――慰安婦を巡る問題については
「戦時中だからいいとか悪いとかいうつもりは毛頭無いが、この問題はどこの国にもあったこと」
――戦争していた国すべてに、慰安婦がいたということか
「韓国だけにあったと思っているのか。戦争地域にはどこでもあったと思っている。ドイツやフランスにはなかったと言えるのか。ヨーロッパはどこでもあった。なぜオランダには今も飾り窓があるのか」
――証拠があっての発言か
「慰安婦そのものは、今のモラルでは悪い。だが、従軍慰安婦はそのときの現実としてあったこと。会長の職はさておき、韓国は日本だけが強制連行をしたみたいなことを言うからややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っているわけだが、日韓条約ですべて解決していることをなぜ蒸し返すのか。おかしい」
いやぁ、吃驚したというか、ガッカリしたというか・・・・・
25日、NHKの籾井勝人会長就任記者会見での発言です。
NHKと言えばイギリスのBBCと並ぶ公共放送事業者、そのトップが、あの橋本大阪市長と同様の発言をするとは・・・
籾井会長は、安倍首相の財界応援団「さくら会」の重鎮で元経営委員長の 古森重隆・富士フイルムホールディングス会長と親交があった方で、籾井会長就任は「政権の意向が反映された」といわれて居ます。
まさか、こういった発言が安倍政権の直接的意向とは思いたくはありませんが、いわゆる「忖度して」的な思いはあったかも知れません。
世界は、昨年末の安倍総理靖国参拝の目的は先の東京裁判の否定、すなわちサンフランシスコ講和条約による戦後秩序の否定とみなしています。
これに対し、安倍総理は年末、靖国神社を参拝した理由を「恒久平和を誓う」ためと弁明していましたが、今回のNHK会長発言と併せ、世界の見方は、やっぱり日本は・・・と思ったかも知れません。