図書館へ行くと、こんなに本が唸っているのに・・・、選ぶことが出来ないで、あっちの棚こっちの棚と歩きまわって、気疲れてしてしまう。
疲れているのだろう、きっと・・・。
で、
またまた、読んだことのない、ぜんぜん知らない人の本を、題名だけで選ぶ。
中島義道『私の嫌いな10の言葉』
嫌いな言葉で選んでしまった。
僕は、自分で少数派だと思っている。
でも、この中島義道さんという人は、筋金入りのマイノリティである。
集団生活、学校、凡そ「協調性」というものが、幅を利かせている場面では、
苦痛と忍耐を強いられてきた。
でも、こういう人、絶対いるよなぁ~
僕は、自分で少数派だと言っても、周りと対決して生きているようなところはない。
自分の譲れない部分は、孤りのときに出せばいいのであって、
仕事などのチームワークの場合は、自分を主張することなく、
場の論理に合わせている。それが楽だと分かっているから~
(自分のために周りが不愉快な思いをするということに耐えられなくもある)
でも、それが出来ないで(自分というものがなくなってしまうとしたら)、
自分と他者との違いに悩むとすると・・・
こういう感じだろうということが、この本には出てくる。
中島義道さんの「嫌い」は、皆んなが同一でありたいとする者達の強制に向けられているのだと思う。
じゃあ、僕の「嫌い」は何かというと・・・
それは、上下関係の強要なんじゃないかな・・・と思い至った。
そこで、気をとりなおして、「勝手」
「勝手」という言葉が嫌いなのは、何も、カミさんが使うだけという訳ではなくて・・・(笑)
この言葉に隠された、本来、自分がお前のすべてを管理するべきなのに、それを放棄してやるという脅し、皮肉、嫌味を感じるからだろう・・・
「もう、勝手にしなさい」
とキレられる。言下に勝手にしてはいけないと言っている。
ああん、ゴメンなさい、許してくださいというのを待っている。
「勝手にすればぁ」
と突き放される。僕はもう君の管理責任をとるつもりはない。
カラス何故鳴くの?
カラスの勝手でしょう!
そう、
「勝手」と「自由」は違う。
「勝手」には、権限が無い・・・本来はそれをすることは許可がなければ出来ない。
そして、許可するべき人が、もう私は責任持たないから、「勝手」にすればいいじゃん
と、脅しを掛けているのだ。
権利がもともとあるときは、自由を使う。
「カラスの自由でしょう」
では、あのシニカルな笑いは出てこない。
昔、相手が言い出し難いだろうとこちらが気を利かせたつもりでしてあげたことで、
後で、「勝手にさせてもらったからね」と断ったら・・・
気を悪くされたことがある。
僕が不遜だったのだ。
まさに、中島義道さんのような人だったのだろうと思うけれども・・・
彼は、ちゃんと清々堂々と断わって欲しかったのだと思う。
彼自身が判断したかったのだと思う。
よくなかったなと反省した。それ以来、「勝手」というとこのことを思い出す。
また、以降、勝手にさせてもらうときは、断わらないようにするようにしている。
これが、本来、勝手にするということ。
「勝手にしろ」「勝手にすれば」と言葉に出して(相手に投げつけて)しまうと、
それは、実は、勝手にすべきでないということを相手に強要しているのだと思う。
ちなみに、
サイトのリンクは、相手に断わりなしに張ることにしている。
「リンク張りましたよ」と伝えることの拘束力を嫌うからなのだけれど・・・
リンクフリーのフリーがフリーであるために・・・
ただし
「勝手口」、「使い勝手」まで、噛み付くつもりはない(どっちも好きな言葉ではないけれど・・・)
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