シンガポール戦

【表情】
サッカーの試合の出来というのは往々にして試合終了後の選手の顔に表れるもんだが、今日は松田直樹と土肥洋一が笑顔で肩を抱き合っていたのに対し、本山雅志の苦々しい表情が印象的だった。DF陣が終了後に満足そうにしていることなんて試合開始前は誰一人想像していなかっただろう。思いのほか攻め込まれた中、松田は攻守にわたって持ち味を出したと思うし、逆に攻撃において松田が持ち味を出さなければいけなかった試合というのは決してナイスゲームではないのだ。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/scores/2004/1117/japan_live_txt_1.html

【タイプ】
攻撃陣はタイプが似通いすぎていたかもしれない。FWに入った本山、玉田圭二、MF前方の藤田俊哉。３人とも裏への飛び出しを得意としており、タテタテとなってしまったのはある程度仕方ないのかもしれない。後方のMFは序盤いいパスを出していたけど、中盤からは足が止まり、結果的にこまごまとまわしながら最後は中央にタテ、というパターンしかなくなってしまった。

【オマーン戦】
オマーン戦と比較すれば同じ１－０でもどうにもならないぐらい悪い内容だった。私の持論として代表チームは４年を１シーズンとしたチームで、親善試合は練習試合、W杯がらみの試合が公式戦だと思っていて、その点ではW杯予選は「内容はともかく勝てばいい」試合と捉えているが、今回はわけが違う。もう一次突破は決まっており、この試合は正真正銘消化試合だ。ならば内容を問わなければいけないが、それはまったくと言って伴っていなかった。