文や写真のブログ

思いつくまま書いた文やローカルな写真を載せています。

海外で驚いた事

2011年04月30日 | 日記・エッセイ・コラム

1、一番驚いたのは、全ての国において首都や大都市のメインストリートを100m歩いたら必ず何人かの休暇中の軍服を着た軍人に出会うことです。    日本の銀座や心斎橋を何キロ歩いても制服を着た自衛隊員に会うことはないので非常に驚きました。                     
2、二番目に驚いたのは、どの国も日本より非常に不潔なのです。    フランス人は果物屋で桃を買うと、ズボンに桃をこすり付けクルクル回して大きなゴミを取るといきなり毛の付いた桃を皮ごと丸かじりで食べてしまうのです。   この食べ方が出来ず桃の皮をむいて食べる日本人の小学生がフランスの小学校でいじめられている様です。   またフランスパンを買うと何の包装もせず自転車の荷台にくくりつけて車の排気ガスの立ち込める町中を走り去るのです。    また登山ザックから半分がむき出しのフランスパンが出たまま、砂埃が舞っても小雨が降っても気にせずに山を登るのです。   そして食事時になると埃のたっぷり付いたフランスパンをopineLのナイフでクルクル回しながら切って平然と食べるのです。   インド人のガンジス川の沐浴ではうがいをし頭の先まで体の全てを水の中に沈めるのですが、近くの火葬場で焼かれた人間の灰や、貧乏で十分な薪が買えず生焼けの人間の死体や犬や猫の死体がすぐそばに浮いているのです。     イランのデバマント山の麓の村でイラン人がコップでビンからコカコーラを注ぎ飲むのを見ていると、余りにもコップが汚れていたのかコーラを4分の1程をコップに注ぎ、くるくる回してコーラでコップを洗うと道路に捨ててしまい残りの4分の3程をコップに入れて飲み干したのです。     コップは汚れているのが当然であり、店に文句を言うのは野暮な様です。    私の海外旅行のほとんどは一人旅ですが、ネパール語やペルシャ語やスワヒリ語は出来ないので、その様な国は団体の登山ツアーに参加します。   ネパールのヒマラヤに行く時添乗員が「自由時間にカトマンズのレストランで食事をしていて焼きそばにゴキブリが入っていても店に文句を言わず、皿の端にゴキブリをどけて焼きそばを全部食べれない様ではネパールには行けない」と言われました。    たまたまカトマンズのレストランでその様な目には遭いませんでしたが、日本に帰りJR元町駅の西隣にある「丸玉食堂」という台湾料理屋で焼きそばを注文すると焼きそばの中に金属たわしの塊が入っていたのです。    ここは日本ではないネパールだと自分に言い聞かせ金属たわしの塊を皿の端にどけて焼きそばを全て食べ、店には一切文句を言わずお金を支払い店を出ました。    私の体が細菌に対し強くなる為に行った店の好意だと理解したのです。    外国で世界中の青少年のボーイスカウトが集まりキャンプがあると、日本人の青少年だけがコレラや食中毒になり全員日本に帰る様です。    小さい時から無菌文房具や無菌グッズに囲まれ賞味期限を過ぎた食べ物を口にしない日本の青少年は世界の中では異常に清潔な生活をして来たので細菌にとても弱いのです。         
