![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/57/8104a986ef31e89d3e07dd662dfbd83e.jpg)
合衆国通貨1ドル、エリオット君、陳アソシエイツ会長就任記念紙幣
年末年始の恒例行事として、新年相場に関する見通しがマーケット関係者を慌てさせ、そして悩ませている。当方もいくつかのインタービューを受け、主な予測記事は「マネーポスト」と「投資の達人」(共に1月号)に載せていただいた。
東西、ジャンルを問わず、昨年年末から、当方もいろんな予測を随分読んできた。そのうち、もっとも「邪道」な予測は、なんとアメリカが2012年頃分裂し、内戦状況に落ちるというもの。同預言者は周りから当然のようにバカされているが、本人は全く意を介さず、自信満々で持論を展開している。
元KGBアナリスト出身の同預言者の主張はともかく、彼の言い分には感慨深い節がある。彼に言わすと、アメリカでは、最初ソビエトの崩壊を予測していた人物が周りからバカにされるどころか、全く無視されたようだ。というのは、当時殆どの専門家がソビエトの脅威と拡大に西側が対抗できず、資本主義の敗北ではないかとばかりに危惧していたから、バカしてやる余裕さえなかったからだ。(余談だが、知り合いの20代男性何人に聞いていたところ、彼ら全員がKGBを知らないし、聞いたこともないという。時代が違うとは言え、・・・・・・)
ジャンルが違うものの、相場に関するアナリシスの真実はどうやら一緒のようだ。即ち、専門家らは小さい変化を予測できたとしても、歴史的な転換点においては殆ど素人と同様に鈍感で不正解であった。また、圧倒的な多数派の関心事ほど圧倒的に予測された「あるべき姿」で現れない。
このような事態の発生は予測者の能力と関係なく(諜報機関にしても、金融機関にしても、アナリストらは高学歴のエリートから選ばれている)、予測の不確実性という永遠不変な法則にある。相場予測における不確実性の本質は日本のことわざ、「風を吹けば桶屋が儲かる」のように語られるファンダメンタルズにおける因果関係の複雑さだけではなく、原因がそのまま結果として新たな原因を作り出すといった因果関係そのものの複雑さにある。
最近の好例では、9日英中銀は50ポイントの利下げを断行、1694年同行設立以来最低水準まで金利を引き下げた。が、金利決定が伝われた後、英ポンドは下落ではなく上昇していた。利下げ幅が予想より小さかった、或いは「うわさの売りで、事実の買い戻り」といった「従来の解釈」が聞こえてきたが、的を射ているとは言い難い。英ポンドの大幅安が英中銀の金利決定に影響した、というニューアンスが声明文から読み取れたので、ショート筋が一斉に手仕舞いに走ったのはどうやら本当の引き金のようだ。
このように、本来原因である利下げ観測が英ポンドのレートを大幅に押し下げ、その結果自身が金利決定における判断基準となり、元の観測と逆の市況をつくる。そして、新たの市況は次のコンセンサスや予測に影響を与え、新たのレートをつくり出す。相場における因果関係はお互い絡み合い、どちら原因で、どちら結果なのかを断定的に言えないケースが多い。
![にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ](http://fx.blogmura.com/fxinfo/img/fxinfo88_31.gif)
年末年始の恒例行事として、新年相場に関する見通しがマーケット関係者を慌てさせ、そして悩ませている。当方もいくつかのインタービューを受け、主な予測記事は「マネーポスト」と「投資の達人」(共に1月号)に載せていただいた。
東西、ジャンルを問わず、昨年年末から、当方もいろんな予測を随分読んできた。そのうち、もっとも「邪道」な予測は、なんとアメリカが2012年頃分裂し、内戦状況に落ちるというもの。同預言者は周りから当然のようにバカされているが、本人は全く意を介さず、自信満々で持論を展開している。
元KGBアナリスト出身の同預言者の主張はともかく、彼の言い分には感慨深い節がある。彼に言わすと、アメリカでは、最初ソビエトの崩壊を予測していた人物が周りからバカにされるどころか、全く無視されたようだ。というのは、当時殆どの専門家がソビエトの脅威と拡大に西側が対抗できず、資本主義の敗北ではないかとばかりに危惧していたから、バカしてやる余裕さえなかったからだ。(余談だが、知り合いの20代男性何人に聞いていたところ、彼ら全員がKGBを知らないし、聞いたこともないという。時代が違うとは言え、・・・・・・)
ジャンルが違うものの、相場に関するアナリシスの真実はどうやら一緒のようだ。即ち、専門家らは小さい変化を予測できたとしても、歴史的な転換点においては殆ど素人と同様に鈍感で不正解であった。また、圧倒的な多数派の関心事ほど圧倒的に予測された「あるべき姿」で現れない。
このような事態の発生は予測者の能力と関係なく(諜報機関にしても、金融機関にしても、アナリストらは高学歴のエリートから選ばれている)、予測の不確実性という永遠不変な法則にある。相場予測における不確実性の本質は日本のことわざ、「風を吹けば桶屋が儲かる」のように語られるファンダメンタルズにおける因果関係の複雑さだけではなく、原因がそのまま結果として新たな原因を作り出すといった因果関係そのものの複雑さにある。
最近の好例では、9日英中銀は50ポイントの利下げを断行、1694年同行設立以来最低水準まで金利を引き下げた。が、金利決定が伝われた後、英ポンドは下落ではなく上昇していた。利下げ幅が予想より小さかった、或いは「うわさの売りで、事実の買い戻り」といった「従来の解釈」が聞こえてきたが、的を射ているとは言い難い。英ポンドの大幅安が英中銀の金利決定に影響した、というニューアンスが声明文から読み取れたので、ショート筋が一斉に手仕舞いに走ったのはどうやら本当の引き金のようだ。
このように、本来原因である利下げ観測が英ポンドのレートを大幅に押し下げ、その結果自身が金利決定における判断基準となり、元の観測と逆の市況をつくる。そして、新たの市況は次のコンセンサスや予測に影響を与え、新たのレートをつくり出す。相場における因果関係はお互い絡み合い、どちら原因で、どちら結果なのかを断定的に言えないケースが多い。
![にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ](http://fx.blogmura.com/fxinfo/img/fxinfo88_31.gif)
![]() |
エリオット様のお姿、初めてお写真にて拝見させて頂きました。
なんと凛々しい猫様でしょう!
