文や写真のブログ

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原発事故とハイジャックと京都の紅葉の写真

2011年12月30日 | 写真

12月26日のニュースによる東京電力は3年前の2008年春に福島第一原子発電所に15メートルを超える大津波が来る可能性がある事を試算していたが、新たな防波堤を建設する場合、数百億円の費用がかかる為、建設しない事に決めたそうです。
今回の原発事故で東京電力の当面の賠償額は4兆5400億円だそうです。
東電のトップは原発事故が起こればそれ位の賠償金が必要なことは十二分に分かっていたと思います。
15メートルの津波が来る確率は千年に1度すなわち1/1000だと言われていました。
4兆5400億円を1000で割ると45億4000万円であり、その金額より何倍も高額な数百億円の費用がかかる防波堤の建設をやめたのです。
東電のトップは防波堤を作るより、原発事故の賠償金を支払ったほうが得だと判断したのです。
しかしながら45億4000万円あれば、防波堤は作れなくとも予備電源を海面から15メートル以上の高台に移せたと思われます。
しかし東電のトップは目先の金儲けを優先し高台に移す事すらしませんでした。
この誤った判断の為、これから数十年にわたって放射能により国民の命が脅かされ続けるのです。
日本における組織のトップは常に人命より、自分の地位を守り、金儲けを優先する組織の論理で判断してきたのです。
1999年全日空機が羽田を離陸後ハイジャックされ、犯人は機長を包丁で刺し殺し犯人自らが操縦し、レインボーブリッジの下をくぐろうとしたのです。
その為もう少しで乗客503人と乗員13人も殺されていたのです。
このハイジャック犯は到着ロビーで回転テーブルから手荷物を受け取り、出発ロビーに後戻りが出来るのでは、手荷物の凶器を持って機内に入りハイジャックが出来るので警備の改善をすべきだと、運輸省、全日空、日本空港ビルディングなどに文書を送りました。
到着ロビーから出発ロビーへの後戻りが出来ない為の警備員の配置や受託手荷物のX線透視検査装置の導入の金額は、乗客乗員516人がハイジャックで殺されて遺族に支払う賠償金より高いと判断され、運輸省も全日空も全く警備の改善を行わなかったのでこのハイジャック事件は起こったのです。
運輸省や全日空のトップは乗客の命より、目先の金儲けを優先した組織の論理で判断したのです。
先の大戦の開戦の決定においても、陸軍、海軍、政府ともにアメリカに負ける事は分かっていたのに、「勝つ見込みはない」と誰も言いませんでした。
日清、日露の戦争の勝利で世界の一等国になったと、マスコミも国民も信じていたので「勝つ見込みがない」と言えば、右翼や青年将校に殺されなくとも組織のトップの地位は失うので言わなかったのです。
先の大戦では300万人の日本国民が亡くなりました。
陸軍、海軍、政府共に国民300万人の命より、組織と自分の地位と命を守りたかったのです。
いつの時代も日本では組織の論理が優先し、一般庶民の多くの命が犠牲になるのです。

このブログの内容と全く関係ありませんが、この秋京都で撮った写真を載せます。
Photo西明寺の紅葉Photo_2北山杉といちょうPhoto_3北山杉ともみじPhoto_4北山杉と紅葉Photo_5周山街道、滝の村Photo_6滝の柿Photo_15大覚寺の紅葉 Photo_8大原の猫じゃらしPhoto_9大原三千院前の参道Photo_10大原三千院Photo_11 落ち葉Photo_12もみじPhoto_13もみじPhoto_14大原三千院裏門            

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