わかるわからないわかる、たいせつ。

みなさんこんにちは、うたうたい秦千香子です。
昨日は練習でした。次のライブも気付けばまた2週間後に迫っているのです。
終わってメンバーと別れ、駅に向かって歩きながら、お腹すいた、と呪文のように繰り返し呟いていたところ、
マネージャーのT本さんとライブを時々手伝ってくれる素敵な兄貴分N本さんとベースの中村くんと、
4人で笹塚のとんこつラーメン屋さんでご飯を食べることに。
ごはん、というか、
始まりはやはり暗黙の了解でビールを流し込む4人。
歌った後のビールって美味しすぎる、すいすい飲めてしまう。
満足げな周りの笑顔に、
茨木のり子さんの詩を思い出します。
「六月」
どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける
どこかに美しい街はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる
どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる
酔っぱらいながら色んな話をしました、
そのどれもが大切でおもしろおかしくて真面目でした。
このあいだ飲み過ぎと食べ過ぎで吐いたと言う飽食時代のただ中を泳ぐベーシスト・中村くんは、
昨日も砂漠の砂が水を吸収するがごとくビールを吸い込み、チャーシューメンを吸い込み、がはがは笑って話をしてました。
近くでこうして支えてくれながら、色んなことを見て考えてこうして時々教えてくれる。
メンバーだけじゃなく、こうして傍にいてくれるひとたちも、
大切な大切な仲間です。
大切な仲間と大切な作品を作って音楽をやって、こうして笑ってられるの、いいなぁ。
もっと、恥じない自分に近づけて行こう、と、なんだかいろいろ考えました。
茨木のり子さんの「六月」みたいな、
そんな力に満ちた人間になりたい。
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