2007年7月のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

お墓にも、いろいろあって。

・・・・・・暑い。

言いたいことの9割は、その一言で足りてしまう。夏ってすごい。

今日は参議院選挙の投票日でしたが、皆さん投票所には行きましたか? 僕の住む箕面市では箕面まつりというのが開催されており、投票帰りに祭り、みたいな方もいらっしゃったようです。
浴衣で投票、なんてちょっと粋じゃあありませんか。

とまあ軽く時事ネタなんかも交えつつ、いよいよ本題へ。
ばばん。



上の写真は、加登西宮店にて建立させて頂いた墓石です。
こちらの墓石が、第13回全優石ニューデザイン墓石コンテストにて見事入賞を果たしました。
全優石とは、厳しい基準を満たした石材店だけが加盟を認められる、全国規模の組合のこと。小林亜星さん主演のCMをご覧になったことがある人もいらっしゃるかと思います。
その全優石が毎年加盟店を対象に行っているコンテストがこの「ニューデザイン墓石コンテスト」なわけです。

ご先祖を祀るという古来からの役割に加え、最近では故人または建立者自身の人生や人となりを後世に伝えるための、言わば記念碑としても捉えられるようになってきた「お墓」。
ひとりひとりが個性を持っているように、お墓にだってひとつひとつ個性があっていいじゃないか。そう考える人が増えてるんです。
故人の人柄をしのび、家族みんながひとつになって、その人にふさわしいお墓を考える。建立したお墓に対する想いは、想像に余るものがあります。

以下、建立者様から頂いたコメントです。

 父はいつも”人と同じことをするのではなく自分にしかできないことをやろう”と個性を大切にする人でしたので父のお墓も世界に一つだけの父親らしいものにしたいと思いました。
 父は晩年になって絵を描き始め、暇さえあれば絵筆を握っていましたから私達の心の中には絵を描く姿が今も強く残っています。死の直前には大作に挑戦し完成間近の作品を残して逝った父の無念を思う時、やはり絵をテーマにしたものを作りたいと考えました。
 そこで墓石に父に絵を再現できないか相談したところ、セラミックスに焼きつける方法があることを知り、父の代表作で大賞を受賞し本人も大変気に入っていた船の絵を選び製作をお願いしました。
 絵のサイズは実物より小さくなりましたが赤色系の絵を黒い墓石にはめ込んだことでコントラストが美しく絵自体も鮮明に再現されていて大変満足のできる仕上がりとなりました。
    

 霊標は父があの世でも絵を描き続けられるようにイーゼル型にし絵の下には絵の中の船が目的地に向かってまっすぐ進むようにとの願いと父の生き方とを重ね合わせて”真実一路”と刻みました。この言葉には子供や孫の名前の中の文字が含まれていることもあり”いつも一緒にいる”というメッセージも込められています。
 花も好きだった父のために墓石の横には小さな植栽スペースを設けお墓参り時の楽しみの一つとして季節の花を植えてあげるつもりです。
 家族のために一生懸命尽くしてくれた父親に対して生前に伝えられなかった感謝の気持ちを込めて”できるだけのことをしてあげたい”との思いからできたお墓です。
 こちらの要望や細かい注文に丁寧に対応していただきありがとうございました。おかげ様でイメージ通りのすてきなお墓が完成しました。心より御礼申し上げます。


このように加登では、故人を思う皆様の気持ちを応援しています。
ご家族の、あるいはご自身の思いがたっぷり詰まった、この世にたったひとつのお墓。
ご興味を持たれた方は、いつでもお気軽にご相談下さい。



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四角いスイカ。

   
・・・・・・お前、ずいぶん四角くなったなあ。

Time flies.

