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みゅーじっくふうちゃんねる 

~show我が青春、涙からもらった元気~   

ひまわりの小径

2013年12月16日 | J・POP・演歌・歌謡曲




チェリッシュと言いますと、松崎悦子さん、好孝さんの夫妻デュオという印象が強いですが、もともとは男性だけの4人グループでした。
そこに松井悦子さん(現松崎)が加わり、1971年に第1回全国フォーク音楽祭全国大会に中部地区代表として出場し、そこでビクターレコードからスカウトされ、同年9月『なのにあなたは京都へゆくの』でレコードデビューとなります。

翌年2月、2枚目のシングル『だからわたしは北国へ』が発売されましたが、この時点でもまだ5人グループでした。
ただ、松井悦子さん、好孝さん以外の3人(ギター、ベース、ドラムス)は変わっていましたので、デュオへの変身は最初からの規定路線だったかも知れません。

それにしても、悦ちゃんと松崎くん、・・・友だちでもないのについそう呼んでしまうほど、2人には親しみやすい雰囲気がありましたよね。

そして、この曲、3枚目のシングル『ひまわりの小径』から正式にデュオとしてスタート、のちに結婚し夫妻デュオということになるわけですが、それまでの雰囲気からして、・・・そう、ステージで寄り添う姿があまりにも自然だったからでしょうか、すでに結婚されてるかの印象が強かったように思います。(笑)

ところで、チェリッシュの魅力は、なんといっても悦ちゃんの声にあります。
少し鼻にかかったハイトーン、森山良子さんの声に似てはいますが、もっと繊細かつ可憐な印象を受けますよね。

もっとも、松崎くんの役割の大きさもあるわけで、彼女を控えめにサポートしながら、男女混声のきれいなハーモニーを響かせる、・・・まさに縁の下の力持ち、松崎くんあっての悦ちゃんかも知れません。


あなたにとっては突然でしょう
ひまわりの咲いてる径で 出逢った事が
私の夢は終りでしょうか
もう一度 愛の行方をたしかめたくて

恋は風船みたい だから離さないでね
風に吹かれ 飛んで行くわ
たちどまる二人には 交す言葉もなくて
恋はいつも 消えて行くの

あなたはいつか忘れるでしょう
ひまわりの咲いてる径で 出逢った事を
いけない人は私でしょうか
それなのに 涙しのんでふり向くなんて

恋は風船みたい だからこわさないでね
私だけの 宝なのに
うつむいた二人には 交す瞳もなくて
恋はいつも 消えて行くの

恋は風船みたい だから離さないでね
風に吹かれ 飛んで行くわ
たちどまる二人には 交す言葉もなくて
恋はいつも 消えて行くの




雪の花 小柳ルミ子 .

2013年12月15日 | J・POP・演歌・歌謡曲




「とうとう、話してしまったのですね・・・。その女こそ、私・・・、私だったのです・・・。」

小泉八雲(ラフカデイオ・ハーン=Lafcadio Hearn)氏の日本の伝承説話や民話を元にした、有名な「怪談(kuwaidan)」という小説の中にある「雪女」という話の中の有名なフレーズです。

実は、この雪女の話、ふうちゃんは長い間、小泉八雲氏がこよなく愛した島根県松江市か、近くの出雲地方に伝わる民話であって、あるいは、木こりの巳乃吉たちが吹雪の山小屋で雪女に出逢ったのは、きっと、雪を頂く大山(伯耆富士)のことではないかな、と勝手に思い込んでいました。

今回、調べてみると、なんと東京都青梅市(旧調布村)のお百姓さんから聞いた話が元であるというのが、最近の研究の成果らしいのです。

雪女の棲家は、東京・・・まさしく都市伝説、都会の怪談だったのですね。(笑)
もっとも、東京などの都会には、もっとすごい「雪女」がいるような気もします。(笑)

      肩に置いた手 ふりきるように
      俺の背中に まわって泣いた
      あれは・・・ おゆきという女
                     「おゆき」 内藤国雄

なお、場末の居酒屋などに出没する「雪女」は、暖房が効きすぎて、雪が少し溶けていて、「お水系」と呼ばれており、別種との噂もありますが。(笑)

太田裕美 さらばシベリア鉄道

2013年12月13日 | J・POP・演歌・歌謡曲




哀しみの裏側に 何があるの?
涙さえも凍りつく 白い氷原
誰でも心に冬を
かくしてると言うけど
あなた以上 冷ややかな人はいない

君の手紙読み終えて 切手を見た
スタンプには ロシア語の小さな文字
独りで決めた別れを
責める言葉探して
不意に 北の空を追う

伝えておくれ 十二月の旅人よ
いついついつまでも
待っていると

この線路の向こうには 何があるの?
雪に迷うトナカイの 哀しい瞳
答えを出さない人に
ついてくのに疲れて
行き先さえ無い明日に 飛び乗ったの

ぼくは照れて 愛という言葉が言えず
君は近視 まなざしを読みとれない
疑うことを覚えて
人は生きてゆくなら
不意に 愛の意味を知る

伝えておくれ 十二月の旅人よ
いついついつまでも
待っていると



あかねさす 紫野行き 標野行き
     野守は見ずや 君が袖振る」
                (万葉集巻1・20)額田王

むらさきの にほえる妹を 憎くあらば
     人妻ゆえに われ恋ひめやも
                (万葉集巻1-21)天武天皇


これは万葉集の中でも、とくに有名な歌で、このサイトにお越しの皆様におかれましては、もはや解説するまでもないでしょうが、・・・額田王が天武天皇に投げかけた恋歌と、それに応えた天武天皇の返歌です。

