教育基本法ね

教育基本法をさまざまな角度から視る

学校のスローガン体質

2006年06月08日 | 学校の不道徳

 学校で嫌だったこと。いまも嫌なこと。
 スローガンが掲げられること。

 小学校の「やさしさ」「やる気」「元気」
 中学の「自主」「寛容」「練磨」

 みたいなやつ。
 校内に額があったり、校舎に垂れ幕で出したりしてる。
 自分が子どものときは、嫌なだけだった。でも、学校ってそんなものだと思っていた。

 今のトシになると、言葉で反撃できる

 こういう徳目を、言葉で宣伝すると、その後の道徳的発達に悪影響があるのだ。内面のさまざまな感覚で担わなければならないものが、スローガンになってしまう。上っ面を先に作るから、偽善を子どもの中に注入することになる。

 学校運営から言うと、スローガンが掲げられるのは、学校が外部者に指揮されている時である。

 ほんとうにその現場の人たちが運営していると、もっと具体的な問題に焦点をあて、具体的に対応するものだ。
 たとえば:
 最近、子どもたちがトゲトゲしい。なぜだろう。われわれからの指示や評価が多すぎないか。あるいは、何か教師たちの知らない事件でもあったのか。とにかく、もっとよく観察し、情報を持ち寄ろう。
 そんな発想をするだろう。
 「やさしさ」という言葉を墨書して額にかざったりはしない。

 スローガンが多いのは、社会主義国である。権力機構から降りてきた人たちが現場を指揮する。いきおい、抽象的なスローガンでまとめあげるしかないのである。

 教育基本法改正案も、現場を知らない雲の上の人たちが、スローガン作りをしているようなものである。
(転載歓迎 古山明男)


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1 コメント

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スローガンにはうんざり (匿名)
2006-06-24 10:12:02
私は学校のスローガンはもう無視しましたね。そんなの完璧にはできないよって。あのスローガン通りにやれるほど私は完璧ではないので。あのスローガン通りにやったら無味乾燥な人間になるだけですよ。大変面白くない人間になるだけですね。あれは私に言わせれば『心のノート』と同じではないでしょうか。
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