感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

グッドデザイン賞

2010-09-13 15:21:56 | 趣味
いよいよ「ポンペイ展」が始まりました。

そのお話は置いておいて、今回は一緒に開催されている常設展のことです。

企画展が新たな内容になったのと同時に、常設展の内容もガラリと変わりました。

以前にもお話しましたが、当館の所蔵品は田舎の美術館にしては考えられないくらいの素晴らしい作品が沢山あります。

「常設展は毎回同じようなものなんでしょ?」とよくお客様は仰いますが、今回はまた全然違う内容です。

『亀倉雄策展』

多分、この名前をご存知の方はデザインに興味のある方でしょう。

亀倉雄策は、新潟県出身で1997年に亡くなりましたが、デザイン界では知らない人はいないくらいの凄いグラフィックデザイナーです。

東京オリンピックのポスターをデザインした人、と言えばそのポスターだけは思い出すかもしれませんね。

新潟県出身と言うことですが、亀倉雄策の作品がこんなに沢山当館にあったなんて知りませんでした。

数々のカラフルなポスターなどの作品群を見ていると、何だかワクワクしてくるのです。

まず、改めてそのデザイン性やクオリティーの高さに感心します。

そして、いつも身近に見ている中に、なんと彼の作品の多いことかと驚くのです。

ポスターでは「東京オリンピック」「札幌冬季オリンピック」「EXPO'70」

マークやロゴは数知れず。
NTT・フジサンケイグループ・TDK・明治製菓・Nikon・日本伝統的工芸品統一マーク等々・・・。
勿論、新潟県立近代美術館のマークも。

そして、どれだけ彼が凄いデザイナーかと言う証拠が、「グッドデザイン賞」のマークも亀倉雄策の作品だと言うことです。

だから、デザインを志す若者には是非とも見てもらいたいです。

彼のデザイン論の中に、
「デザインは、電報のようなものだ。いらないものを全て省いて必要なものだけを残して、全てをわからせる。」
「ノックなしでドアを蹴破ってやって来て、ナタで切り付けるようなものだ。」と言うのがあります。

全て一瞬で主題をわからせるのがデザインであり、ポスターだと言うのです。
成る程・・・。
確かに、彼の作品はスッキリと心の中に入ってきて、グッと掴まれるようなところがあります。

目に鮮やか、スタイリッシュ、シンプル。

亀倉雄策こそが、「グッドデザイン賞」の代表のような人なんですね。

ついつい、監視をしながらも、作品に見入ってしまういけない私です。