2023年の読み納めは瀬尾まいこ「あと少し、もう少し」。この文庫本解説が「風が強く吹いている 」の三浦しをん、ってなにこれ。青春・スポーツ小説の傑作を書いた2人の文章がこの一冊に続いてる。すごい。
でもいくら傑作でも、大晦日に悲しい小説は読みたくなくなかった。だから「そして、バトンは渡らせた」ではなくこれを選んだ。
6人の中学生ランナーの独白という構成。読み進めるうちにどんどん感情が昂ぶった。フィナーレにすぐ続いて三浦しをんの解説を読むようになっていて。
それを読んでから泣いた。
泣けたことが嬉しかった。
幾つになっても、こんな小説を読んで泣けたらいいなぁ。