昨日、FRBは、FOMC声明を発表し、向こう6カ月で最大3000億ドルの長期国債を買い取るほか、新たに7500億ドルのモーゲージ関連債券の買い取り拡大を表明した。
市場の反応は当然ドル売り一色となった。特筆すべきなのは、昨日ユーロ/ドルの上昇幅が史上最大だったことだ。これを以ってドル高の終りが始まったと考えるべきである。
難しい説明と解釈は不要で、要するにFRBがドルを刷りまくることを決定したということである。より重要なのは、多額の経常赤字を抱え、未曾有の規模まで膨らむ財政赤字の半分以上が海外資金よってファイナンスされている国の中銀が、自らのバランスシートを傷付けけられる覚悟でやっているので、最早なす術がなく、最後の手段を出した印象が強い。言い換えれば、ドルの信頼を犠牲にするしか道がない、というところまで米国が追い込まれているのだ。
当方は昨年10月あたりからこの可能性を繰り返し指摘しており、メルマガだけではなく、多くのインタビュー記事でも米国の量的緩和政策の拡大とその危険性を指摘してきた。なので、昨日のFRBの決定には全く驚かなかったが、それでも想定よりFRBの行動は素早かったと感心している。
実際、ベン・バーナンキ氏が第14代連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任した当時から、このような事態に備える布石ではないかとも噂されている。氏はインフレターゲティング政策の信奉者であり、日本当局に「ケチャップでも買え」と論じるほどお金を刷りばら撒くことの有効性を堅持していた。彼のあだ名はヘリコプター・ベンで、天からお金をばら撒くまでデフレを回避すべきだと主張していたので、いよいよ彼のあだ名が「本名」として、将来の歴史教科書に載る日も近い。
とは言え、当方はドル高の限界を指摘し、特にユーロの下値限定を論じたのは前記のことからの推測ではない。詳しくは サイクル的な視点 に譲るが、要するにユーロ高/ドル安が市場の内部構造で決定されている以上、ファンダメンタルズは後づけで現れるもの。今回もしかりである。

新着情報随時更新中!

市場の反応は当然ドル売り一色となった。特筆すべきなのは、昨日ユーロ/ドルの上昇幅が史上最大だったことだ。これを以ってドル高の終りが始まったと考えるべきである。
難しい説明と解釈は不要で、要するにFRBがドルを刷りまくることを決定したということである。より重要なのは、多額の経常赤字を抱え、未曾有の規模まで膨らむ財政赤字の半分以上が海外資金よってファイナンスされている国の中銀が、自らのバランスシートを傷付けけられる覚悟でやっているので、最早なす術がなく、最後の手段を出した印象が強い。言い換えれば、ドルの信頼を犠牲にするしか道がない、というところまで米国が追い込まれているのだ。
当方は昨年10月あたりからこの可能性を繰り返し指摘しており、メルマガだけではなく、多くのインタビュー記事でも米国の量的緩和政策の拡大とその危険性を指摘してきた。なので、昨日のFRBの決定には全く驚かなかったが、それでも想定よりFRBの行動は素早かったと感心している。
実際、ベン・バーナンキ氏が第14代連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任した当時から、このような事態に備える布石ではないかとも噂されている。氏はインフレターゲティング政策の信奉者であり、日本当局に「ケチャップでも買え」と論じるほどお金を刷りばら撒くことの有効性を堅持していた。彼のあだ名はヘリコプター・ベンで、天からお金をばら撒くまでデフレを回避すべきだと主張していたので、いよいよ彼のあだ名が「本名」として、将来の歴史教科書に載る日も近い。
とは言え、当方はドル高の限界を指摘し、特にユーロの下値限定を論じたのは前記のことからの推測ではない。詳しくは サイクル的な視点 に譲るが、要するにユーロ高/ドル安が市場の内部構造で決定されている以上、ファンダメンタルズは後づけで現れるもの。今回もしかりである。

新着情報随時更新中!