月日が人を変えるように、スイカだっていつまでも丸っこいわけじゃないんだ。

今日、近所のスーパーで見つけて、思わず撮ってしまいました。
恐る恐る表面に触れてみましたが、やっぱりスイカでした。
ほっとしたような、がっかりしたような。

ところで霊園の仕事と切っても切り離せないのが、墓前法要。
法要と言えば、お供え物。
これといった決まりはないようですが、季節の野菜や果物というのは大抵の方が持って来られます。
夏になると多いのが、やっぱりスイカ。
無理矢理こじつけた感はありますが、これはもう、誰が何と言おうとスイカなわけです。

納骨法要や開眼法要の際にはお客様に代わってお供え物の飾り付けをするんですが、そのなかで難しいのがメロンとスイカ。
とにかくまあ、嘘のように転がるんです。
メロンなんてのはまだ可愛いもんで、スイカってヤツはもう、ただ転がるだけじゃありません。
せっかく綺麗に並べたミカンやらお菓子やらの山を、鬼神のごとく横暴に、崩しながら転がるわけです。
お客様にとって開眼・納骨法要というのは滅多にない機会ですし、お供え物は出来る限り丁寧に飾りつけてあげたいんですよ。
その思いを、スイカは、スイカは・・・・・・。

いかがでしょう?
お供え物に、四角いスイカ。

夏本番。

ようやく梅雨も明けた模様。
とたんに夏空から太陽が、それはもう、痛いほどに。
 溶ける・・・。
  焦げる・・・。
   へばる・・・。
・・・冷蔵庫のなかで暮らしたい。

     

学生さんは既に夏休み。
社会人の皆様も、そろそろお盆休みの計画を立てはじめてるところでしょうか。

霊園・墓石業界では、そのお盆が一年を通じて最も忙しい時期に当たります。
加登の各霊園でも、お盆ならではのお買い得企画をたくさんご用意してます。
新着情報【WHAT'S NEW】やこのブログ上でご紹介していきますので、お見逃しなく!!


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見学会のお知らせ。 : 奥之坊墓苑

7月8日のブログにて掲載した奥之坊墓苑(大阪市都島区)にて、現地見学会を実施します。
     
期間は7月27(金)・28(土)・29(日)の3日間。
10:00から17:00まで係員が常駐し、皆様のご相談にお答えします。
           
残り区画もそうたくさんはありませんので、ぜひぜひお早めにご見学ください。




※下線部をクリックすると、当該ページへジャンプします。


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お寺でJAZZ : なかでらまち霊園



加登ホームページの新着情報でもご紹介しましたが、7月21日(土)夜、大阪市中央区の雲雷寺(なかでらまち霊園)にてライブイベント「お寺でJAZZ」が開催されました。
読んで字のごとく、お寺の境内を利用してJAZZの生演奏を聴いてもらうという企画です(主催は加登ではありません)。残念ながら僕は観ることが出来なかったのですが、見学に訪れた加登スタッフに聞いたところ最大で200人もの観客が集まったそうです。

     

ライトアップされた鐘楼台にトロンボーン、ギターに女性ヴォーカルの3人が並ぶ姿をご覧下さい。
何とも言えない趣きを感じますね。

演奏は2時間におよび、最後はアンコールもあってイベントは大成功だったということです。
次回イベントは10月27日。
次こそは観に行きたいと思います。


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また便利になってしまった。 : 川西中央霊園

また便利になってしまった・・・・・。
       

5月30日に開通した、箕面グリーンロードトンネル。
新御堂筋が北に延長され、止々呂美まで一直線。
有料とは言え、吹田、豊中方面から川西中央霊園へのアクセスがさらに良くなりました。

新御堂筋と国道171号線の交わる萱野交差点を少し北に上がると、まだ真新しいトンネルの入口が。
              

うーん、快適。とにかく空いてます。朝から晩まで空いてます。
鼻歌なんて歌ってる間に出口へ。
この間わずか10分。
              

料金所を過ぎて突き当たりを左(亀岡方面)に進み、しばらく行くと豊能方面に抜ける、これまた新しい道が出来てます。

            

