益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

ナラ枯れ対策研修会を開催しました

2010年06月04日 | 森づくり
6月3日に県立万葉公園で、益田管内の森林・林業関係者を対象に
「益田地域ナラ枯れ対策現地研修会」を開催しました。

はじめに、島根県内、益田地域でのナラ枯れ被害状況と防除対策について
中山間地域研究センター 森林保護育成G 林研究員と、
西部農林振興センター浜田事務所 森林保全G 茶山企画員から講義を受けました。


万葉公園管理棟にて


講義では、以下のことを学びました。
・ナラ枯れ発病のメカニズム
・原因となるカシナガキクイムシは、太い木を好む
  →大木になる前に利用して、若い林を維持することが大事
・被害が西部から東部へ拡大している
・近年は県央部での被害量が多い
・県の対応方針
・防除方法

意見交換では、益田管内のナラ枯れの状況について、
頻繁に山を歩いておられる業者の方から
・西部でも被害は収束しておらず、拡大しており心配している
・民家近くの裏山でナラの大径木が被害にあっており、
家に倒れそうで心配という話をよく聞くが、何か対策すべきでは?
などの意見がありました。


次に、(株)ヤシマ産業(薬剤メーカー)の阿部さんを講師に、
駆除、予防の現地研修を行いました。


既に枯死した木については、中のキクイムシを殺すために、燻煙を行います。


チェンソーで玉切り



木を集め、ビニール被覆して燻煙剤をかけ、閉じる




まだ枯死してない木には、防除薬を注入します。


ドリルで小さい穴を空け、薬を注入


以上で研修を終了しました。

今後とも、関係者のみなさんと連携をとりながら、
ナラ枯れ被害対策を進めていきたいと思います。







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