Re:SALOON & VBA

日本人ほど個性と創造力の豊かな国民はいない

「日本人ほど個性と創造力の豊かな国民はいない」呉善花著 《評論家、拓殖大学国際開発学部教授》PHP研究所 を読んだ。

今度は、日本人を褒めているような題名の本。
こういう本も、今までは読まなかった部類。
大抵は、日本人こういうところがダメ・・・とか
こういう課題がある、こういうところが違うみたいな論調が読みやすかった。

褒めている本は、思いあがってしまう・・・
という怖さというか、愚かさというか・・・

で、
この本の著者は、韓国人である。

で、褒めているかというと、
まあ、そうなんだけど・・・

実は、それはどうでもよくて(どうでもよくはないけれど)
日本人の傾向、韓国・中国とどう違うのかを
明確にみせてくれている。
その違いを見極めて、こういう点は、自分は好ましいと思う。
こういう点は、韓国・中国からはこう見える
みたいな・・・

この本が書かれたのは、10年前なんだけれども、
表層は変わっても、根幹部分は、変わっていない、
そんな風に感じる。

で、日本人とは何と自分なりに考えてみた。

   自分  血縁 共同体  社会
日本  3   3   3   1
中韓  4   3   2   1
欧米  4   1   1   3

というモデルが思いついた。
数字は、精神的な判断基準というか比重というか

勿論、個人差はありますよ
日本人が全部そうだなんて思わないし・・・
ただ、傾向というか、平均というか・・・

日本人は、集団主義といわれる、自分がない、自信がない
自己が弱い、自己主張しない、あるいは、感情表現が希薄とも・・・

でも、僕は、日本の場合、どれも大事なんだと思う。
中韓、欧米と比べての話なんだと思う。
で、どれも大事だけれども、あっちを立てればこっちが立たず
そういうジレンマがあり、自分が引いたり、甘えを通るような余地を残したり
建前と本音など・・・
でも、それもどこかに限界があって、外の人、他人には冷たかったりする。

中国、韓国が、自分が大事、自分から遠くなるつれて、
比重は軽くなる。東洋的といわれる血族主義。そして公共心の無さ・・・
人間って、そういうものでしょう
というスタンス。言ってみれば当たり前みたいな・・・認識。

で、欧米は、個人主義だけれども、神様の存在があって、
公共心というか、プライパシーとパブリックというか・・・

で、他国民を見るときでも、
自分のその比重でみてしまう。

たとえば共同体に対する活動を見て、個人の比重を予想したりする。
で、実際の個人にかける判断が多いと(その国ではそれが普通でも)
自己中心的、我儘と見えてしまう。
逆に、共同体に対する比重の割に、個人が少ないと、
自己が希薄、自分がないと見えてしまう。

それは仕方のないことかも知れない。

僕も、家内が、中国・韓国のような自己を優位とする同心円、価値観であると知っていても、そういう判断をされると
ずるい奴、優しくない、きつい・・・と
つい思ってしまう。
妻には、強く出ればいい、操縦しやすい亭主とみられているだろうしね。

まあ、いい・・・

で、そういう見え方、あり方の是非は置いておいて、
僕は、日本人のどれも大事の価値基準、
貴重なんだと思う。

世界の中で、
これだけ発達した社会で
こういう価値基準を維持している稀有な文化なんだと思う。

この本の「個性と創造力の豊かな国民」という意味は
そういう意味なんだと思う。
褒められているのではなく、
稀有であるということ
どれも大事にするということは、すばらしいことなんだと・・・

僕の表現力では、うまく伝わらなかったと思うので、
是非、興味の湧いた方は、
この本「日本人ほど個性と創造力の豊かな国民はいない」を読まれたし!
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