交差点を左折すれば、道はこんな具合です。交通量も少なく、景色も大変のどかでとても心地良い。ちょっとしたドライブ気分ですね。
            

またも鼻歌。楽しい週末。
そんなこんなで5分も走れば豊能町市街に入ります。
市街から川西中央霊園までは5分~10分で行けてしまうのですが、道のりを文章で説明するのはちょっと難しいので、詳しくはお問い合わせ下さい。

とにかく箕面「萱野交差点」から渋滞もなく、20~30分で川西中央霊園に着いてしまうのです。
何となく「遠くて不便」なイメージがあって、なかなか見学に踏み切れなかった方もいらっしゃるかと思いますが、実際はこの通り。
その他にも尼崎方面からは30分、大阪市内からも高速道路を使えば30分から1時間といったところです。

実は便利な川西中央霊園。ぜひぜひ一度足を運んでみて下さい。



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30年が経ちました。 : 西宮店

西宮店(店名をクリックすると詳細ページへ)は、今年で開設30年を迎えました。

今ならキャンペーン(クリックで詳細表示)実施中。
様々な特典で皆様にご奉仕いたします。
期間中は種類豊富な石碑の数々を展示して、皆様のお越しをお待ちしています。

・・・・・それにしても。30年?
カップラーメンの3分が待てない僕には、気の遠くなるような歳月です。

そんな西宮店から、展示品を準備するスタッフの画像が届きました。
この場を借りてご紹介したいと思います。

まずは1枚目。
節目となるこの年に、彗星のように現れた期待のホープ。
        
アメフトで鍛えた強靭な肉体と、少しの緊張で簡単に胃腸を壊してしまう繊細さで、お客様のご要望にいち早くお応えします。
「大特価」ノボリのはためき具合をチェックする視線には、妥協のかけらも見当たりません。

つづいて2・3枚目。
彼も今年で3年目という若手ではありますが、「仕事命」の熱血店長に感化され、今日もお客様からお客様へとエネルギッシュに駆け回っています。
彼の存在を抜きにして西宮店を語るのは、もはや不可能と言って良いでしょう。
                
写真は巻石の一部が花壇になっている商品の、花の手入れをしている絵です。
ネクタイに長靴というニュースタイルが、やけに似合います。

・・・・・最後は、展示品を清掃するふたりの息の合った仕事っぷりです。
カメラを意識し過ぎて、雑巾を持つ手が止まっています。
     
この西宮店が開設したころ、ふたりはまだこの世に生を受けていませんでした。
そう考えると、言い知れぬ感慨をおぼえてしまいます。
変わらぬものと、生まれるもの。
伝統と革新との融合。
古き良き伝統を活かしながら、なおも新しい挑戦をつづける。

これこそが加登の目指すところです。


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誕生 : 奥之坊墓苑(都島区)

耳よりな情報。
大阪市は都島区に新しい霊園が生まれました。

      

はっきり言って、オススメです。
地下鉄谷町線「都島」駅より徒歩3分の、新規墓所。
こんなに便利なのに、周辺は驚くほど静かなんです。
お寺の山門をくぐって真っ白な参道を歩けば、どこからか自転車の車軸のからから音。
陽光は境内に溢れ、手入れの行き届いた庭の緑を包む。
休日に公園を散歩するときのような、ゆるりとした時間。

      
僕自身何度か訪問しましたが、そのたびに何だかほっとしまい、思わず仕事を忘れてしまいそうになりました。
それくらい、居心地の良い霊園です。


奥之坊墓苑詳細ページはこちらをクリック


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納骨法要。

ほんとうのことというものは、ほんとうすぎるから、私はきらいだ。死ねば
白骨になるという。死んでしまえばそれまでだという。こういうあたりまえ
すぎることは、無意味であるにすぎないものだ。(坂口安吾「恋愛論」より)

          

はじめて人骨というものを目にしたのは、この仕事に就いてからのことだ。
白墨のようだな、そう思ったのを克明に憶えている。
つるんとした光沢を放つ骨壷の蓋を開けるとたちまち真っ白な塵芥があがり、それらは海底に浮かぶプランクトンのような荘厳さで、ゆっくりとあるべき場所へと舞い降りていくのだった。

