陳 満咲杜の「為替の真実」

陳満咲杜のFXブログです。ブログ引っ越ししました。新ブログはhttp://chinfx.blog136.fc2.com/

消滅の前に一儲け?

2010年06月11日 19時09分23秒 | 市況の真実
5月13日、あの高名なロジャーズ氏はロイターのインタビューで、ユーロはいずれ消滅という見方を示した。

その記事を読んで、当方は氏の話し方のうまさに脱帽した。「いずれ」といっているから、いつでも方向転換できるはずだ。案の定、昨日氏はユーロの買い推薦といったコメントを行った。

少なくとも氏はユーロ消滅の前にひと上げがありと見ているようで、当方の見方と小さい共通点を持つこと自身が幸いである。

ところで、ユーロ/ドルのリバウンドがあれば、どのぐらい程度かを予測しにくい。上のチャートが示しているように、サブプライム問題が発覚した以降、ユーロは3700pipsぐらいの下げとなったが、
今回ギリシャ問題で3300pips前後の下げ幅を記録している。値幅は似てきたので、そろそろ一服して、リバウンドを展開してもおかしくないだろう。

一方、2008年高値からの急落は約3ヶ月間で完成したと対照的に、今回は5ヶ月超えている。だから、RSIで見る限り、2008年8月から同指標が作り出した強気ダイバージェンスが強烈なシグナルを
構築していたに対して、目下同指標のシグナルは実に淡白である。

よって、リバウンドが2008年12月のような急反発がないかもしれない。が、それには自信を持たない節もある。というのは、リーマンショック以降のユーロ急落に比べ、正確な統計のある先物市場
におけるユーロのショートポジションは目下はるかに高い水準にあり(もちろん史上最高水準)、先物以外、マーケット全体がどれぐらいユーロ売りポジションがあるかはわからない。
要するに、ユーロのリバウンドはショートカバーに依存している以上、ショート筋がどれぐらい我慢強いかによって状況が違ってくるだろう。

そういえば、5月15日読者様からのコメントでロジャーズの話が紹介されていた。やや意地悪い答えをしたが、あくまで冗談なので、真面目な方からお叱りを受けることを恐れながら、
当方はロジャーズ氏が大好きであることを表明しておきたい。



にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ


最新の画像もっと見る