3、世界中のどの様な僻地、田舎へ行っても日清のカップラーメンとキッコーマン醤油は売っているのです。    アラスカのマッキンレーの登山基地であるタルキートナという村はとても小さな村で唯一の雑貨屋には数少ない食料品が並んでいましたが、日清のカップラーメンとキッコーマン醤油はありました。    この村にはアラスカ鉄道の駅がありますが、乗りたい客がいるという印の白い旗をホームの柱に立てるのを忘れていると列車は止まってくれません。    もっとも駅以外の大草原や山中でも白い服を振り回すと列車は止まり乗せてくれるのです。    これには驚きましたが先日、日本の田舎のバスに乗っていると誰もいないバス亭を通り過ぎてから一軒の農家の前でバスが止まり、運転手がバスを降りて農家に入り「ばーちゃん今日は乗らないのか」と怒鳴っているのです。    すると中から、ばーさんが「遅れちまった」などと言いながら平然とバスに乗って来たのです。     アラスカも日本の田舎でも運転手はダイヤを無視しどこにでも止まるのです。    アラスカやロシアのウラジオストックなど冬に極寒地になる町のほとんどの金持ちはトヨタのランクルに乗っています。    他の国の金持ちはベンツに乗っていまが、スイスではタクシーや砂利トラやバスもベンツなので高級というイメージは余りありません。    スイスは九州ほどの小さな国なので国産車はなく、隣国はドイツ、フランス、イタリアですがドイツ語を話すスイス人が最も多いのでドイツ車が多いと思われます。
4、私には腰痛の持病があるので、日本でも海外でも移動日の次の日にはプールに行って泳ぎ腰痛を治します。    そのため日本では北海道から沖縄までほとんどの県の公営プールで泳ぎましたし、ニュージーランドやヨーロッパ各地でも公営プールで泳ぎました。    世界で沖縄とフランスだけが私のはいているボクサータイプで綿のトランクスの水着では泳がしてくれません。    競泳用のぴっちりとした水着でないと泳げないのです。    アメリカ人とフランス人は日本人と違いゴルフをしても、登山をしても、パラグライダーをしても町中を歩く服装と同じラフな格好でスポーツをやる事がかっこいいと思っているのです。    だから町中で着ているジーンズの短パンなどのままで泳ごうとするのです。    糸くずやポケットに入っている硬貨などでプールが汚れるので米軍の兵士が多い沖縄とフランス人の多いフランスでは競泳用水着でないと泳げないのです。   私のはいている綿の水着と普段着の短パンとの区別が難しくトラブルが多いのでその様になったのです。    日本のプールでは端のレーンが泳がない水中歩行専用になっており、膝の悪い年寄りがゆっくりと歩いています。     しかし日本以外の国では各レーンには「早い」「遅い」との表示があり、「早い」のレーンでは泳がないで早く歩いても良いのです。   パラグライダーは非常に膝の捻挫が多く、腰痛には泳ぐ方が良いのですが捻挫には水中歩行の方が治りが早いのです。    日本では遅く歩く老人を常に追い越して歩かなければなりませんが、他の国では追い越さず早く歩けます。     
5、イランに行くとホテルでもレストランでもパラパラ飯に羊の肉がのったシシカバブばかり毎日、毎日続くのです。   ネパールのトレッキングに参加すると毎日、毎日チキンカレーが続くのです。    スイスの田舎の人は自家製のチーズとベーコンとピクルスと牛乳とパンだけを食べて一生を終えるそうです。    またパリやロンドンやニューヨークやジュネーブでもフランスレストラン、イタリアレストラン、スイスレストラン、日本料理店、中華料理屋、韓国料理店とそれぞれの国の料理しか出ません。    世界中で日本の居酒屋だけが、刺身などの日本料理、スイスやフランスのチーズ4種盛り、韓国のチジミ、中国のぎょうざ、イタリアのピッツアなどの数多くの国の料理を一軒の店で出すのです。      