この二首、本歌と返歌、いわゆる相聞歌といわれるもので、ず~と昔、国語の授業などで教わりましたよね。

額田王(ぬかだのおおきみ)というのは、この歌を詠んだときには、天智天皇の妻、そして、返歌をした、天武天皇というのは、天智天皇の弟であると同時に彼女の前夫でもあります。

つまりは額田王という一人の女性をめぐり、天智天皇、天武天皇という兄弟が、・・・ということになるのですが、さらに、驚くのは、額田王は、このとき、すでに、元彼ともいえる天武天皇との間に十市皇女という子どもを生んでいる、という背景があります。

これだけでも、(゜o゜;;ですが、さらに驚くのはこの歌を詠んだときの額田王は、なんと、すでに40歳を過ぎていたということです。

「え、それがどうして驚愕なの?」

┐(´∀`)┌ハイハイはい、たしかに現代なら40歳はまだまだ女ざかりかもですものね。(笑)

しかし、当時は人生50年の時代、もはや、額田王もおばちゃんではなくて、おばあちゃん、(笑)・・・実際、この歌が詠まれた翌年には、額田王には孫が生まれています。

もちろん、恋愛に年齢制限はありませんから、何歳だっていいわけです。
そして、もちろん、女は灰になっても女・・・。
・・・なんて、いまさら、さらさら申し上げるつもりもございません。(笑)

とは言っても、おじいちゃんおばあちゃんが躱すこの熱烈なラブソングは、やっぱり・・・・・

しかし、残念ながら、この歌は万葉集の編者、大伴家持により、恋愛歌である相聞歌の部立てではなく、雑歌(ぞうか)という部立てとして収載されています。

それは、この歌が、二人の間で親しく交わされた歌ではなく、宴席などのときに、皆に披露するための余興として詠まれた歌であったからと、推測されます。

すこし、がっかりしましたか。(笑)

でも、まっ、戯れ歌(ざれうた)であっても、ラブソングというものは、なにか、読む方も、ときめくような感じがして、いつの時代になっても、いいものですね。

そろそろ、棺おけに片足がかかり、挽歌(ばんか)が似合うような、お年頃になってきたとしても・・・です。(笑)

さて本題、この「さらばシベリア鉄道」ですが、お気づきでしょうか、この歌詞ですが、よく読みますと彼女の呼びかけの言葉に対して彼が返答するという、いわゆるコール・アンド・レスポンス(Call and Response)、相聞歌的形式をとっていますよね・・・

哀しみの裏側に 何があるの?
涙さえも凍りつく 白い氷原
誰でも心に冬を
かくしてると言うけど
あなた以上 冷ややかな人はいない

この線路の向こうには 何があるの?
雪に迷うトナカイの 哀しい瞳
答えを出さない人に
ついてくのに疲れて
行き先さえ無い明日に 飛び乗ったの    (以上女)


君の手紙読み終えて 切手を見た
スタンプには ロシア語の小さな文字
独りで決めた別れを
責める言葉探して
不意に 北の空を追う
伝えておくれ 十二月の旅人よ
いついついつまでも
待っていると

ぼくは照れて 愛という言葉が言えず
君は近視 まなざしを読みとれない
疑うことを覚えて
人は生きてゆくなら
不意に 愛の意味を知る
伝えておくれ 十二月の旅人よ
いついついつまでも
待っていると                (以上男)

・・・のように。


ところで、コール・アンド・レスポンスとして登場する二人の恋の行方はどうなったのでしょうか・・・

ふうちゃんの結論としては、二人の恋は、シベリアの永久凍土、ツンドラに埋めるしかないと思います。(笑)

十二月の旅人さんが、どなたなのか、存知あげませんが、もはや、この局面においては、伝言を依頼する代理人を選任してはいけません。
まるで、これでは、自由契約選手(FA=free agent)を宣言しているのと同じですからね。(笑)

ふうちゃんなら、ともかく、自らが、モスクワ駅か、ウラジオストック駅かに駆けつけて、シベリア鉄道に飛び乗ります。(笑)

そして、伝えておくれ・・・と言う、伝える言葉の内容もかなり問題です。

「いついつまでも待っていると」

おい、ちゃんと、彼女のメール読んだんかい、って、思わず、言いたくなります。

なかなか答えを出さない彼に、彼女は単刀直入に問いただしているのに対して、彼は、彼女に対して、独りで決めた別れを責める言葉を探しているだけ・・・

こんなクールの意味を履き違える冷ややかな彼には、きっぱりと、分かるように言ってやりましょう。

永遠に、探し回っとけって!! (笑)

照れて愛という言葉が言えない、近視だからまなざしを読み取れないと、いちいち言い訳する彼・・・

こんな手前勝手な理屈っぽいやつには、はっきり、分かるように言ってやりましょう。

あなたこそ、乱視で、あちらこちらに愛の視点がずれてるんでしょって!! (笑)

そのまま、一生照れ続けて、一人で老眼になったらいいわって!! (笑)

う~ん、でも書いてて、なんか、自分にグサっと来るのは、気のせいだけでしょうか。(^^ゞ