『不器用な生き方』

うつ病の診断から12年余り。その間に精巣がんや糖尿病の宣告を受け現在も薬を服用しながら不器用に生きる日々の出来事を。

「検査結果」

2007-01-06 22:55:04 | うつの日々

しかも冷たい大雨。

今日は休みなのに早起きして病院へ。

5年と6ヶ月前に手術した精巣ガンが、転移していないかどうかの結果判定を聞きに言った。

結果は、腫瘍マーカーも映像も異常なし。腎臓の下のリンパ節に4㎜~5㎜のふくらみがあるが以前の映像にもあるので大丈夫だろうとのお話だった。

平気な振りはしてたけど、内心はひやひやしていた。うつの他に抗ガン治療を受けるのは正直きつかったと思う。抗ガン治療をされている方は本当に大変だと思う。他人が軽々しく口にすること事さえ失礼なほどの苦労だろう。

今までは3ヶ月に一度MRIかCTそれにレントゲン・血液検査・検尿を受けていたのが、これからは半年に一度の検査でよくなる。今後全く心配いらないというわけではないが、なにか解放されたような気がする。

私は入院前、もしガンだった場合その告知を希望した。結局ガンだったのだが、あの摘出手術を受けた日がつい先日に思える。

私が手術のため入院していた時、同室だった方の中にとても仲良くして頂いた方がいた。その方は元、学校の校長先生をされていて私より一日早く入院したらしいのだが、入院した時はただ「おしっこの出が悪いから前立腺肥大かな。」程度で入院されてきたというお話だった。いつも奥様がそばにつきそわれ編み物をされていたような気がする。その元校長先生は何度かの精密検査の結果、膀胱・小腸・大腸と下腹部がガンにおかされている事が分かった。手遅れと言われたようだった。

私と同じように本人の希望で、本人もガンを告知されたらしい。

入院した翌日だったか、その元校長先生と奥さんとの会話の中で「退職された後は、奥さんと二人であちらこちらを旅行するのが楽しみなんです」などと笑顔でおっしゃっていた。本人がいない時に奥さんと二人で話す機会があったのだが、「もっといろんな所へ旅行に行きたかった。主人には心配するなと言われた。どうして主人は自分で告知を受けたのだろう。」と奥さんは涙を流しながらおっしゃっていた。

「きっと奥さんに嘘をつかせたくなかったんですよ。奥さんがご主人のガンを知りながら、知らないふりをして旅行の計画を立てるなんて、悲しすぎるじゃないですか。だからきっとご主人は、自分でガンの告知を希望されたんじゃないんでしょうか。」結局この言葉は奥さんに伝えることはできなかったが、それで良かったのかもしれない。

私は元校長先生よりも後から来て先に退院することになった。「ありがとうございました。」としか言えなかった。私が精巣摘出の手術を受ける前日だったろうか、まだ本人も自分がガンにおかされている事を知らされていない時に、その元校長先生が直腸検査の後で病室に戻ってくるなり「大変だったよ。おしりから空気を入れられて」って言いながら部屋に戻ってきた時のあの笑顔を今でも覚えている。

あれから5年と6ヶ月が経つのか・・・。

自分もガンではあったがとりあえず「大丈夫」と言われた。片方の睾丸はもう戻らない。生きているといろいろな事がある。重たい事もある。けれど生きている。また明日が来る。新しい一日だ。


「仕事始め」

2007-01-04 22:30:41 | うつの日々

さぶ~い一日だった。

会社は出勤者がいつもの三分の一。やる気を出そうとしても出ない出ない。

仕事も、年頭の挨拶の他はお付き合いのある業者さんがご挨拶に見えて、その応対ぐらい。まあこれで給料もらえるならいいかって、つい後ろ向きな考え方をしてしまう。

パソコンで溜まっていた仕事で時間をつぶし、やっと一日が終わった。

明日からは出勤してくる人も増えるし、もう少しやる気を出していこう。

明日行けばまた休み。といっても土曜日はまた病院なのだが。ガンの転移検査の結果が出る。まあ、なるようになれだ。

明日は明日の風が吹く。


「お正月休みの終わりに」

2007-01-03 23:18:05 | うつの日々

気が付くと、5日間あったお正月休みも今日で終わり。年末は掃除や買い物、実家のおせちの準備などであっという間もなく終わり。

大晦日は実家へ、そして新年を迎えた。帰ってきてからは家でテレビを見たり、ゴロゴロして過ごしてしまった。これを休みというのだろうか。

自分は男3人の兄弟で次男なのだが、生まれてからずっと家で年越しを迎えてきた。子供の頃はあたり前のことだが、祖父が他界し、母が他界しその後祖母が他界し、今は実家には父一人。

自分が帰らないと父はたった一人で新年を迎えなければならない。年老いて淋しくお正月を迎える父がかわいそうに思ってきたからだ。しかしそれも今年が最後になるかもしれない。今年の暮れからは家に入りたがらない兄達に、年末に実家に帰って父と一緒にいてもらうつもりだからだ。本人達から「そうする」という言葉を得た訳ではないが、兄もいつまでもはっきりしない言葉や態度でかわしていないで覚悟を決めてもらわなければならない。今年のいつか、このことに触れることになるだろう。問題は義姉の方なのもよく分かっている。家継問題もよくある話だ。

もしかすると兄達と仲たがいの恐れもあるが、自分も言う時は結構はっきりと言ってしまう方だし、けじめをつけない事も嫌いなので、きっと戦いの火蓋をきるのは自分になるのだろう。

明日からは会社だ。例の課長が休みなので朝礼の挨拶をしなければ。でも課長よりは実のある話を話すことができる自信はある。自信過剰か?

うつも今現在は小康状態。ただいつ悪化するか分からないのがうつだ。気を抜けない。

とりあえず一日一日前に進もう。

今年はできれば夢が見たいな。今まではそれどころじゃなかったから。旅行?久しく行ってないな最後は北海道だった。コンサート?最後はドリ・カムだったな。貯金もしたいし、自由もいいな。何に対しての自由なのか自分でも良く分からないけれど、自由という言葉には憧れを感じる。でもやっぱり健康かな。

大きな夢なんて贅沢は言わない。ささやかでもいいので夢をみたい。

とりあえず布団の中で夢でもみます。おやすみなさい。


「2007年1月1日」

2007-01-02 00:25:19 | うつの日々

明けましておめでとうございます。

旧年中はいろいろとありがとうございました。

今年もよろしくお願いいたします。

2007年は楽しいブログでうめられるといいな。

皆さんと共に良い年になりますように。