ドル強し。ドルインデックスは7月高値を更新し、73.53まで回復していた。原油バブルの崩壊と相俟って、ドルの底入れの蓋然性は高まっている。
一方、ドル高の継続性を疑問視する向きがなお多い。多くのアナリストが今晩の米失業率と非農業部門雇用者数の悪化を予想し、ドル安の再開を懸念している。このように、見方が割れている状況だからこそ相場の正常な雰囲気の表れで、相場の面白いところだ。
では、チャートが何を語ってくれているでしょうか。上のドル・インデックス日足図を見ることに。まず、50日線と100日線及び日々線の関係に注目しておきたい。実際、50日線が100日線を上回り、かつ日々線も両線を上回ったのは、実に2005年年末以来2年7ヶ月ぶりの出来事である。ドル安一辺倒の地合がすでに変化が生じていたと読み取れる。
その上、6月13日高値(74.31)をヘッドのトップと見なし、5月と7月高値をショルダーのトップと見なす場合、7月11日にてすでにそのネックラインを割り込み、7月16日71.50との安値を付けたにも関わらず、その後反転し、その右肩のトップを上回った。「ヘッド&ショルダーズ」とのフォーメーションが「ダマシ」であったことに鑑み、今後一層上昇しやすい構造になると判断できる。
因みに、昨年12月高値を起点とする全下落幅に対する38.2%と50%FIBO反発位置はそれぞれ73.49、74.32であり、7月30日高値と6月13日高値との整合性からもドルインデックスが3月17日にてすでに底入れしたことを暗示している。
従って、今夜の米経済データがドルにとって試錬ではなく証左である。言いかえれば、悪い数字(恐らく悪いであろう)が出ても、ドルが反騰を続けるなら、ドル高トレンドを一層証左することに。なので、ロング筋にとって今夜のデータは悪化したほうが都合がよい。なぜなら、一部実力のないポジションを振り落とせる上、比較的に安いコストでドルを仕込めるからだ。
一方、ドル高の継続性を疑問視する向きがなお多い。多くのアナリストが今晩の米失業率と非農業部門雇用者数の悪化を予想し、ドル安の再開を懸念している。このように、見方が割れている状況だからこそ相場の正常な雰囲気の表れで、相場の面白いところだ。
では、チャートが何を語ってくれているでしょうか。上のドル・インデックス日足図を見ることに。まず、50日線と100日線及び日々線の関係に注目しておきたい。実際、50日線が100日線を上回り、かつ日々線も両線を上回ったのは、実に2005年年末以来2年7ヶ月ぶりの出来事である。ドル安一辺倒の地合がすでに変化が生じていたと読み取れる。
その上、6月13日高値(74.31)をヘッドのトップと見なし、5月と7月高値をショルダーのトップと見なす場合、7月11日にてすでにそのネックラインを割り込み、7月16日71.50との安値を付けたにも関わらず、その後反転し、その右肩のトップを上回った。「ヘッド&ショルダーズ」とのフォーメーションが「ダマシ」であったことに鑑み、今後一層上昇しやすい構造になると判断できる。
因みに、昨年12月高値を起点とする全下落幅に対する38.2%と50%FIBO反発位置はそれぞれ73.49、74.32であり、7月30日高値と6月13日高値との整合性からもドルインデックスが3月17日にてすでに底入れしたことを暗示している。
従って、今夜の米経済データがドルにとって試錬ではなく証左である。言いかえれば、悪い数字(恐らく悪いであろう)が出ても、ドルが反騰を続けるなら、ドル高トレンドを一層証左することに。なので、ロング筋にとって今夜のデータは悪化したほうが都合がよい。なぜなら、一部実力のないポジションを振り落とせる上、比較的に安いコストでドルを仕込めるからだ。
吉田恒さんや松田哲さんは、ドルのリバウンドはそろそろ終わりで、秋から冬にかけてまたドル安に戻るとみています。
陳さんはドル安は来年以降とみておられるのでしょうか?
ランキング4位
共に学び共に考えるなんでもブログ
http://vobiscum.seesaa.net/
分かりやすい説明でとても参考になります。
この方も陳さんと同じくドル円は上昇だそうです。
しかしユロドルは1.550~1.570で底打ちと言っています。陳さんはユロドルをサイクルで見てすでにピークアウトだと思われますか?それともまだまだ上昇余地ありだと思われますか?
それにしても最近テクニカル分析のブログが増えてききたように思います。ファンダメンタルズで予想しても今までの概念では相場が読めないからでしょう。
分析方法にも流行があるのでしょうか?
keiと申します。
とても興味深く拝見させていただきました。
プロは時間足を変えないとかなんとか。
ドルは103円まで一度売られてくると思いましたが、、、8月には実現して欲しいと思ってます^^
それでは、また。
今晩は。ご質問に関して、回答は概ね以下に通りです。
まず、当方は現時点において、ドル高が来年春まで続くと思います。他の方やブログの考え方には特に意見を述べられませんが、ユーロ/ドルがすでにトップアウトした公算が大きいと見ています。
それに、為替マーケットの分析は海外では20年前から特にテクニカル・アナリシスが主流となっており、日本だけ「インチキ論者」らがメシの種に使い、ファンダメンタルズ的な論議に終始していることを申仕上げます。
クロス円に関しては、ユーロ/円のサイクルを再計算する必要がありますので、近々記事にて検討したいと思います。
炎暑酷暑のみぎり、皆様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。
陳様節は、相変わらずご健在のようですね。(笑)
ハードなスケジュールをこなされているという事ですが、安心致しました。w
私も、相変わらずです。
デビルリッチ伯爵は、相変わらず私の邪魔ばかりしておりますし、私は私で相場もそっちのけで本の虫と化しており、その都度誰も読む事の無いレポートを作成する日々を過ごしております。(笑)
また、時期が来ましたら再びお世話になります。
「安心した」とはいえ、やはりお体は心配ですね。
どうぞ、ご無理なさらぬよう・・・。
PS.陳様の書籍の外国語版の出版の交渉は進んでおられますか?更なるご繁栄を心より願っております。
土曜日にセミナーのDVDが届きまして
早速拝見しました。
そして、陳さんの暖かさと同時に厳しさをもらいました。内容は関していろいろ感慨深いものはありますが、ここでは遠慮しときます。
一つ気づいたのですが、DVDセミナーを発売されているものはすべて拝見させていただいていますが、陳さんの顔がだんだん朗らかになっていくのがわかります。結局は人間なんだなあと思いました。
ps:ドルのリバウンドの見通しが若干延びたように感じます。春ぐらいですか!?後前のコメントに不手際な発言がありましたら 謝ります。心の余裕も必要ですね。
初心者ktさん、もし謝ることがあれば、こちらこそ謝らなければいけません。ただ、このブログは一応うちのスタッフが管理しており、彼らの基準も一理がありますので、私としては受け入れるしかありません。従って、シグナルに関するご質問やご意見などを、直接私のメールにご送信していただけませんか。(アドレスはレポートの下に書いています)また、私から申し上げることがありますので、ぜひともよろしくお願いします。
いつも大変重宝する情報ばかり提供してくださりありがとうございます。
ところでよくセンチメント指標についての記述がありますがオアンダとはまた別のものなんでしょうか?
センチメントに近い情報が表示されているような気がしますが気のせいでしょうか?
http://fxtrade.oanda.com/tools/statistical_information/fx_open_position_summary.shtml