何も知らない僕は、先輩から指示があるたびにぎこちないロボットのようにぎくしゃくと動いた。
ぎっしりと詰まった骨壷から、サラシの袋へとお骨を移す。
からからと拍子抜けするくらい軽やかな音を立てながら、お骨はサラシのなかへとなだれ込む。さっきより激しく舞う粉塵。

先輩が線香に火を点けながら目配せする。

僕は施主様に骨袋を手渡し、水鉢に手をかける。
手前方向に力を込める。
水鉢がきい、と細い音を鳴らす。
僕の膝上に水鉢は倒れ、その向こうに薄暗い空間が広がる。

先輩が声を掛け、施主様がお骨を暗がりへと運ぶ。
納骨室の底面には、真砂土が敷かれている。
亡くなった魂が土へと還るように、
関西ならではの風習らしい。

ひんやりとした納骨室の地面に、はさっと乾いたような湿ったような音とともに骨袋が安置される。


すべてが、限りなく無機質だった。


僕は無機質に水鉢を元に戻し、無機質な足取りでその場を少し離れた。
ご住職がお経を詠みはじめる。
神妙な面持ちでお墓を取り囲むご親族たち。

あらゆる儀式がそうであるように、淡々と決めごとの通りことは進んでいった。
死んでしまえばそれまで?
悲しくもなければ嬉しくもない、ただの理のような無味乾燥を突きつけられているような不安が、僕の心地を青ざめさせていた。

親族のなかに若い奥さんがいて、まだ首も据わらないような乳児を抱いて法要に臨んでいた。
乳児はひどく神経質な顔できょろきょろと周りを見回していたが、お経も終盤に差し掛かろうかという頃、突然堰を切ったように泣き喚いた。

読経の声をさえぎるような泣き声だった。
母親はあわてて子供をあやしにかかる。
子供は泣き止むどころか、ご住職が心配して振り向かれるほどの大声で泣き連ねるばかりだった。

一生に一度の開眼納骨法要が台無しになる、僕はそう思って何とも言えない気持ちになった。ご住職も怒っていらっしゃるに違いない。
そう思って一帯に目を遣ると、これまで至って沈着に見えた親族の面々が、申し合わせたかのように嗚咽をはじめている。

娘の肩に頬を寄せて泣く母。
その母にハンカチを差し出す夫。

いつしか皆の泣く声は、赤ん坊の泣き声を遥かに凌駕していた。

ご住職の良く通る読経が、すべてを寛容に包み込んでいた。


お墓参りにいかなきゃな、生まれてはじめてそう思った瞬間だった。



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花々 : 如願寺聖地

   
          


夜ごと執拗なまでに雨乞いを続ける蛙たちだったが、昨日、今日と日中はほとんど雨が垂れることもなかった。
どうやら僕の祈りが天に届いたようだ。

たかが蛙相手とは言え何とはなしに優越感を覚えてしまう、どちらかと言うとめでたい人種に属していそうな僕。
目一杯気を良くして、売出し中の如願寺聖地(※)を訪れる。

 
         

初夏を孕んだ朝の、澄んだ光を吸って息づく花々。
季節外れにも思えるモンシロチョウが、しばし羽を休める。

   

これって、まるっきり高原の心地。
大阪市内でこんなに美しい光景を目にしようとは。

春には菜の花が一面に咲き誇るとのこと。
仏様にとってみれば、年中花々を手向けてもらっているようなもんだ。
思わず顔も綻んでしまうことだろう。

とりあえず一度足を運んでみませんか?
ちょっとした驚きですよ、このあたたかさと優しさは。

因みに僕は北摂地域に住んでいますが、車で40分とかかりませんでした。
駐車場もあるので、遠くの方にこそオススメかもしれません。


※霊園名をクリックすると、霊園の詳細ページへジャンプします。


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