2014年5月7日のブログ記事一覧-カトカト日記 ~霊園・墓石の株式会社加登 公式ブログ~

豆、豆、マーメなこどもの日。

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5月5日はこどもの日。端午の節句という男の子の祝いの日でもあります。
今年は息子に破壊されるのを避けるため、五月人形は封印。ささやかですが鮮やかな鯉のぼりを室内に飾りました。




ところで、妻の伯母さんが地元の和泉市で畑を借りているのですが、そこで採れたばかりの「ウスイエンドウ」という豆をくださいました。
因みにQUEENの事実上のラスト・アルバムは「Innuendo(イニュエンドウ)」ですのでお間違えなく。
ジャケットが少しだけ「A Night at the Opera(オペラ座の夜)」に似ているのでそちらもまたお間違えなく。

そのウスイエンドウがこちら。見事な出来具合です。不味かろうはずがありません。




念のため、'Innuendo'のジャケットも。QUEENは今年のサマーソニックに参戦(この言葉、あんまり好きではありません)するらしいですね。フレディ・マーキュリーに代わるヴォーカルはかのアダム・ランバートです(「かの」とか言っておきながら全く知りません。かなり有名なシンガーだと思います)。
フレディの逝去以来、様々なシンガーがQUEENのナンバーを歌っていますが、僕が最高だと思うのはジョージ・マイケルですね。youtubeなどで'Somebody to Love'を歌っているのを観ることが出来ますが鳥肌もの。ある意味フレディより上手いかも知れません。
気になったのでアダム・ランバートが歌うQUEENナンバー動画もチェックしましたが、確かに上手い。上手いんですが、マトモ過ぎですね。フレディやジョージの持つ「一歩間違えばキワモノ」的な濃さに欠けるというか。まあ、この二人以上に濃いだなんて自慢にならないかも知れませんが。





話が恐ろしく脱線してしまいましたが、ウスイエンドウの実を鞘から出す作業を息子にやってもらいました。
明日香村の棚田オーナーにしてもそうですが、自分や自分に近しい人の手で育てられた生命をやむなく屠り、食することの意味をいずれは知って欲しいと思いやらせています。




日本にはもともとアニミズム(精霊信仰)の土壌があるので、山や川などの自然に神様が宿ると考えるのは当然のこととして、例えばかまどの神様や玄関の神様というのがいたり、それこそ本当に「トイレの神様」が存在したりしたわけです。
西欧の文化とは根本的に異なり、人間以外の動物や植物、さらには無機物にまで神やタマシイが宿ると考えるのが日本古来の伝統です。これは仏教の伝来を経ても褪せることがなく、あたかも集合無意識のように日本人の思考様式を規定してきました。




ところが最近では、生命の有難さというのがどうも軽んじられているようです。
台所で目にする食材は、たとえばパックの切り身であったり、スライスされた肉であったりと、既に加工されて原形を留めていないものが大半です。




過程を見ずに結果だけで判断することは、あらゆる意味において危険です。
数字だけで判断できない事実や、言葉の裏に隠された真意などを推し測る想像力の欠如に、現代の食生活の在り方は大きく関与していると僕は思っています。




目に見えないものは信じない、という「科学的」視点は心を貧しくします。
お墓を建てない人が現れ始めたのも科学至上主義の弊害かも知れません。




ご先祖様は目に見えないけれど確かに存在して自分や家族、子孫を守ってくれている。
そう考えるのが当たり前だったほんの十数年前。家族が亡くなったのにお墓を建てないなんていうことはあり得ませんでした。

石屋がこういうこと言うとなあ、何だかなあというのはありますが、大切な親や配偶者や子供のご遺骨は、ただのカルシウムの塊なんですかと問いたい。
建てたいけど建てられないという方のために何かさせていただけたらとは思いますが、お墓みたいなただの石の塊を有難がって何の意味があるんだみたいな風潮には辟易しています。




先日の日記でポイ捨てのことを取り上げましたが、必要ないからといって所構わずうち捨てることが目に見えぬ何かを深く傷つけていることに思い至らぬ想像力の欠如と、長年共に暮らした家族をそれこそ処分としか言えない方法で埋葬することを推奨する方々が存在することとは、遠からぬ因果関係にあるのではないでしょうか。


たかが豆、されど豆。
どんなに小さくても生命は生命なのです。
食べ物を大事にしない人は、ご先祖様を大事にしない人だと僕は思います。
「いただきます」「ごちそうさま」の意味を問い詰めれば、家族やご先祖を大切に思う気持ちと全くと言って良いほど同じものであることが分かります。
何故ならそれらはこの世で一番美しい言葉「ありがとう」と同義なのですから。


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