歌よみもどきの書

歌詠み「もどき」のあかんたれが吐き出す、短歌になりきれない五七五七七の羅列です。

桜ゆく

2012-04-26 | 五七五七七

惜しまれて散りたる桜は北へゆく 同じ遺伝子呼び応(あ)ふがごと

こおろこおろ 弓なりに伸ぶ訳きつと序(ついで)に咲く花愛づるためなり

花散りてのちに実らむことわりを思ひて待たむ 幸あれかし、君


*画像は、2009年に隣村にて撮影。





5月1日追記。
素敵な写真に出会った(こちらより拝借です^^;)ので少し、追記してみます。



桜の花には、特別な思い入れがあります。
ま、日本人だから、と言ってしまえばそれまでなのですが。
子どもの頃から「お花見」する特別な花であるし、卒業や入学の思い出とシンクロしてより思いが深まるのですけれど。

私にとっては、中学の時に読んだ、梶井基次郎「桜の樹の下には」の印象が一番強いのかも・・・と思ってます。
と、申しましても。
最初は、なんと気持ちの悪い発想なのか…くらいの感想だったと記憶します。
でも、それ以来、桜の花を見ると「屍体が埋まってる」を思い出し。
だんだん気持ち悪くなくなり、それどころか納得するようになり。
私の中では、後述の別の妄想と相まって(笑)妖しい美しさに魅せられる経験を毎年重ねております。

「妄想」と申しますのは。。。
ソメイヨシノは1本の木からのクローンらしいですね。
ところで、桜同様、子どもの頃からすごく馴染んでるものに竹があり。
竹藪の竹は、ひとつの植物体(つまり同じ遺伝子)で、土の下の根っこは全部つながっていると聞いたことがあります。
私の頭の中では、この二つのなじみ深い植物がミックスされ、桜の根っこは日本列島の地下でつながってしまってるのです。(爆)
だから私は「桜ゆく」と表現します。
「桜散る」と表現すると浅野の殿様の切腹シーンを思い出す脆弱なイマジネーションなので、根っこのつながっている桜の花がリレーしている「ゆく」の方が、いいかなぁって。

拝借した画像は山形の桜ですので、桜のリレーは、北海道に渡る頃ですね。
季節は、初夏に移りますね。。



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