6、日本アルプスの槍ヶ岳、穂高岳、剣岳などの険しい岩峰の山では登山ルートが分かるように赤いペンキで印が付けられているので、たとえ登山の初心者でもこの印をたどれば何の危険もなく頂上に立つ事ができます。     しかしヨーロッパアルプスのマッターホルンなどの険しい岩峰の山には登山ルートの赤い印も白い印も全くありません。     そのために登山の初心者はツェルマットの登山ガイドを雇ってマッターホルンに登らないと登山ルートが分からず迷ってしまい岸壁から落ちて死んでしまうのです。     この事を知らずに死んだ登山者が今までに500人以上いるのです。    日本なら山岳ガイドの生活の為に500人以上もの登山者が死ぬのは許せないと、死んだ登山者の遺族が訴訟を起こすと思われますが、ヨーロッパではその様な訴訟は全くなく、事故は全て自己責任であり死にたくないならガイドを雇えばいいのに、自分の登山技術を過信して死んだ登山者が悪いとの考えが当たり前なのです。    ヨーロッパの険しい山岳ドライブウェーでも日本の様なガードレールはなく、道を少し外れると崖から落ちて死にますが、道を外す様な運転をした本人の自己責任であり、道路管理者の責任を問われる事は全くないのです。    また日本では電車が発車するとなると、駅員のアナウンスで「電車が発車します。危険ですから白線の内側までお下がりください」などと何度となく大声で言い、大きなブザーが鳴ります。     ヨーロッパでは何のアナウンスもブザーの音もなく発車時刻になれば静かに発車します。     日本の駅員は乗客を幼稚園児童レベルの知能の低い人間としてアナウンスしたり、ブザーを鳴らしますが、ヨーロッパの駅員は乗客を大人として扱い自己責任で時刻表を見て判断するよう求めているのです。    ヨーロッパの人の考えは「人間には生きる権利もあるが、死ぬ権利もある」本人が望むなら無謀な登山をして崖から落ちて死ぬ権利があるし、無謀な運転をして崖から落ちて死ぬ権利があり全て大人の自己責任で行動すべきだとの事なのです。           
7、カナダの国内線の飛行機に乗ると、機内のアナウンスは始めに英語次にフランス語次に中国語で話されます。    カナダにいる、それぞれの言葉を使う人数の多い順にアナウンスしているのです。      8月1日はスイスの建国記念日で大都市でも小さな村でも盛大に祝われます。    ツェルマットの村でもささやかなパレードがあり夜花火が打ち上げられる前に、村の広場で村長の挨拶があります。   村長は始めにドイツ語次にフランス語次にイタリア語で話します。   カナダと同じ様にスイスにいるそれぞれの言葉を使う人数の多い順に話されたのです。     次にツェルマットの村長はスイスに来ている外国人の数の多い順に色々な外国語で挨拶したのです。    もちろん何番かに日本語でも挨拶してくれました。   日本語での挨拶が終わると数十人の日本人の歓声と拍手がありました。  他の国の観光客も自分の国の言葉で挨拶されるとそれぞれの国の人の歓声と拍手がありました。   さすがにスイスは観光立国だと驚きました。   日本の飛行機や新幹線や空港に向かうモノレールなどでのアナウンスでは始めに日本語次に英語で話されます。    在日アメリカ人の人数は6番目の数であり訪日観光客の数もアメリカは4番目です。     日本政府はスイスと同じ様に観光立国を目指すなら、訪日観光客の数の順番にアナウンスするように行政指導するべきでしょう。      最初に韓国語次に台湾語次に中国語、最後に英語でアナウンスするべきなのです。    しかしながら日本国民も政府も日本の安全はアメリカの核で守られており、言ってみれば日本はアメリカの植民地と同じなので日本語の次に英語でアナウンスしてもいいとの考えなので、この事が議論された事はありません。   ロシアの前大統領プーチンは「核を持たない国は独立国家とは認めない」と言い、暗に日本は独立国家ではなくアメリカの植民地だと言ったのです。        現在日本は核を持たず独立国家とは認められないので外交交渉する権利はなく、北方領土は絶対に返さないと言ってるのです。           
                    
