フェラーリとマセラティとベルーガと

山陰のド田舎でクルマとベルーガを愛しながら生きているある医者の日記。

13years ago

2010-01-17 01:36:58 | Weblog
今を遡ること13年前、私はF355を射程に入れていました。まだクラブマンの増刊だった「ROSSO」誌を穴が開くほど読みふけり、賃貸ガレージの目星をつけ、購入後のシュミレーションを試算し、いつ妻に切り出そうか・・と考えていました。妻の前でやたら「フェラーリいいなあ」とか言いながらこれ見よがしに雑誌をみてたりして・・。
前の勤務地から大阪までは約2時間ちょっと。ある日、吹田にある有名なスーパーカーショールームに足を運びました。ほんとに恐る恐るといった感じでアリストを停めて入りました。まあ、店員さん(?)には華麗にスルーされてしまいました(当然ですが)。でもブルーツールドフランスの456GT、F40、その中に白と赤のF355が目の前、355F1も導入間近いう広告、もう夢で心が一杯・・でした。妻も456GTAを見て「これいいねえ」などと言っています。これは時間をかければもしかして・・。すでに頭の中は赤にしようか白にしようか、AT限定解除をいつしようか、いっそ355F1をオーダーしてみようか・・とか、グルングルンでした。
 ですが、その後すぐ地元に帰る話が持ち上がり、土地を手に入れるかどうかという決断を迫られました。開業ということになれば、できるだけ借金はしたくないし、安定するまでの生活費もいります。今まで貯めたお金もそのままにしておかなくてはいけませんし、さらに貯めなくてはいけません。「40歳台半ばまではここにいてもいいかな~」とも思ってましたし、せっかく掴みかけた夢が一気に遠のくのもすごくつらく(ちなみに私の夢は30台前半でFを買うことでした)感じました。
 結局、私はちっちゃいときからのもうひとつの希望を優先させ、Fを諦めました。その後、当面は「ROSSO」からも遠ざかっていました。私の事業所の設計は姫路にある住宅メーカーの支店で行っており、姫路に出るとき、時間があればポルシェディーラーを覗いていました。「ボクスターの中古なら・・」などと不届きなことも考えたのですが、やはり2シーターの車に使う余裕などないと自分に言い聞かせ北部に帰っていきました(ある意味ボクスターを手に入れたのはこのときの関わりがあったからかもしれませんね)。

続く・・ 


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2 コメント

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うーむ・・・ (ぺっぱー)
2010-01-17 22:34:09
こんばんは!

転職(になるのかな?)が絡んでくると、色々人生設計変わりますよね。ましてや、開業となると初期費用が違いますものね。ウワサには聞きますが、大変な額ですよね。でも、一端は手が届いたフェラーリを諦める決断が素晴らしいですね。かなり悩まれたのでしょうか?

私も転職した身ですが、将来かずさんのように”○○年前は~”と言えるようになりたいです!!!
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職業的には・・ (かず)
2010-01-20 01:30:45
同じなんですが、やはり諸々かかりますし、最初は収入はほとんど無いですし。最初の半年は赤字でした・・。もう貯金を食いつぶすだけの生活でしたから。ただほとんど一人でこなしていたので人件費がかからないことと、若いうちだったのでフットワークが軽かったことは大きかったと思いますよ~。
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