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一点の「濁り」もないBlog “G”

北海道を離れ、新たな土地で再出発。それに伴いタイトルだけリニューアル。
ただ、看板は挿げ替えたが内容は相変わらず。

ユースとA代表

2005-06-20 | sports - football
【2夜連続】
最近サッカー三昧なのであるが、一昨日のユースのオーストラリア戦と昨日コンフェデのギリシャ戦を見て、不思議な感覚にとらわれた。

【トゥルシエの功績】
私自身は前代表監督トゥルシエの一番の功績はもちろん02年W杯で決勝トーナメントに進出したということだと思うが、それをもたらしたのは99年ワールドユース、00年シドニー五輪、そして02年W杯と、自分が全て指揮をして、同じシステム、同じ哲学で下部チームから一貫した戦い方をしたからだと思う。99年WY組を黄金世代と言って、代表にたくさんの人材を送り込んだと言うが、もちろん彼らの飛びぬけた素質もあろうが、それはひとえに02年W杯に向けて同じ戦い方をしたからなのだ。ディテイルは違えど、同じ思想でチームを作っていたら下部チームから選手をトップ代表に送り込みやすい。

【代表はクラブチーム】
代表チームは4年を1シーズンとしたクラブチームだと私は考えている。ユースはクラブユース、五輪チームは言うなればサテライトだ。クラブユースは勝つことを目標にチームは作らない。いかにトップチームに人材を送り込むか。それが評価基準だ。そこには統一されたチームコンセプトが必要で、トップチームと下部組織がバラバラなサッカーをしていたら効率が悪い。だが、今のユース代表、それからアテネ五輪のチームもそうなのだが、どうしてトップ代表が細かいパス回しを目指し、昨日のギリシャぐらいのレベルの相手であれば少なくともポゼッションに関しては圧倒できるぐらいのサッカーを展開するのにも関わらず、下部チームがぜんぜん違うサッカーをするのだろうか。フォーメーションを同じにしろとは言わないが、そこに連なっているはずの思想がぜんぜん別に見える。クラブチームとしては失格だ。

【結局は】
A代表はギリシャに「もう何点かとれただろ」とは思ったものの内容的には不満のないゲーム運びで勝ち、ユースは他力本願でなんとかノックアウトラウンドに進出した。だが、そこにあるのが全く違うサッカーだけに、次々と若手がトップ代表に上がってくる、ということはあまり期待できない。結局はクラブで言うフロントやGMといった役割を担う協会、とくに強化担当者の仕事が非常に重要で、監督にビッグネームを持ってくることもそうなのだが、ここに世界を知り尽くした人材を登用することも必要だとこの2試合をみて考えた。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Masato)
2005-06-21 20:56:30
大熊サッカーとジーコのサッカー、とても同じ方向性を目指しているとは思えません。ユースから五輪代表、A代表といった流れが、ぶち切れているのが今の強化の実情。アテネ五輪の山本サッカーも、いったいなんだったのだ、という感じです。
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