   


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桜とツツジと野草の写真

2011年04月24日 | 写真

63_2香川県荘内半島の桜と船40

64荘内半島の桜と島々
65荘内半島の桜と島々
110荘内半島の桜と島々
Photo愛媛県伯方島の桜
Photo_2伯方島の花見地蔵
Photo_3花見地蔵
Photo_10伯方島の桜
Photo京都府天橋立のケーブルカー
Photo_2天橋立の桜
Photo_3京都府丹後半島の港
Photo_4丹後半島の港   

 


67山口県岩国の錦帯橋
68錦帯橋付近の菜の花と舟
69錦帯橋と桜と城
20橋を渡る人
21菜の花
71姫路城の桜
72姫路城の桜
73姫路城の桜
Photo

大阪城の桜
Photo_2大阪城のしだれ桜
Photo_3 大阪城の堀とビル群
Photo_4 大阪城の堀と桜並木とビル群
Photo_3長野県松本城の桜
Photo_4

松本城の桜
Photo_5

松本城の桜
Photo_6

月と夜桜
Photo_7夜桜と城
Photo_8月としだれ桜
Photo_9松本城の堀の夜桜
74

長野県安曇野の桜と道祖神
75
道祖神と常念岳

77
常念岳と桜

87
長野県駒ケ根の里山と雪山


80
しだれ桜と雪山

81
しだれ桜と雪山

82
桜と宝剣岳

83
池の桜と宝剣岳

90
桜と雪山

85
池と桜と宝剣岳

88
里山の桜と椿とツツジとレンギョウ

Photo_5早朝の夙川
Photo_6昼の夙川
74兵庫県西宮市夙川の桜と甲山
75夙川の桜と阪急電車
Photo_7夙川の桜とJR電車
108須磨浦山上公園の桜と須磨海岸
76奈良県屏風岩
77屏風岩の山桜
78屏風岩
79京都嵐山
80嵐山
111京都市平安神宮
81平安神宮の桜
82平安神宮
83平安神宮
84平安神宮
85平安神宮
86平安神宮
Photo_4龍安寺石庭
Photo_5正法寺石庭
Photo_6大覚寺大沢池
Photo_7大覚寺大沢池
Photo_11大覚寺大沢池    

87京都高尾の桜とミツバツツジ
88高尾
89高尾
90京都仁和寺の桜
91仁和寺のミツバツツジ
92仁和寺のミツバツツジ
93奈良県長谷寺の桜
94長谷寺の桜
95長谷寺の桜吹雪
107長谷寺の桜とレンギョウ
Photo_5奈良県又兵衛桜
Photo_6又兵衛桜
Photo_7 菜の花と又兵衛桜
1三重県三多気の桜
2三多気の桜
3三多気の茅葺屋根

97長野県駒つなぎの桜
96駒つなぎの桜
98山梨県実相寺の桜と甲斐駒ケ岳
99実相寺の桜
100山梨県真原の桜と白梅と甲斐駒ケ岳
Photo_2

北海道五稜郭の桜
103
五稜郭

104
五稜郭

Photo_5五稜郭
Photo_6北海道羊蹄山と桜
119
北海道ニセコアンヌプリ
   
101姫路城のツツジ
102姫路城のツツジ
103宇治平等院のツツジ
104神戸北野浄水場のツツジ
Photo北野浄水場のツツジ
Photo_2ツツジと神戸のビル群

Photo_20神戸相楽園のツツジ
Photo_21相楽園の茶室
Photo_22相楽園の船屋形
Photo_23船屋形   
105西宮市甲山の山ツツジ
106長野県霧ヶ峰のレンゲツツジ
Photo_12愛媛県伯方島のヤマツツジ
Photo兵庫県鉢伏山麓オキナグサ
Photo_2オキナグサと鉢伏山
Photo_3タンポポと鉢伏山
Photo_4北海道朝日と羊蹄山
112
エゾエンゴサクと羊蹄山
Photo_6カタクリと福寿草
Photo_7カタクリと福寿草と羊蹄山
Photo_8カタクリとエゾエ
ンゴサク
Photo_9カタクリとエゾエンゴサク
Photo_10水芭蕉とニセコアンヌプリ
Photo_11水芭蕉とJR北海道電車
Photo_12フキノトウと残雪
Photo_13フキノトウとニセコアンヌプリ
Photoサロベツ原野のエゾカンゾウと利尻岳
Photo_2エゾスカシユリと利尻岳
Photo_3エゾスカシユリ
Photo_4ハマナスと利尻岳
Photo_5いろんな花と海
Photo_6サロベツ原野のカキツバタ
77
ハマエンドウ
Photo_8ハマナスと海
Photo_9ハマヒルガオ
Photo_10ハマヒルガオ
Photo_11ハマナスとエゾスカシユリ








































































   
                                 


