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帰化した人達にとって日本国籍ってなんだろうね(危険)(Feb 20, 2014)

2014-02-20 21:30:26 | 五輪招致ネタ
今回は簡易更新(汗)


現在開催中のソチ五輪のフィギュアスケートに関して、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長こと森 喜朗(Yoshirō MORI)元総理が意味不明発言をカマしていた。
・森会長「負けると分かってた」 フィギュア団体で(2014年2月20日 47news.jp)

政治家による失言レースの先頭争いに負けたくない、という森 元首相の意気込みを感じるこの話。
2014年2月20日分 47news.jp『森会長~』を全文(略

---- 以下引用 ----
東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森 喜朗元首相は20日、福岡市での講演で、ソチ五輪・フィギュアスケート団体について「負けると分かっていた。浅田 真央選手を出して恥をかかせることはなかった」と述べた。
さらに女子ショートプログラム(SP)で16位だった浅田選手を「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と評した。

 森氏は団体戦で転倒した心の傷が、浅田選手を精神的に追い込んだとの同情も示した。

 アイスダンスのキャシー・リード、クリス・リード組に関し「(米国代表として)五輪出場の実力はなかったが、帰化させて日本選手団として出した」と語った。
---- 引用以上 ----

浅田選手に関するコメントは、競技結果を観た人による後だしジャンケンでしかないわけだが・・・。
森 元首相の発言で本当に問題なのは、リード姉弟に関するコメント。
そもそも、なんでリード姉弟が日本国籍を持ってのかについて森 元首相がどこまで知ってるか、という問題もあるけど。
・リード姉弟、アイスダンス順調スタート(2009年11月17日 yomiuri.co.jp)

以下、2009年11月17日分 yomiuri.co.jp『リード姉弟~』から国籍にして触れてる部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
父親が米国人、母親が日本人で、22歳になるまでは二重国籍を持つ2人。
今春キャシーがその年齢に達し、日本代表として活動を続けるため、日本国籍を選択した。
片言だった日本語も上達し、「私はもともと日本人。日本代表としていい滑りをしたい」と言い切る。
五輪に向けた、強い意志をにじませた。(宮崎 薫)
---- 引用以上 ----

要するに、リード姉弟は日本国籍と米国国籍のどちらかを選ぶことができた、というわけだ。
無論、どちらの国籍を選ぶかについては、姉弟の中で色んな葛藤があったのは想像に難くないけど・・・。

ともあれ、リード姉弟は自分達のもつ権利を行使して(それと日本語の勉強もして)日本国籍を取得したと言える。
それなのに、「帰化させて~」という森 元首相の発言は、帰化した人達が「元○○人」として差別される日本社会の状況を反映していると言える(何度目だ、この喩え)。

帰化した人達にとって日本国籍ってなんだろうね(棒)。


なお、リード姉弟の妹のアリソン・リード(Allison Lynn REED)選手は、グルジア国籍を取得している。
・[バンクーバー冬季五輪/フィギュアスケート・アイスダンス] 米国生まれのリード姉弟、日本のフィギュアに新風を巻き起こすか!?(2010年2月23日 bunshun.jp)

参考までに、2010年2月23日分 bunshun.jp『米国生まれの~』から中盤部分を(略)

---- 以下引用 ----
(中略)
アイスダンス日本代表のリード姉弟は、母が日本人で父はアメリカ人、アメリカ生まれのアメリカ育ち。
幼少時に日本で暮らしていた時期があり、初めてスケート靴をはいたのは東京のリンクだ。
弟のクリスは現在もアメリカと日本のふたつの国籍を持つが、姉のキャシーは昨年、日本国籍を選択。
姉弟は選手層の厚いアメリカを離れ、日本代表としてバンクーバーを目指してきた。
ちなみに姉弟の妹・アリソンは、グルジア代表として、同じアイスダンスに出場。
ロシア国籍を取得した川口 悠子と同様に、ボーダーレス化の進む五輪を象徴する選手といえるかもしれない。
(以下略)
---- 引用以上 ----

現在の世界で国籍ってどういう意味があるんだろうね。


っていうか。

昨日のフィギュアスケート女子SPの結果に関して、一部の方々はSPで1位となったキム・ヨナ(金 妍兒:Yuna KIM)選手や審判を激しく dis っていた。
このような状況について、荒川 静香(Shizuka ARAKAWA)さんが意味深な発言をしていた。
・キム・ヨナ八百長疑惑に荒川 静香が反論!「ジャンプの浅田、芸術性のキム・ヨナ」は誤解!?(2014年2月17日 cyzo.com)

↑の記事では、荒川さんの著書を引用しつつ浅田選手とキム・ヨナ選手の特徴について述べていた。
そして、記事の終盤で・・・。
以下、2014年2月17日分 cyzo.com『キム・ヨナ~』から終盤部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
時々、理解不十分な結果に対して『不正だ』『八百長だ』という言葉を使って、感情的にブログなどに書き込む人を見かけますが、このスポーツを愛する者の一人として、とても残念に思います

 フィギュアの国際大会における採点が「公平」かどうかはさておき、そもそもフィギュアスケートの本質は美の追求。
ソチ五輪では、荒川も書いているように、「採点のことよりもフィギュアスケート本来の良さ」を楽しむべきではないだろうか。
---- 引用以上 ----

一体どうしてこうなった・・・。


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2 コメント

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Unknown (Bill McCreary)
2014-02-26 06:04:15
過日私が拙ブログで「美女探求」なることをして、それでつくづく感じたのが、オリンピックの代表選手というのが、実に国籍変更者(あるいは2重国籍者)が多く、そうでなくてもずっと外国在住だったりする人が多いということです。それは当たり前で、南の国のアルペン選手なんて地元にいるわけがないし、上のリード姉弟のように2重国籍者で一方の国籍を選択する人なんてざらです。正直、夏のオリンピックなどと比較しても、冬のオリンピックというのは、国籍などというものは記号と便宜でしかないという気がします。
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Bill McCreary さんへ (flagburner)
2014-02-27 19:37:59
コメントありがとうございます。

>オリンピックの代表選手というのが、実に国籍変更者(あるいは2重国籍者)が多く、そうでなくてもずっと外国在住だったりする人が多いということです。
そういえば、長洲 未来選手(米国と日本国籍)もそうでしたね(汗)。
もっとも、日本の場合、このような選択に関しては(カンボジア国籍を取得した某芸人の残念な結果も手伝って)ネガティブな印象を持たれがちですが・・・。


ちなみに、この記事を書いてる時、国籍変更をする場合それなりの資金が必要という非常に基本的なことを見落としていたのは内緒です(汗)。
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