと言って
居りましたが、その状況になる前に、律詩が豊かに詠えるようになるなんて、
三月までの絶句の悪戦苦闘は、どういうことだったのだろうかと、
首を傾げます。

昨年は、私は詩吟には体を運んでいるだけのうつろ状態にあったので、
良い影響はあるはずもなかったのですよねぇ。
                        

まだ脱出してはいないと思うのですが、もしかしたら、ここいらで私たちが
ちょっと頑張って先生のお尻をたたこうとしてくれたのかもしれません。

11年目ともなると、そうなんだねぇ。
お兄様、お姉様たちから頂いたそれとない励ましは、二日経ってから
ふつふつと湧き上がるように体を包んで、暖かく効いてきました。

こんなことってあるのねぇ。
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七の音が!

2023年04月12日 | 詩吟
11日の補習以来、あの日の練習は、ちょっと厳しすぎたかと反省して、
もしかの時のフォローをなんどもシミュレーションしていました。

今日も、グループ練習はお休み頂いて、個人練習の時間にふらりと長身を
滑りこませるようにして入ってきました。

例の如く、他の人の自分とは違う高さの吟詠を耳にしないうちに、すなわち
一番に今日の課題の吟詠をして頂きました。

あんなに心配したのに、完璧な音階で、一吟を詠い終えました。
一番唖然としたのは、きっとこの私だったと思う。

私の診断と処方は正しかった。思いのほか早い完治に、驚くやら喜ぶやら。
そして、今日の吟詠は、1分50秒!
いつも駆け足で30~40秒台なのに。
ゆったりと優しくそしてやっと安定した吟調になりました!
おめでとう!

「今日は、体調が良かったんです」と、あくまでも謙遜なさる。
もっと、手放しで喜んでくださいな。
聞くところによると、11日は帰宅して、自主練習をなさったとか。
それで、翌日の所属教室の吟詠披露では、ちゃんと詠えたそうです。
そして翌日の今日もご自身の身につけた物をいかんなく発揮されました。
これで、体が正しい譜を覚え直してくれたらしい。
関吟の型にはまりましたね。おめでとう!

お好きな教室で学びなさいと言う芦孝会のシステムの良いところが発揮
されました。

心配がなくなったら、夢松風の本教室のグループ練習に復活なさいませ。
ご自分の判断でね。



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補習授業

2023年04月11日 | 詩吟
夢松風の前回に続いて、今回も補習授業は、運よく1時間の延長ができて、2時間となりました。

頑固な音程不良を治すため、ご本人の希望もあって時間を全部使っての練習。
下手すると、どちらかが折れてしまうかもしれないという危機感を抱きながら
続けています。
熱心にくらいついてくる。何度も繰り返す。
そうして時間切れ。私が心配するくらいでしたが、後味は悪くありません。

傾斜があるとわからない道をゆったりと歩いて、ふと後ろを振り向いたら、
こんなに高くまで来たね。
そんな習練の方法がある。

正面切って、問題点を指摘して、ばっさりと切る。
まだまだと、突き返す。そんなやり方もある。

ほんとうは、穏やかな波風の立たない人生を歩いてこられ、詩吟を
しなければ大きな声を上げることすらない一生を終えるはずだった方に、
私は、激しい波を起こしてしまった。
まだ、私はそれに応える力はあると思うけれど、もしかしたら、力及ばずに
共倒れになってしまうかもしれない、そうなったらどうしよう。
身が震えるようだ。
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