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63歳定年について

2011年04月24日 | 日記・エッセイ・コラム

私は去年の春63歳になりました。
多くのサラリーマンは60歳で本社を定年になり、子会社や関連企業で3年間働き63歳で完全に定年になり働かなくなります。
私が63歳になった時、まだ働けそうなので63歳定年は早すぎるのではないかと思いました。    
ところが63歳になってすぐに坐骨神経痛になり電車に乗って10分ほど立っていると左足に激痛があり、しびれてしまうのです。  
サラリーマンなら会社へ行く事も出来ないのです。  
冬になると過去20年ほど風邪などひいた事がないのに、風邪をひき1ヶ月も直らないのです。  
サラリーマンなら会社を1ヶ月も休まなくてはならないのです。
会社の63歳定年は理にかなっているのです。   
昔は風邪にかかっても1週間で直っていたのです。  
60歳の人間の免疫力は20歳の免疫力の5分の1しかありません。   
また60歳の人の体力は20歳の人の体力を100%とすると60%しかなく、体力の衰えにより回復力も20歳の人の60%しかないのです。    
すなわち60歳の人は20歳の人の5倍病気になり易く、病気の回復もとても遅いのです。    
しかも私は父親の遺伝による腰痛があり、母親の遺伝による不整脈があり、しかもビールの飲みすぎにより尿酸値が高いのです。    
不整脈の人は65歳で50%が脳梗塞になると言われています。    
腰痛を良くするために毎日グルコサミンとコンドロイチン配合の錠剤を7錠とビタミン剤を3錠飲み、脳梗塞を防ぐ為に血流をよくするためバイアスピリンを飲み、尿酸値を下げるためにザイロリックを毎食後飲み、坐骨神経痛の痛みを防ぐために筋弛緩剤を飲んでいます。   
人は年を取ると白髪になり、髪の毛が薄くなり禿げて来る事実は神様が「あなたはもうすぐ死にますよ。この世でやり残した事があれば早くやっておきなさい」というサインだと言われています。   
先日4月10日の日曜日に友人とゴルフをしました。    
その日は快晴で桜は満開で最高の花見が出来ました。    
昼食時私はザイロリックを飲みつつビールを飲み、筋弛緩剤も飲みました。    
友人は糖尿病のため酒も飲まず血糖値を下げる薬を飲んでいました。    
私は友人に「お互い白髪になり、頭も禿げて来ており、食事ごとに薬を飲まなければならない様では、来年の桜は見れないかもしれない」と言いました。    
すると友人は「お前の葬式は俺が取り仕切ってやる」と答えました。   
この友人は5歳も歳下の嫁さんの葬式も自分が取り仕切るつもりなのです。    
私の友人は楽天家でいつまでも生き続けるつもりの様です。    
私はいつも最悪の事を考える悲観論者なので来年の桜はもう見れないかも知れないと考えると、ついあちこち桜の名所へ花見に行って来ました。               
 


