感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

舟越保武と言う彫刻家

2011-10-31 11:47:06 | 趣味
私は彫刻家にはあまり興味がなかったんですが、この「舟越保武」と言う彫刻家には非常に感銘を受けました。

昨日のNHKの「日曜美術館」で特集されていたのを見て、初めてこの人の作品を見ました。

クリスチャンであった彼は、多くのキリスト教に関する彫刻をしています。

その表情や佇まいが、とても穏やかで美しく、強さもありながら自愛に満ちているのです。

日本古来の仏像の顔にも通ずるような表情だと感じました。

司会者の千住さんが、彼の作品を見て少し涙ぐんでいたのが印象的でした。

特に、「長崎26殉教者記念像」は圧巻です。
26人もの処刑された殉教者を、坦々と尊厳に満ちた穏やかな表情で表しています。

しかし、70代で脳梗塞になり利き腕の右手が使えなくなります。

それから彼は、左手で創作を続けましたが、その作品がまた凄いのです。

それまでの穏やかで静かで綺麗な彫刻ではなく、綺麗ではないですが、何か内から溢れ出る思いが感じられる激しい作風になっています。

見るものの目を釘付けにするような、惹き付けれらる何かがあります。

もし、機会があったら是非見てみたい作家が、また増えました。

やっぱり、日曜美術館は見逃せない番組です。

現在、岩手県立美術館の常設展で見ることができるそうです。

HPなどはありませんでしたので、日曜美術館のサイトをご覧下さい。
    ↓
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2011/1030/index.html