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[2022年以後] ぼくらの時代、ぼくらの祖国

2022年以後、戦争で一変した世界、政治、映画や文学などについて書いてます。

「あまちゃん」の再放送、さっきエンディング。これ奇跡のドラマだよ。

2023-09-30 07:56:00 | ドラマ
「あまちゃん」の再放送、さっきエンディング。らんまんは昨日終わったけど。BS3で7時半からずっと見てたけど。「あまちゃん」のほうがやっぱグッときた。歴代朝ドラでもこれ最高。宮藤官九郎は天才だよ。「あまちゃん」は、社会現象というか、奇跡のドラマっていっていいかな。のんちゃんも小泉さんも薬師丸さんもみんなサイコー。笑って泣けてグッときて。そしてこれ東日本大震災から復活するドラマでもある。地元の人自 . . . 本文を読む

「とべない風船」西日本豪雨災害がモチーフ。泣けました。

2023-09-28 15:12:00 | 映画
「とべない風船」(2023年)は2018の西日本豪雨による土砂災害がモチーフ。災害で家族を失うという不条理に打ちひしがれ、向き合い、乗りこえていく人々のハナシ。泣けました。かなり。脚本・監督の宮川博至は広島出身。これは自分ら広島の人間が作らなきゃって決意したとのこと。三浦透子がいい。美人ではないが映画が進むうちにどんどん素敵に見えてくる不思議な力がある。ドライブマイカー(2021年)、そばかす . . . 本文を読む

「愚行録」(2017年)引き込まれたけど、よくわかんないなぁ。

2023-09-27 23:36:00 | 映画
映画「ある男」(2022年)に続いて石川慶監督の「愚行録」(2017年)を観た。貫井徳郎の同名小説の映画化。あれ、なに、なんで云々、謎のストーリー展開に引き込まれた。が、よくわかんないなぁ、って感想になってしまう。「ある男」のほうもそうだったから、わかりにくい作り方が好きなのかも。しかしこの人、「蜜蜂と遠雷」(2019年)に撮ってるひとだから目が離せないな。 . . . 本文を読む

真山仁「ハゲタカ」夢中になって読了した。

2023-09-27 23:09:00 | 小説
素晴らしい「亡国のイージス」のあと幾つか手にとったがいずれも読み続けられなく。真山仁「ハゲタカ」(上下)でやっと夢中になれて数日で読了。バブルが爆けて露呈した日本経済の実態。腐り切った政官財の面々。その中でも勇気を持って立ち向かった人々、などなどを描いた。とてもいい小説だった。のだが、「不毛地帯」と「亡国イージス」に比べると少し物足りなかった。登場人物の心の動き、苦悩、葛藤、逡巡などなどが描か . . . 本文を読む

クロ現「ロシア“愛国教育”の内幕」を見て思った。

2023-09-26 05:59:00 | 世界のこと
ウクライナ侵略から既に1年半。国際社会からの制裁にもかかわらずプーチンの統治は揺るがないように見える。このことについてあまり書かなくなったのは、無力感のためでもあり、当事者でないことから関心が低下しているからだろう。侵略が始まってしばらくは、戦況を伝えるニュースを連日固唾をのんで見ていたのだが。そんなわたしだが、クローズアップ現代が先週やった「ロシア“愛国教育”の内幕 戦場に導かれる子どもたち . . . 本文を読む

映画「ある男」安藤サクラと妻夫木聡がいい。

2023-09-25 23:02:00 | 映画
映画「ある男」(2022年)は平野啓一郎の同名ベストセラーの映画化作品で、日本アカデミーの最優秀作品賞ほか8部門受賞。ベネチア、韓国の映画祭でも上演。ということだが、ちょっとハナシがわからない。原作と映画の違いについて書いてる人の投稿などを読んで、原作で書かれてるディテールが大幅にカットされてることがわかった。わたしがハナシがわからないのは当然だ。 でもよくわからないんだけど、なんでだろう、ど . . . 本文を読む

