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E46 のち ぎんびー時々ナナエフ

腰痛おやぢのつれづれ日記

「長いお別れ」

2023-09-08 18:19:33 | book
こういうのはよくないと思うんですけど・・・・
 
原尞さんが亡くなって、新聞などに取り上げられて・・・・・
 

 
原さんと原さんが敬愛したレイモンド・チャンドラーを読みたくなって・・・・
 
以前読んだチャンドラーの「長いお別れ」と「The Long Goodbye」を引っ張り出してきました。(^^;
 

 
どちらも同じものなんですけどね。(笑)
 
「長いお別れ」清水俊二訳を最初に読んで、のちに村上春樹が同じものを訳していることを知って「The Long Goodbye」を読んでたんですよね。
 
で、やっぱり訳の仕方で雰囲気が違うんですよね。
 
当たり前かもしれませんけど。
 
さわりだけ・・・
 
「私がはじめてテリー・レノックスに会ったとき、彼は<ダンサーズ>のテラスの前のロールス・ロイス”シルヴァー・レイス"の中で酔いつぶれていた。駐車場から車を出してきた駐車場係は、テリー・レノックスが左足を自分のものではないといったように車の外にぶらぶらさせているので、ドアを閉めることができなかった。」清水氏訳
 

 
片や「テリー・レノックスとの最初の出会いは、<ダンサーズ>のテラスの外だった。ロールス・ロイス・シルバー・レイスの車中で、彼は酔いつぶれていた。駐車場係の男は車を運んできたものの、テリー・レノックスの左脚が忘れ物みたいに外に垂れ下がっていたので、ドアをいつまでも押さえていなくてはならなかった。」村上氏訳。
 

 
清水氏の訳では、待ち合わせて会ったような感じがするし、村上氏の訳では偶然会ったような感じを受けますね。(^^;

同じ左足でも、「自分のものではない」と「忘れ物」ですよ。(^^;
 
よく訳したもんです。

 
これだけでも面白くないですか?(^^;
 
ま、これ以上は読みませんけど。(笑)
 
何せ、読みたい本が溜まってきていて・・・・
 
でも、なかなか時間もないし・・・・。
 
あぁ、困った。

8月に読んだ本

2023-09-01 12:23:38 | book
はやいもので、もう9月ですよ。
 
どうします?(^^;
 
今年も残り1/3です。
 
ハァ・・・・溜息が出る。
 
暑くてしょうがないから。(笑)



さて、先月読んだ本です。
 
今年21冊目は、半藤一利「日本のいちばん長い日」
 

 
お盆前、丁度タイムリーな感じで読みました。
 
1945年のポツダム宣言受諾前後を記録したノンフィクションです。
 
読まれた方もたくさんいると思いますし、映画の原作にもなっていると思います。
 
阿南陸相の自刃のシーンは、泪せずにはいられません。(^^;
 
しかし、私の見方が悪いのか、何か美化されているように思えるのは私だけ?



22冊目は、ピエール・ルメートル「傷だらけのカミーユ」
 

 
この本は、「その女アレックス」「悲しみのイレーヌ」のカミーユ・ヴェルーヴェン警部の物語です。
 
作品内の時系列では、「悲しみのイレーヌ」から「傷だらけのカミーユ」そして「その女アレックス」かな。
 
でも、日本では翻訳された順に、アレックス、イレーヌ、カミーユだったようです。
 
しかし、それが逆によかったような気がします。
 
横山秀夫の「64」と賞レースを争ったみたいですね。
 
この三部作は面白かったです。



23冊目は、原尞「私が殺した少女」
 

 
問題はこの本ですよ。(^^;
 
この本、発売当初買って読んで・・・・ないですね。(笑)
 
買って、書棚にしまったまま、だったようです。
 
どおりで、内容を知らなかったわけだ。(^^;
 
当時は若くて、仕事を覚えるのに必死だった・・・・かな?
 
しかし、原さんの作品は、いいですね。
 
重すぎず、軽すぎず、いい感じです。
 


ということで、先月は3冊。
 
いい感じです。

6月7月に読んだ本

2023-07-31 18:10:23 | book
5月「モルヒネ」を読んだあと、7月に入った段階で、6月に読んだ本の紹介です・・・・って、やってるはずだったんですけど・・・。

怪しいヤツを読みはじめたのですが、コレが癖が強くて、ほんと手強かったです。

6月に入って読み始めたのが・・・・
 


今年17冊目、夢野久作「ドグラ・マグラ」

どうです?

