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みゅーじっくふうちゃんねる 

~show我が青春、涙からもらった元気~   

Pink Martini - Una notte a Napoli

2014年01月22日 | popularensemble
Pink Martini - Una notte a Napoli



何一つ出来ずに さまよい歩く心を
木枯しは吹き荒れ あざ笑うように
凍えてはいけない 涙してはいけない
ましてここまできて 倒れてはいけない



これは松山千春さんの「木枯しに抱かれて」という曲の一節です。
曲の中での意味は違いますが、この一節、どこか今の日本を言い当てているような・・・

ところでみなさんは、こがらしと読む「凩」という文字をご存知でしょうか。
「几」の中に「木」が入った「凩」。

「几」は、部首としては、きにょう、つくえきにょうとも言い、一般的には、かぜかんむり、あるいは、かぜがまえとも言い、もちろん、かぜは「風」のかぜです。

風にゆかりのある字としては、たこ揚げのたこ「凧」や、あるいは夕凪のなぎ「凪」、そしてこがらしの「凩」の字が思い浮かべると思いますが、風に布巾や巾着の布を意味する「巾」を入れて凧、風が「止」まると書いてなぎ、そして「木」を枯らすような風だから凩というのが字の成り立ちです。

これらは、中国で作られた文字、いわゆる漢字ではないため、国字とも言われています。
では、中国では、凩という字がないのなら、中国語で凩はどう表すのでしょうか。

中国語への翻訳ソフトを使うと、凩は、「寒風」、「秋風」に変換されました。

ここで変換された風という字は、正確には、中国では簡体字を使っているため、風は、「几」の中に「メ」入れたような字で表記されましたが、いずれにしろ、「凩」は、単なる「寒風」や「秋風」とは、ニュアンスが異なります。

ともかく、大袈裟に日本文化と言っても、今は「凩」は和歌や俳句、小説などの文学に使われる例は見られるものの、日常的には、木枯し(こがらし)と書くことが多いような気がします。

すなわち、木枯しとは、晩秋から初冬にかけて吹く冷たい風のことですが、色づいた木々を、さらに吹き枯らすような強い風のことを意味しますから、言いえて妙な言葉です。

気象学的には、10月半ばから11月末にかけて、日本の太平洋側地域において、冬型の西高東低の気圧配置になったとき、北寄りの風で、秒速8メートル以上の風を木枯しと呼ぶそうです。

なお、ニュースや天気予報でよく耳にする、木枯し1号というのは、その年の秋以降に、最初に吹く木枯しのことですが、木枯しが太平洋側で吹く風であるために、関東地方(東京管区気象台)と近畿地方(大阪管区気象台)のみ、最初の木枯しを、木枯し1号が吹いたと発表されるだけで、札幌や仙台、福岡の他の管区気象台では発表されていないそうです。

北海道や東北はそもそもが冷涼な気候風土の土地柄ですし、福岡は日本海側にある土地柄なために、もちろん冷たい風は吹いても、気象の定義では、木枯しではないことになります。

とはいえ、晩秋から初冬の木々を枯らして吹きすさぶ冷たい風は、体感として感じる、あるいは感性として感じるものとして、やはり日本全国いずこであっても、木枯しなんでしょうね。

そんな季節の変わり目に吹く木枯しに、時の移ろいを感じるのも日本人の感性でしょうか。

紅葉のように燃え上がる諦め切れぬ想いや、枝にしがみつく枯葉のような一途な断ち切れぬ想いは、 心変わりは人の世の常とは分かっていても、割り切れない想いが残るようです。
恨みつらみも持ち合わせている、神や仏ではない、人ゆえの苦しみでしょう。

しかし、それすら、木枯しは吹き飛ばしてくれそうです。
そして、木枯しが、木々を枯らして、色づいた枯葉たちを吹き飛ばすからこそ、次に来る春に、葉や花となる、葉芽や花芽が出てくることもできるのです。

ポ-ル・ヴェルレーヌが詠んだ、ヴィオロンのため息に舞うような秋の日の枯葉たちの輪舞曲よりも、我が祖国日本の風土には、手風琴(アコーディオン)の響きを含んだ木枯しの調べが似合うのかもしれません。

そんな調べが奏でられる中で、すべては思い出の中に。
吹きかけて、暖めても、すべては白い霧に包まれた思い出の中に。

生きてゆくそのうち、いい事もあるはず。
禍福は糾える縄の如し、人間万事塞翁が馬、沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり。

過ぎて行った者たちから、託された大切な言葉。
生きてゆくそのうち、いい事もあるはず。

木枯しに抱かれて、今宵また眠りましょう。
生きてゆくそのうち、いい事もあるはず。
明日のために眠りましょう。
そう、風邪引かないように、温かくしてね。

Pink Martini - Tempo Perdido (Lagrimas)