福井晴敏「亡国のイージス」涙しながら終章を読了した。

2023-09-23 21:14:00 | 小説
福井晴敏「亡国のイージス」が刊行された1999年の頃、わたしはまだ小説を読んでいたはずだが、そしてこの作品が日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞をトリプル受賞したこともわかっていただろうに、なぜ読まなかったのだろう。刊行から24年後の今日、さっき下巻を読み終えたばかりだが、この感動をどんなふうに書けばいいのか。こういう圧倒された感じは「不毛地帯」を読み終えた時に似ている。ストー . . . 本文を読む

辻村深月「島はぼくらと」とても美しく、奥の深い小説だ。

2023-09-17 10:22:00 | 小説
スケールの大きい、或いは冒険的な、小説をこのところ求めていた。でも「不毛地帯」があまりにもすごかったこともあり、続けて手にとった真保 裕一「ダイスをころがせ」と橘玲「タックスヘイヴン」はなんかもの足らなくて続けて中断。その類のものはちょっといいかと思って、辻村深月に戻って「島はぼくらと」を読みはじめたら中断することもなく読了。グッときた。瀬戸内の架空の島で暮らす4人の高校生をめぐる青春小説なん . . . 本文を読む

「耳をすませば」柊あおいの名作漫画の映画化は胸キュンしたよ。

2023-09-16 20:20:00 | 映画
「耳をすませば」(2022年)は柊あおいの名作漫画の映画化作品。今日はシリアスなのも、社会派なのも、ミステリーやサスペンスなものも見たくなくて。選んだのがこれだったんだけど、胸キュンしちゃったよ。ラブストーリーでもあり、青春物語でもあり、夢を追い続ける若者の感動的なハナシでもある。漫画は読んでないが、これに限らず漫画が原作の映画、ドラマってホント多い。それだけ人々の胸をうつ素晴らしい作品が多い . . . 本文を読む

呉美保監督「きみはいい子」重いテーマだが救われる作品だ

2023-09-15 15:08:00 | 映画
「きみはいい子」(2015年)は児童虐待や学校教育の現場の問題をモチーフにした中脇初枝の短編集の映画化作品。監督は「そこのみにて光輝く」で多くの賞をとった呉美保。幼い頃に虐待経験を持つ母親が自分の子どもを殴打する場面では見るのが辛く中断したくなったが、悩みに悩んだ新任教師が生徒を虐待する継父と対峙する覚悟で訪問するラストシーンでは泣けた。映画はそこで終わるが、簡単に問題解決してハッピーエンドに . . . 本文を読む

映画「今はちょっと、ついてないだけ」再生の物語はやっぱいい。

2023-09-14 00:53:00 | 映画
「今はちょっと、ついてないだけ」(2022年)。何の予備知識もなく見はじめたけどよかったなぁ。マッサンの玉山鉄二が元売れっ子のカメラマンというか、ネイチャリング・フォトグラファだったが、借金を背負ってその道を捨て、ただただ謝金返済のために働く日々を送っていた。当然世捨て人のように暗い。そこからつきが戻ってきて、再び写真の仕事に戻る復活・再生のハナシ。見終えてから、「犬がいた季節」伊吹有喜の同名 . . . 本文を読む

「母性」映画は戸田恵梨香と永野芽郁が素晴らしい

2023-09-12 16:59:00 | 映画
「母性」(2022年)は120万部も売れた湊かなえの同名小説の映画化作品。バンクーバー国際映画祭で正式招待作品としてワールドプレミア上映された際には、監督の廣木隆一とともに湊かなえも舞台挨拶し、Q&Aセッションにまででている。戸田恵梨香を絶賛するなどかなり気に入ったようだ。“娘を愛せない母”と“母に愛されたい娘”の葛藤、確執のドラマで、よかったが、泣かされるほどには感情移入しなかった。原作 . . . 本文を読む

山崎豊子「不毛地帯」凄まじい取材を行いながら書かれた

2023-09-11 17:33:00 | 小説
山崎豊子「不毛地帯」(全5巻)は1週間で読んだ。3巻を読みながら、どうしたらこんなすごい小説が書けるのか、と書いたが、5巻を読み終えたわたしは圧倒され、想像もできなかったが。図書館で「作家の使命、私の戦後」(山崎豊子自作を語る)を見つけて、それが信じられないないような凄まじい取材を行いながら書かれていったことを知った。連載期間5年、5千枚、登場人物2百名。極寒のシベリア、灼熱のサウジ、イランを . . . 本文を読む