私が好んで買いそうな表紙でしょ?(笑)

怪しげな感じがして、購入したのに読み始めたら、ナント下巻で。(^^;

慌てて、上巻を探して読み始めたのですが、これがホント難解で・・・・。

この人が主人公か?と思ってたら、こっちの人が出てくる、あっちの人も出てくる。

現代文で書かれるところもあれば、古文、漢文、医学の話も出てくるし・・・・まさしくカオス・・・・(^^;

ホント、なかなか進まなくて、結局読み終わるのに40日かかりました。

最後の方にやっと面白くなってきましたが、結局最後までよくわからない。

最後は読者による想像・・・・ですかね。

調べたら、これ、1988年、映画になってました。
 
どんな映画になったんでしょう、この本の世界観・・・・表現出来たのかな・・・結構気になります。(^^;



続いて18冊目、鏑木蓮「白砂」
 

 
ドグラでヘトヘトになっていたので、軽く読めるような小説をと思い購入。
 
刑事が、殺人事件の真相に迫るってやつです。
 
殺された女性、犯人にも同情してしまいます。
 
宮崎県高千穂の土呂久公害に絡む内容も含まれていて、興味深く読みました。
 
文字も大きくて、一気に3日位で読んでしまいました。(^^;
 


19冊目は、原尞「そして夜は甦る」
 

 
面白い?いや、大好きな作品ですねぇ。
 
本人もチャンドラーが好きと言われるように、随所にチャンドラーの作風に似たところが出て来ます。
 
1988年の作品なので、作中に出てくるブルーバードは、810ブルか910ブルか。
 
何となく910であって欲しいような気がする。(^^;

作品の中に出てくる狙撃事件なんかは、昨今の事件と相まって、ちょっと考えさせられるところもあったり。

 
順に読んでいこうと決めたので(笑)、「愚か者死すべし」と「それまでの明日」が手元にストックしてありますが、「私が殺した少女」を見付け読み終えるまでお預けです。(^^;
 
 


20冊目は、佐木隆三「身分帳」
 

 
人生の大半を塀の中で暮らした主人公が刑期を終え出所し、身元引受人の弁護士を頼り、まともな?生活を取り戻そうと一生懸命?努力?するドキュメンタリー。
 
全てにクエスチョンマークがつくのは、すぐにキレたり、相手のことを思いやれないところ。
 
本当に、真っ直ぐで、不器用な人で、ひょっとするとアスペルガー症候群だったのかもしれませんが、今となってはわかりません。
 
佐木さんも、あまりに不器用な人生を送っている主人公に同情とかそういうのではなく、本当に応援したかったんでしょう。
 
この本も映画の原作になってますね。



という事で、6月7月で4冊・・・・というところでした。
 
さて、8月は忙しいので、何冊読めるか・・・。

5月に読んだ本

2023-06-02 08:11:39 | book
さて、昨日ナーバスになったhotchocolateですが、月も変わって、梅雨にも入ってることだし(^^;
気持ちを切り替えて行きましょう。(笑)

ということで、先月読んだ本です。

今年13冊目は宮部みゆき「火車」
 

 
この作品は、25年位前の作品で、丁度バブルが崩壊後、まだクレジットカードが今のように一般的に使用される前、ヤミ金などの取り立てが規制される前後のお話で、今でこそ、借金地獄に陥れば自己破産など一般的?ですが・・・・
 
ここに登場する人は普通の女性(であろう)で、知らぬ間にローン地獄に陥り、取り立てから逃げます・・・・
 
逃げたんでしょう。
 
遠縁の男性から婚約者を探して欲しいと依頼された休職中の刑事が、その女性(婚約者)は、他の女性になりすましていることに気づきます。
 
休職中の刑事が事件の真相を追います。
 


今年14冊目は、安達千夏「モルヒネ」
 

 
小さい頃家族を失い、医師夫婦のもとで育てられ医師になった主人公。
 
大学時代の恋人が婚約している主人公のもとを訪れます。
 
その元恋人は余命数ヶ月。
 
過去の自分を共有している元恋人との恋愛とか尊厳死とかそういうことを考えさせられる・・・そういう作品。
 



今年15冊目は、島本理生「ナラタージュ」
 

 
大学生と高校時代に好きだった先生との恋愛小説です。
 
先生の方に問題があると思うのですが、何か問題がなければ恋愛って盛り上がりませんからねぇ。(^^;
 
