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雪国では群落をつくるオオバキスミレ(高尾の花16)

2020年04月09日 08時28分29秒 | 

花に比べて葉の大きな黄色のスミレ「オオバキスミレ」。「雪国を代表するスミレ。日本海側の産地ではいたるところに大群落がみられる」(『増補改訂 日本のスミレ』)という。カタクリと競いあって群落をつくっているところを一度でもみてみたいと思わせるあでやかなキスミレである。

(2020-03 南高尾) 

 

「オオバキスミレ」

オオバキスミレ(大葉黄菫 学名:Viola brevistipulata (Franch. & Sav.) W.Becker)は、スミレ科スミレ属の多年草の一種。積雪量の多い日本海側の山地に広く分布する日本の特産で、変種が多い。


概要
分布域は北海道南西部から本州近畿地方以北の日本海側の山地帯から亜高山帯で、林縁や草地に生育する。高さは5-30 cm程。花期は4月中旬-7月。直径1.5 cm程黄色の花弁で、紫色の線が入っている。心形の根生葉(1~2枚)と広卵状形の茎葉(3~4枚)があり、長さは2-8 cm。葉の縁は、ギザギザの形状。和名の由来は、他のスミレと比べて葉が大きく黄色の花であることによる。フランスのフランシェとサバチェが白山で採取したものを基準標本とし、Viola pubescens var. brevistipulataと命名されたが、1916年にドイツのベッカーにより独立種 Viola brevistipulata とされた。


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