Re:SALOON & VBA

上弦の月(月満ちるまで走る道程)

題詠マラソン2005・お題リスト(100題)と投稿済(及び予定)歌

三ヶ月過ぎました。65首まで来ました(6月1日現在)、投稿済み60首。
かなりペースが落ちてきました。折角ここまで来たんだから、あとは納得できるようにじっくり行こうと思います。
さあて、今月はどこまでいけるかなぁ~


001:声
唐突に書籍小包届いた歌集 君の歌だけ声がきこえる
002:色
似た色のセーターあわせて着てるのよ 気づいてるんなら踏み込んで来い
003:つぼみ
つぼみまで朝目で追いしあの花は 咲かないままに瞼に写す
004:淡
君の手のインクの青が淡すぎて手紙読めないイイワケにする
005:サラダ
君のいうサラダな生活わかるけど ヌバヌバかけたいマヨラーな僕
006:時
その人の名が記(しる)されし頁(ぺージ)より 時の日記は白きままなり
007:発見
君のこと恋してるんだと発見す そうして恋は終局となる 
008:鞄
ウソなんだろお役に立ちますなんて顔 言いたいことを言いなよ鞄
009:眠
枕元眠りの国に一緒に行って 咎められてもマクドのシナモン
010:線路
父と子でつなぐ線路を行くトーマス 二周目すでに飽きられている
011:都
お彼岸の墓参行けるか義母(はは)が問う ピースの余地です僕の都合は
012:メガホン
メガホンに目をあて見える見える見える 息子は僕の相似形なり
013:焦
ハシゴするこの店にもないホワイトデー オヤジ焦るな街灯の下
014:主義
ああそれは何某主義だろくだらねぇ 見下す友が高く  遠く
015:友
お知り合いなのという君 右胸の見えない名札 僕の字で[友]
016:たそがれ
たそがれにもの皆黄色く見える瞬間(とき) はしゃぐ君みて心はしゃぐ僕
017:陸
叶うなら東の果ての陸と海 交わる町で死ねたらと思う
018:教室
黒板と背中ばかりの教室で君の一の字透けてもう 夏
019:アラビア
バザールでサイフすられて夜の舟 頬ぬるく吹くアラビアの風
020:楽
また観てるお馴染みビデオに笑う児よ 楽しむ力分けてくれぬか
021:うたた寝
半世紀生きた褒美をくれるなら 見せておくれよ うたた寝の君
022:弓
まっすぐに飛んで行け行け言葉の矢 心貫く弓でありたい
023:うさぎ
白うさぎ嫌われてても好かれてもわたしはわたし リーブミーアローン
024:チョコレート
階段を グ リ コ グ リ コ で逃げる君 チョコレート で 僕はほろニガ
025:泳
白雲に吸い込まれゆく赤い風船 泳げそうな空 辞めようと決める
026:蜘蛛
蜘蛛の巣にからまりながら生きている マスクメロンの模様を気取って
027:液体
液体の流体生物われら皆 形なさんと詩(うた)つくるなり
028:母
相づちを義務と心得きく我に 母は昔の不倫を吐露する
029:ならずもの
死ぬるとき我の内なるならずもの 出番なきこと舌打ちするかも
030:橋
つり橋をひょいひょい渡り君は消え 前も後ろも揺れて夕暮れ
031:盗
盗人(ぬすびと)と咎められぬか畏れあり 斯く生きて在る後ろめたさで
032:乾電池
捨てんときもったいないがな乾電池 休ませといたらまだ使えるで自分
033:魚
この川に来春もまた戻り来い 黒いセビロが眩し若魚(わかうお)
034:背中
恋してる誰かがそばにいるときは背中に目のある私なんです
035:禁
禁に触れ削られ痛んだ凸凹は丸みとなりて海のにほひす
036:探偵
探偵さん子猫の親を探してよ 捨てるも出来ない飼うも出来ない
037:汗
汗タオル自転車こいで帰る路 ビール恋しい昭和の父に
038:横浜
車窓より横浜の街見下ろしてスイッチ入れる東京モード
039:紫
画集買う君待つ僕は君の色薄紫と独り決めした
040:おとうと
姉の言うズルイも何も分からない 生まれたときから僕はおとうと
041:迷
お前はさ迷惑なんだ出て行けよ 鏡よ鏡我を映すな
042:官僚
二度までは仏の父でおりましょう 三度目からの父は官僚
043:馬
ポッコンポッカ子達(こたち)を乗せて馬車が行く 大きなおめめに秋空高し
044:香
きっと今君も珈琲すすってる 香り繋がる僕らの暗号
045:パズル
何の絵か分からぬままに終わるかも 人生というジグソーパズルは
046:泥
えっへん僕は泥んこ泥んこ泥タロウ なっ おこらんといてやおかあちゃん
047:大和
まんなかにあるのに何故か遠回り 奈良の都と大和歌かな
048:袖
長袖を腕まくりする人が好き 夏来にけらし君いなくとも
049:ワイン
所在なげワイングラスを揺らす君 眺める僕の音のない夜
050:変
君のまま変わらずにいてくれるなら 僕を忘れる許可証出しましょ
051:泣きぼくろ
幾千万の雨粒の喜怒哀楽を忘じとたった一粒泣きぼくろ記す
052:螺旋
ぐるぐるが頭の喉にひっかかる みては忘れる螺旋語の夢
053:髪
気づかない僕の目のさき現れて その後ろ髪引けというのか
054:靴下
靴下の穴を見つけて笑う娘(こ)よ 他生の縁を拾っておくれ
055:ラーメン
阪神が逆転勝ちで勝った夜 スポーツニュースとチキンラーメン
056:松
松でなく竹でもなくて梅でなく ただ一本の名もなき木の我
057:制服
制服の君しか知らぬ僕の夢 窓辺の席の頬杖の君
058:剣
厚情に悪いんだけどと剣を刺すあんたどこまで悲しい性格
059:十字
十字路をいつしか君が通っても 運命的に時間がずれてる
060:影
新聞紙丸めた剣を背に帯びて影と闘う三歳の夕

061:じゃがいも
彼はねえ例えてみればじゃがいもか 塩だけつけて味わってみて
062:風邪
貧乏性 風邪でも無理して仕事して土日寝込んで月曜出勤
063:鬼
ねえ皆んな帰っちゃったのどうしたの 鬼さんこちらここだよ僕は
064:科学
あんたらは無邪気でいいねと揶揄し合う科学者たちと哲学者たち
065:城
吾が城にやっとみつけた安息を戻らぬ家族の安否が脅す
066:消
あらこちらはじめましてとご挨拶 消すまでもなき薄さでしたね
067:スーツ
仕方ない 仕事なんだよわかれよな 逃げ込むスーツに過酷な空梅雨
068:四
世の中の酸いも甘いも知らざりし 泣いて叶わぬ四歳となる
069:花束
花束をあなたに贈る言い訳が見つけられずに後ろ手にして
070:曲
曲球を年甲斐も無く打ちに行く よろけて転んで天からアハハ
071:次元
高いとか低いとかでなく次元がさ あっちからみるこっちからみる
072:インク
君の手のインクの青が淡すぎて手紙読めないイイワケにする
073:額
074:麻酔
075:続
076:リズム
077:櫛
078:携帯
079:ぬいぐるみ
080:書
081:洗濯
082:罠
083:キャベツ
084:林
085:胸騒ぎ
086:占
087:計画
088:食
089:巻
090:薔薇
091:暖
092:届
093:ナイフ
094:進
095:翼
096:留守
097:静
098:未来
099:動
100:マラソン
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「短歌」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事