会長に相応しいオーラを兼ね備えておられますね。(笑)
写真はモノクロなので、パッと見ロシアンブルーにみえましたが、良く見るとトラが入っておりますね。
茶トラか、サバトラなのでしょうか。
デビルリッチ伯爵は黒猫なのですが、丁度赤ん坊のよだれかけのように白が入っております。(笑)
今回の記事もとても興味深く拝見させて頂きました。
流石、陳様のブログは一味も二味も違いますね!
今年は陳様の精力的な活動が見られると思いますが、くれぐれも体調だけは崩されぬよう願っております。
有料メルマガ拝見いたしました。
私の感想ですが、中長期の予測に関しては去年みたいな強いトレンドの発生が感じられず、極端に言えば概ねトレンドレスのような?ここでご教授いただきたいのですが、今年の為替のキーワードと問われたら陳さんの答えをお聞きしたいです。また日経平均はどのくらいのスパンで投資目標にすれば良いのか お聞きしたいです。
為替の初心者で「為替の真実」と陳様のメルマガ(FXMAGAZINE)にて勉強させていただいております。ドルインデックスについて質問させてください。「為替の真実」中にドルインデックスとドル/円のチャートが一つの図(P.75図3-1)があるのですが、そのようなチャートを見れるサイトがあるのでしょうか?もしあるのであれば教えていただきたく。よろしくお願いいたします。
今晩は。日経平均については、私自身今年では12000~15000ぐらいまで上昇可能だと思っています。
為替マーケットのキーワードはまさに「風桶の2009」となりますね。デフレについては、長く続くとは思っていませんが、水野先生の「100年デフレ」論もありますので、正しいかどうかは後2年ぐらいでお分かりになるでしょう。
ひろさんのご質問ですが、NETDANIAというサイトをチャックしたらいいではないかと思います。
CLOUD9さん、エリオット会長はブル色のスコティッシュ・フォールドです。いつかデビルリッチ伯爵とお会いしたいですね。今年もデビルリッチ伯爵のお話をたっぷり聞かせてください。
エリオット様は、スコティッシュ・フォールドでしたか。失礼致しました。
耳がたれていないので、分かりませんでした。(汗)
水野和夫氏の100年デフレ理論、知らなかったので少し調べさせて頂きましたが、なるほどと思わせられる節も沢山ありまして、勉強になりました。
陰謀論なんかから入るよりも、こちらの方がより論理的な感覚がありますよね。
グローバリゼーション、世界通貨統合・etc.
どちらにせよ、『風桶』のキーワードは絶妙ですね。
相場の方はといえば、一見ランダムに見えて価格形成と共にフォーメーションを形成し、それによって弾き出される目標値を、ピンポイントで合わせて来ています。(誰が操作しているんだ?と思える程。)
私は、むしろ市場のコンセンサスほど恐ろしいものはないのではないかと思いつつも、楽しませて頂いておりますが、それ以上に今後の世界の変貌に自分が何処まで対応して行けるのか、より一層の視点と思考の柔軟性を求められるのではないかという気がしています。
それは、PCスクリーンに釘付けになっていてはきっと深い落とし穴に嵌ってしまうような出来事かもしれません。
私も、デビルリッチ伯爵もいつかきっと陳様にお会い出来る日を楽しみにしている所でございます。
お会いして相場の話を始めたら、3日3晩話が止まらないかも知れませんよ。(笑)
グローバリゼーション。陳様のグローバルなご活躍楽しみにしております。