恋愛あるあるみたいなの(付き合い始めた途端に、男性に女性の支配欲?嫉妬心?のようなものが出てくる (笑) )もあって、「あぁ、なるほどね。」なんて。
 



今年16冊目は、雫井脩介「検察側の罪人」上下巻
 

 
検察官が、上司の立件方針に異を唱え、検察官をやめ、上司と対決する話。
 
ちょっと捜査方針なんか強引すぎない?と最初の方は思ってたんですけど、最後の方の対決はなかなか面白かったです。
 
装丁にもあるように、キムタクと嵐の二宮和也のW主演で映画化されているようです。
 
でも本を読んでない人の評価はサイアクのようですね。(^^;
 
上下巻を2時間にまとめたら、色々端折られてストーリーがわからないかも。
 


ということで、5月は4冊でした。
 
「モルヒネ」以外はドラマや映画化されてますね。
 
「モルヒネ」以外はわかりやすい・・・・からかな。
 
でも、一番色々考えさせられるのは「モルヒネ」です。
 
スリルとかスピード感、軽快感なんか全くありませんが「モルヒネ」は嫌いじゃないです。
 
さて、今月は何冊読めるか。
 
今、怪しいヤツを読んでますが、ちゃんと読めるかな?(^^;
 
その後は、原さん・・・予定です。


4月に読んだ本

2023-04-30 15:22:52 | book
何か、今年のGWは天気があまりよくなさそうですね。
 
こういう時は、家で野球中継を見る。
 
若しくは本を読む。
 
これに限ります。(^^;
 
お金使わずにすむので・・・。



さて、今年7冊目の本は・・・・・
 
相場英雄「血の轍」
 

 
警察小説なのですが、警察内部の刑事部と公安部の争いっていうか・・・・。
 
かつて同僚だった刑事が真相を明かそうとする刑事と隠ぺいしようとする公安に分かれて展開していくストーリー。
 
面白くて一気に読みました。(^^;
 


今年8冊目、ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」
 

 
これは、「その女アレックス」の1年後位に翻訳されたカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズものです。
 
小説の中の時系列で言うと、「その女・・・」の前の事件ものになります。
 
なので、アレックスの時カミーユは奥さんと子供を亡くしていますが、「悲しみ・・・」では・・・・・。
 
これも、よくできていますし、面白かったです。
  


今年9冊目、武田惇志、伊藤亜衣「ある行旅死亡人の物語」
 

 
共同通信大阪社会部記者のノンフィクションです。
 
行旅死亡人っていうのは、旅先とかで身元不明のまま亡くなる人の事。
 
尼崎市のとあるアパートで女性が孤独死した訳ですが、現金3400万円、星形マークのペンダント等残し、身元がわかるものが無かったのですね。
 
それを新聞記者2人が解き明かそうと奮闘する話。
 
他の新聞記者が嫉妬したという話を聞いて購入しました。



今年10冊目は、こだま「夫のちんぽが入らない」
 

 
これは、「装丁」について調べている時に、デザインがいいという理由でネット上にあったものを発見し、面白そうだからと購入してみました。
 
帯には「衝撃の実話」とありますのでノンフィクションなのでしょう。
 
タイトルの通り、夫の一物だけが入らず、そのことに悩み、苦しむ「こだま」の20年が面白可笑しく(実際は苦しかったのだろうとは思いますが)綴られています。
 
TVドラマも作成されたみたいです。
 
しかし、タイトルは強烈ですな。




今年11冊目は、神永学「タイム・ラッシュ」
 

 
小さい頃両親を失った主人公が、元警察官の探偵事務所で事件に挑む。
 
シリーズものの第1弾。
 



12冊目は、相場英雄「震える牛」
 

 
「血の轍」が面白かったので、速攻他のタイトルを探して購入しました。(^^;
 
これも面白いです。
 
帯にもありますが、これは、本当にフィクションなのか?と思わせられます。
 
地方の実情が書かれていて、おぉ・・・・と納得してしまいます。
 
なんで「震える牛」なのかは、後半までわかりません。
 
しかし、わかると・・・・なるほど・・・・と。
 
いやぁ、相場英雄、別の本も探してみよう。(^^;
 



という事で、4月は6冊・・・・でした。