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みたり*よんだり*きいたり*ぼぉっとしたり

映画のこと、本のこと、おもったこと。

一目惚れ

2005-07-16 23:25:02 | みる















写真の中の伊達男。
その写真のとなりの写真の中の男は青年後期にしてすでに老人の貌をもつ。
このふたりが生活を共にするほどのシンパシーがあったとは、
信じがたい。

革新派であろうと正統派であろうと、
画家といわれれば、
なるほど画家らしい秩序があるように思える肖像写真が並ぶ中で、
その人だけは、らしくない。

船乗りから後、株式仲買人の職を経て画家になった経歴も、
タヒチで10代前半の少女たちを愛人にしたというエピソードも、
楽園に象徴される無いものを求めつづけるところも、
らしくない肖像写真にますます治まりきらないエピキュリアンのイメージが強まる。

惹かれる。

ミリオンダラー・ベイビー

2005-06-22 23:11:14 | みる
丸の内ピカデリーに行く。
P付ワーナーマイカルが今までさいこーの映画館と思い込んでいたのですが、
ここの音響の良さに驚き、浦島太郎気分になる。
いつの間に、映画の音響は豹変してしまったのだろう。
たしかに映画館は数ヶ月ぶりだけど、でも、半年は経ってないはず。
などと思い巡らしているうちに、
昨夜、上映館を調べていたら、
館によって違いがあるような説明がされていたことに思い至る。
そういえば、映画館の2階席というのもたぶん、初めて。
見やすいものなのですね。
気に入りました。

上映後ロビーに出ると、洗練されたいでたちの男の子の二人連れが、
感想を漏らしています。

◆おれ、もーいいよー。おなかいっぱい、て感じ。

一方、ロビーのソファに座られていた年配のカップルの男性が、
重々しく感想を

◆うーん。つらいものがあるね。

と伴う女性に漏らしておられました。

どちらにも、うなづくわたしでした。



鑑賞後の楽しみは本日は珈琲。(とミルフィーユ)
壹眞珈琲店の出窓の席で。

ベルリンの至宝展

2005-06-13 02:55:31 | みる
  
 あと、10年。
 
 博物館島・・そんな島があることすら知らなかったけど、
 160点ほどの展示を観ていると、
 さらに壮大であろうコレクションを
 現地で観てみたいと思う。



 10年あれば、古代の歴史についても神話についても
 もう少しましになれるかもしれない。とこれこそ壮大なろまんじゃが。

 
 博物館島て博物館や美術館の集合エリア上野公園の感じかな。

 




06111850?虹 
 

ジョルジオ・アルマーニ展

2005-06-06 00:46:30 | みる



女に生まれた
よろこびに満
ちてくる
でも
買って着れな
いかなしみに
うちひしがれて



   ためいきが洩れるほどの美しい衣装が300着ほども
   展示されている中をゆうらりと歩いてきました。
   身に「纏いたい」か「着けたくない」かの二者択一式で
   見ていると、着けたくないのは数多の衣装の中でも10着にも満たない。
   解説にもありましたが「慎み深さと官能が共存するデザイン」というのは
   まさに言い得ていると思います。

 
買えるか買えないかは棚に上げて、
   本日「着たい」と思った衣装を、
   諸般の事情により「着れない」とは思わないでいられるよう
   いつでもいつまでも(この手に入れさえすれば)「着れる」と思っていたいものです。

   森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)


   

どうしてゴッホは女の気配が薄いのだろう。

2005-05-06 01:52:25 | みる
薄いわけではないのかもしれない。後の人々が作品を残した人々のどこに焦点を当てるかにも依るのかもしれないけれど、ゴッホが最初に恋した相手は婚約済みで敢え無く失恋、次に求婚した女性は子持ちの未亡人、これもあっさり失恋。その2年後同棲に至った女性は子供と性病を持つ上に妊婦の娼婦。この関係からゴッホ自ら遠ざかり、翌年、8歳年上の女性と恋愛関係に入るが、相手の女性は服毒自殺。2年経て、カフェのママと親密関係でようやく(わたしが勝手に)安定感が感じられるけれど、また2年後には、なんとゴーガンと一緒に暮らし始めちゃう。「いや、違うだろ、それ。」なんてわたしが思うのは、お門違いだけど、思っちゃう。若干34歳どす、この時ゴッホさん。たしかに、遍歴は薄くない、濃厚ですが、もしも、死の近くにふらつきがちな男がいるとしたら、女がその男の生のたずなを握ることが、もしも、あるとしたら、いえ、あると思うのですが、ゴッホさんにはそれが感じられない。
そう、それが感じられない寂しさにつつまれ観た東京国立美術館にて開催されているゴッホ展でありました。

みえるものは~♪~《恋愛寫真》~♪~指の間を伝って落ちる雨~♪

2005-03-11 22:05:50 | みる
     堤幸彦*広末涼子*松田龍平 

            恋愛寫真

言語化できないものを抱えこんできた人が表現する手段を得た時、
対象への迫り方は尋常ではないものがあります。
人と共有できる(かもしれない)希望がみえるからだと思います。
人と共に在ることができないという絶望感も、
表現されたならば共有される可能性があるからです。

ミリオンダラー・ホテル

2005-03-09 23:28:46 | みる
本日のタイトルでキーワード設定をしてブログ巡りをしてみました。
19歳の男の子が見事な感想を書いていてびっくり。
昨日に引き続きでこの映画を観終わったのですが、
わたしはそのブログを読んで初めて、これはこういう映画だったのか、などと。
こういう時は、わたしはいったい何を観てたんだろう?と思いますが、
おそらく、この映画に限ったことではないのでしょう、
みるもの、きくもの、よむもの、接するものすべてに対する
感度の高低を実感してしまいます。

ホテルはしご

2005-03-09 00:30:06 | みる
久しぶりに映画を観る。パソコンでだけど。


ホテルビーナス

何とも良い雰囲気が出ているこの人、どこかで見覚えが・・
三輪明宏?か・・加賀まりこ?・・でもないし、
いったいこの人誰だろー?と最後のCASTが出るまでわからなかった・・
ほぅ?!と・・市村正親でした。
たしかに、知ってしまえば・そう・なんですが。
ホテルビーナスを観たら、やっぱり映画は良いな♪とおもい、
もう一本。

ミリオンダラーホテル・・・でも、おしゃべりに興じてしまって本日途中まで。