2014年01月21日 | popularensemble
Pink Martini - Tempo Perdido (Lagrimas)



厚生労働省の調査によりますと、国民のうち、約六割の人が疲れやだるさを感じており、また、半年以上も疲れが続いている「慢性疲労」の状態にある人は、3人に1人を超えていると言います。

まさしく、現代はお疲れの時代・・・、このみゅーじっくふうちゃんねるの音楽に癒しを求めにくる人が多いのも頷けます。(笑)

でも、ほんとうに、いったい、なにに疲れているのでしょうか。
もちろん、政治のいい加減さから、日本経済が疲弊して、国家財政も家計も疲れているのは実感しますが・・・(笑)

ところで、現代社会は、ストレス社会と呼ばれています。
一般的に、ストレスは、家庭や学校、職場や社会の様々な場面において、過度の緊張を強いられたり、欲求の未充足な状態が継続するような、精神的・肉体的に負担となる刺激や状況をいいます。
このようなストレスが疲労を招いているのでしょうか。

カナダの病理医学者のハンス・セリエが1936年に発表したストレス理論(学説)によると、ストレスとは、ストレッサー (ストレスの原因となる刺激) に対する生体機能の適応異常であり、脳下垂体前葉・副腎からのホルモン分泌が起こって、心身に病変を発生させるものとしています。
・・・と、理屈はわかったとはいえ・・・、


   それでもやっぱり 考えてしまう
   アー このけだるさは 何だ    (浜田省吾)


・・・と、やはり、どうしようもないものかも。(笑)

いずれにしろ、雨が降ったら、傘をさすもの・・・。
意固地になって、どしゃぶりの中を、どんなに格好つけて、歩いたって、風邪をひくのがオチです。(笑)
素直になって、雨が降ったら、傘をさし、雨がどしゃぶりになったら、ちょっと、軒下を借りて、雨宿り、心の中の雨宿り・・・

そんな余裕が、いま必要なのかも知れません。


Pink Martini - City of Night

2014年01月20日 | popularensemble



泣き疲れるという言葉があります。
泣いて、泣いて、泣き疲れるということなんでしょうね。

乳幼児が泣き止まず、泣いて、泣いて、泣き疲れて、ようやく眠ってくれた、なんて、遠い昔の子育てのころのことを、懐かしく思い出した人も多いかもしれません。
あるいは自己体験として、泣き疲れたことがあるのかもしれません。

しかし、涙を流し、疲れるほど泣いたのは遠いあのころのこと・・・

いやいや、加齢とともに、涙もろくなったと実感する人も多いかもしれませんよね。

まぁ、こちらは泣き疲れるというより、加齢による涙腺機能の低下というべきで、加齢にいたる年月に積み重なった過去の体験や経験、学習から、人の話などにも、共感や同情がしやすく、つまりは感情移入することにより、情動的に涙が出るということなんでしょうが。

いずれにしろ、泣き疲れて、静かに眠る。
睡眠薬を使うよりも、泣き疲れて、疲れ果てて、眠ることくらい強力な睡眠導入剤はありません。
そしてそれが一番良い良薬でしょう。
でも良薬は口に苦し・・・、でも苦い薬が、良薬であるとは限りませんけどね。(笑)

Pink martini - Taya Tan

2013年10月26日 | popularensemble




Taya Tan・・・私のときめきよ

Taya Tan・・・心が歌うのよ

あなたの胸 寄り添うとき

愛の歌を 奏でる私

Taya Tan・・・私はギターなの

Taya Tan・・・あなたが弾く私・・・♪



日中はまだしも、朝晩はすっかり秋らしくなってきましたよねぇ~。

そんな、秋の物悲しさを肴にお酒、そしてこんな曲などいかがでしょうか・・・・・・。

Taya Tan、これはギターの擬音のことなんでしょうが、女性が自分をギターに準え、愛する貴方によって奏でて欲しい・・・・・って、ふうちゃんも(◎-◎;)!!としちゃうような、なんとも艶かしい内容の曲です。

この曲は「夜明けのスキャット」の後、すぐに発売された「天使のスキャット」のB面として作られたものですが、ほとんど知られていませんでした。

しかし最近、ピンク・マルティーニのカバー曲として俄かにクローズアップされ、けっこう知られてきています。

それにしても、日本人でさえ忘れてしまったこの曲、しかもこんなマイナーな曲をカバーするピンク・マルティーニってどんなアンサンブルなんでしょうね。

興味・・・・・shin shin・・・(笑)