また台湾に来ている。昨年から結構台湾でのセミナーをやってきたが、今年も要請が強く、当面断れない状況だ。
ところで、「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」という本があり、昨日台中の本屋で中国語版を買った。名作なので、異なる言語を対照して読んでも面白い。
同書はウォール街のアナリストには否定的だ。一企業の収益を正確に予想できないと主張し、多くのアナリストは自信過大のくせに能力が足りないと指摘している。
この辺、私も一応心得がある。だから、日本株に関しては、昨年消費者金融セクターを安値で拾えたし、3月以来造紙、パルプを中心に投資していた。共にいいリターンを得た。
投資の根拠は簡単だ。消費者金融セクターはもうこれ以上悪くならないと言えるほど逆風にさらされていたから、買いのみであった。その上、所謂「下流喰い」とされる業界の生存基盤は健在している以上、同セクターはアナリストらの予想と反し、利益を出せる。造紙セクターについては、昨年ワーストワンのセクターであっただけに、悪い材料を織り込み済みで、原油が続伸している中、主力株は寧ろ底を打って反発していたから、相場自身が買いサインを出していたからだ。
今日台北のホテルで先日の日経新聞を読んでいたところ、「造紙大手4社、揃って増益」との記事が出ていたので、思わず笑った。つい最近まで、各社のアナリストのレポートは、原油高を理由に、殆どが造紙株に関して売り推薦をしていた。
為替市況に関してもしかり。ドルのリバウンドが継続されるといった従来の見方は不変。特に「アメリカのファンダメンタルズがまだ悪いから、ドルが買われ続けるはずがない」といった論調が盛んに聞こえる目下では、逆にドル買いの安心感につながる。
ちなみに、今年4月以降、日本株のパフォーマンスはアジア地域で突出している。残念なのは、やはり外人主導の相場である。対照的に、気になる記事で予測していたように、日本の個人投資家金を吸いこんでいたベトナムと中国株ファンドは悲惨な状況だ。「日本人とアラビア人が買いに出たら、もう終わり」というウォール街の格言がまた当たったようだ。
ランダム・ウォーカーは相場ではなく、相場に振り回される投資家自身である。
ところで、「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」という本があり、昨日台中の本屋で中国語版を買った。名作なので、異なる言語を対照して読んでも面白い。
同書はウォール街のアナリストには否定的だ。一企業の収益を正確に予想できないと主張し、多くのアナリストは自信過大のくせに能力が足りないと指摘している。
この辺、私も一応心得がある。だから、日本株に関しては、昨年消費者金融セクターを安値で拾えたし、3月以来造紙、パルプを中心に投資していた。共にいいリターンを得た。
投資の根拠は簡単だ。消費者金融セクターはもうこれ以上悪くならないと言えるほど逆風にさらされていたから、買いのみであった。その上、所謂「下流喰い」とされる業界の生存基盤は健在している以上、同セクターはアナリストらの予想と反し、利益を出せる。造紙セクターについては、昨年ワーストワンのセクターであっただけに、悪い材料を織り込み済みで、原油が続伸している中、主力株は寧ろ底を打って反発していたから、相場自身が買いサインを出していたからだ。
今日台北のホテルで先日の日経新聞を読んでいたところ、「造紙大手4社、揃って増益」との記事が出ていたので、思わず笑った。つい最近まで、各社のアナリストのレポートは、原油高を理由に、殆どが造紙株に関して売り推薦をしていた。
為替市況に関してもしかり。ドルのリバウンドが継続されるといった従来の見方は不変。特に「アメリカのファンダメンタルズがまだ悪いから、ドルが買われ続けるはずがない」といった論調が盛んに聞こえる目下では、逆にドル買いの安心感につながる。
ちなみに、今年4月以降、日本株のパフォーマンスはアジア地域で突出している。残念なのは、やはり外人主導の相場である。対照的に、気になる記事で予測していたように、日本の個人投資家金を吸いこんでいたベトナムと中国株ファンドは悲惨な状況だ。「日本人とアラビア人が買いに出たら、もう終わり」というウォール街の格言がまた当たったようだ。
ランダム・ウォーカーは相場ではなく、相場に振り回される投資家自身である。