2016年1月9日のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

「祝箸」のヒミツ。

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昨日の日記ではお正月に欠かせない「お雑煮」を取り上げたので、今日はお正月など慶事の際に使用される「祝箸(いわいばし)」についてのお話です。


「お食い初め」。やはり祝箸ですね。

例えばおせち料理にしても、ひと品ひと品に縁起の良い意味が込められているように、昔の人は祝箸の形状や素材にも思いを詰めました。

まず、一般的な祝箸の長さは8寸(約24cm)で、おめでたい末広がりの「八」になっています。

時に「両口箸(りょうくちばし)」と称されることがあるように、祝箸の両端は細く尖っていて、どちらの側でも料理をつかむことが出来ます。
一方は私たち人間が食べるために、もう一方は神様が食べるために使うのだそうです。
これを「神人共食(しんじんきょうしょく)」といいます。

また、祝箸は柳の木で作られますが、これは柳が強靭で折れにくいことから、縁起が良いとされているためです。

さらに、真ん中あたりが米俵のように膨らんでいるところから祝箸は「俵箸(たわらばし)」とも呼ばれ、豊作を祈願する意味もあるのだそうです。

いかがでしょうか?
今の世の中、機能性や効率、デザインなどが優先され過ぎている気がしてきますね。

「○○君、君のチームが開発した新型スマートフォンだけどね、真ん中あたりが膨らんでいて持ちにくいんだよね。見た目にも不細工だしさ。あれ、どうにかなんないの?」




「部長、お言葉ですが、あれは米俵を模しておりまして、いわゆる豊作祈願の意味が込められているんです。このデザインを採用することによって、製造コストは5%上がり、逆に耐久性は当社比約8%のダウンですが、致し方ないところかと・・・」

「なんだ、そうなんだ。それなら仕方ないね・・・」

なんてことには絶対ならないわけで、身の回りのものが意味に満ちていた時代というのはもはや遠い昔のことなのかも知れません。
確かにただ生きるということだけを考えれば、「AはBするためにある」という一対一の無味乾燥な対応関係さえ理解していれば事足りるわけですが、本当にそれで良いのでしょうか?


目に見えるものしか見えない世界というのはいかにも貧しいではありませんか。
本日取り上げた「祝箸」には古の日本人が神に感謝し、様々な願いを託して生きていた歴史が宿っています。
そうした先人たちの暮らしぶりに思いを馳せ、数多(あまた)の「物質」を得た代わりに私たちが失いかけている何かを顧みることで、心豊かに生きることこそが本当の「贅沢」なのだという、知識ではなく血肉としての理解を得ることが出来るのかも知れない。
同じく目に見えない「供養のこころ」に拠って立つ業界に身を置く人間として、そんなことを思いました。



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