みたり*よんだり*きいたり*ぼぉっとしたり

映画のこと、本のこと、おもったこと。

焼き林檎

2004-11-30 01:27:11 | たべる
簡単お料理♪



焼くだけです。。

レーズンの洋酒漬けや砂糖やバターを詰めたりもするらしいのですが、

カロリーが怖いので、

やっぱり焼くだけです。

簡単すぎてごめんなさい。。








昨日『センセイの鞄』を読んだせいか今日は湯豆腐をいただく。
月子が正月に実家へ帰った時の湯豆腐は酒で割った醤油にひたして食べるものだった。
小説を読みながら気になっていたのでわたしも本日そのとおりにしてみる。
美味しかった。


『センセイの鞄』

2004-11-29 16:59:02 | よむ
文庫になるのを待っていたので、やっと読みました。

この頃は、小説を読む機会が少なくなっていたのですが、
村上春樹と川上弘美の本はいつも期待を持って手に取ります。



さみしさに勢いがついて出会った恋も、
さみしさを紛らわすようによそ見をして出会った恋も、
好きだと思って一緒にいたのに、素材も仕立ても合わない服を着せられているような、
そんな着心地の悪い恋も、

全部わたしだけれど、

わたしは(わたしの)センセイに会いたい。

とても そう おもいました。


40品以上の酒の肴が登場し、それぞれの人間関係の脇役となっています。
特に「湯豆腐」は人と人とが出会う要の場面に絶妙に描写されています。


『センセイの鞄』川上弘美・文春文庫

『90分でわかるデカルト』

2004-11-28 01:36:09 | よむ
本当に90分かかりませんでした。親切な本です。

有名なフレーズや名前のおかげで何となく知っているようで、
その実知らないことってわたしにはたくさんあります。
英語の試験でデカルトについての英文が出題され、
改めてデカルトの人物像を知りたくなりました。

小さい頃に読んだ伝記を思い起こす本でしたが、
内容はなかなか。
さくっとではありますが哲学の流れと思想の背景がわかりやすく書かれてあります。

『方法序説』について、特筆すべきはその叙述スタイルにあるという指摘に興味を惹かれました。

「考えてもらいたい。いままで誰も到達しなかったような独創的な哲学的洞察を得たとしよう。
これを人々に伝えるにはどうしたらよいだろうか?誰もが理解できるくらい明瞭に書くにはどうしたらよいだろうか?途方もなく難しい問題である。」(p.46引用)

自分の思考のプロセスを分かりやすい文章で自伝的に仕上げることによって
デカルトはこの問題をもっともシンプルな方法でクリアしたと作者は言っています。

ポイントは、読者にその思考が「何だ、たわいもないことじゃないか。ぼくだってそう思うよ。」(p.47引用)と思わせるところだそうです。

今日はもう一冊『悪の対話術』(福田和也著・講談社現代新書)を読み終える。
悪と銘打ってはいるが伝統的正統派の視点から現代が分析されている。
特に最終章で指摘されていた「自意識」と「自己愛」と「対話」の関係は、
わたしにとっても生き生きとした問題であり、目指すべき方向のひとつを
明確に言葉にしてくれている。


『90分でわかるデカルト』ポール・ストラザーン著・浅見昇吾訳・青山出版社

秋の夜長にこの一冊






東京都現代美術館

2004-11-27 03:16:49 | みる
10/27(水)『ピカソ展-躰[からだ]とエロス-パリ・国立ピカソ美術館所蔵 』に行く。

ピカソの絵を観てこんなに楽しかったのは初めて。
今までは「やっぱりどうもよくわからない。」と不可解さが先にたち、
絵を観て心に迫ってくることはなかった。

『庭の中の裸婦』に代表されるマリー・テレーズを描いた作品が好きだ。

人が生涯発達する中で「中年期の危機」というのはよく言われている。
わたし自身もその途中にあるので、40年ほどの自分の歴史がこの時期に急激に変化する、
それに性が深く関わることも実感しているけれど、それにしても「危機」というのはどうだろう。
少し偏狭でマイナスの言葉ではないか。
それはともかく、ピカソがマリー・テレーズに出会ったのは45歳、
妻ジャクリーヌとの関係が暗く重苦しくなっていく時期だという。

マリー・テレーズを描いた絵には”手放しののろけ”を感じるけれど、
それがとても良い。
ひとりの中年男性の性が強烈に独自の形でありながら普遍化されたことに共感し感動した。

そして一点ピカソ初期の作品、最初に暮らしを共にした恋人との抱擁を描いた絵は
とても美しかった。





国立科学博物館

2004-11-25 21:31:34 | みる
上野散策情報

に行って来ました。
子どもの頃に行った本館の建物の重厚感を懐かしんでいたのですが、
こちらは当分、お休み。
晴れやかな新館は祝日だったせいか、混雑していました。
人っ子ひとりいないような、連れとはぐれてしまうと怖いとさえ思った、
あの本館科学博物館のイメージは一新され、おしゃれな若者も多く洗練された雰囲気。
デートコースですね、うらやましい。

B3から3階まで全部で6フロア。
1階が入り口でそこから観覧フロアが上下に分かれているためか、観覧コースが分かりにくい。
でも、「おすすめコース」の案内パンフレットがテーマ別に7種類ほど用意されていて、
これを頼りに館内めぐりができました。
わたしの目的だった「恐竜に会いたい」を目指し、B1へまずは直行。
説明用のタッチパネルが各箇所に用意されているけれど、当日は子どもたちが占領状態で、
わたしの指はタッチパネルまでついに届かず。

3時間ほどいたけれど、半分も十分に観ていない。じっくりゆっくり説明を受けながら観覧したいので、ほとぼりのさめた平日にでもまた行こう。