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馬鹿な官僚と復興税

2011年04月23日 | 日記・エッセイ・コラム

官僚が作成した耐震基準に従って作った日本の高速道路は、地震ですぐに崩壊するアメリカの高速道路と違い絶対に安全だと言い切っていました。    ところが阪神、淡路大震災ではアメリカと同じ様に高速道路は崩壊し横転しました。    また官僚が作成した基準に従って作った原発はアメリカやロシアと違い絶対に安全で地震や津波にも耐えると言い切っていました。    ところが今回の東日本大震災では福島第1原発がロシアと同じレベルの事故を起こしてしまいました。    この2つの事故について官僚は想定外の事故であり自分たちには全く落ち度がないと言い訳をしています。    想定外の事故について官僚が全く考えない理由を先のブログで日本人が農耕民族である事、もう一つは自然と向き合った命がけのスポーツをした経験がない事を書きました。    もう一つ官僚が想定外の事故について考えない理由は、官僚は生まれた時から頭が優秀で、本人の想定どうり有名中学、高校へ合格し、本人の想定どうり東大に合格し、本人の想定どうり高級官僚になったのです。   人生において挫折を経験せず想定外の事が一度もなかった人間に想定外のことは考えられないのです。     自分が考え、想定どうりに生きてきた人間は自分をほとんど神に近い優秀な人間だと思うようになり、自分の想定外の自然災害が起ると神でも想像出来なかった自然災害が悪いと言って、官僚には全く落ち度はないと言い訳を言うのです。     民主党は先の選挙でこの様な言い訳を言う馬鹿公務員の給与を2割削減すると公約しましたが全く実行しません。    また馬鹿公務員の天下りや現職出向を止め、予算の無駄遣いを止めると公約しましたが全く実行しません。    それどころか自民党政権の時より馬鹿公務員の天下りは増え、ばら撒き予算で無駄遣いも大幅に増えたのです。     東日本大震災で多額の復興費が必要ですが、まず公約どうり公務員の給与を2割削減し、国会議員の定数を減らし、ばら撒き予算による無駄遣いを止めそれでも復興費が足らないなら1年間の議員立法で消費税を10%に増税し値上げした5%は全て復興費に当てるべきでしょう。   東北地方の被災者の為なら5%の消費税の増税は一般国民も納得すると思われます。    消費によって東北地方の被災者が救われるとなれば、消費はこの復興税が必要な1年間においてはかえって増えると思います。    私の車は13万キロ走り、フロントガラスにひびが入って運転しにくいので買い替えようとしていますが、150万円の新車の5%の復興税7万5千円が必要だと言われても喜んで支払おうと思います。    多くの国民も同じ考えだと思います。     国や地方の役人が作成した基準で作った原発や堤防が津波の被害に役立たなかったのだから、まず公務員が給与の削減という痛みを受け、そのうえで国民が復興税という痛みを分かち合うべきだと考えます。             


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日本の伝統

2011年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

かって太平洋戦争開戦前に日本はアメリカから「中国から日本軍が撤退しないなら、石油などの対日禁輸政策をとる」との通告を受けました。    この通告はアメリカが日本に宣戦布告をした事と全く同じ意味になります。    日本海軍はロシアのバルチック艦隊を倒し日露戦争に勝利し国民もマスコミも日本は強い国だと信じていました。    また中国進出ですでに20万人の兵士が死んでおり、閣議においてアメリカの要求を受け入れて中国から撤退するとの決定をすれば20万人の兵士の死は無駄になり右翼や青年将校によって多くの閣僚が殺されるだろうし、また戦争をすれば間違いなくアメリカに負けて戦犯で多くの閣僚が殺されるのも閣僚全員は分かっていたが、今すぐ殺されるより戦後殺される方が少しでも長生き出来るので開戦を決定したのである。     この下らない政府の開戦の決定で300万人の国民が死んだのです。      国のリーダーは始めから敗戦を分かっていましたが、一般国民は日本は強い国だから戦争に負ける事はないと信じて神風特攻隊、硫黄島玉砕など立派に戦いました。    また終戦時においても沖縄はアメリカ軍に取られ広島、長崎には原爆が落とされ全く勝ち目がないのに閣議において敗戦を認める決定が出来ず、昭和天皇が敗戦を認める決定をしたのです。    東電や日本政府は大津波が来て今回の様な最悪の事態になるかもしれない事を分かっていたにもかかわらず、国民の命よりコストを優先し、備えも、議論も全くしていなかったのです。    ところが福島第1原発の作業員は放射能と戦いつつ、苦情を言わず逃げ出しもせず命がけで作業しているのです。    フランスのルモンド紙は「下らない政府の下で、日本国民はよくがんばっている」と書きました。     かって日本軍とソ連軍がノモンハンで戦いましたが、ソ連指揮官は日本軍について「兵士は優秀だが上級幹部は愚劣」と評しました。    ソ連軍戦車に対し日本兵はガソリンを詰めたビール瓶の肉薄攻撃で対抗し全滅するまで戦い抜いたのです。   いつの時代も一般国民は優秀だが、日本政府や組織の上級幹部は愚劣である事は「日本の伝統」なのです。    


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最悪の事態

2011年04月16日 | 日記・エッセイ・コラム

今回の福島原発事故が「レベル7」にまで悪化したのは、東電や経済産業省が大津波が来るかもしれないし、全ての電源が喪失するかもしれないという最悪の事態を全く考えていなかった事によるものなのです。
日本人は車に乗り高速道路に入るとドアをロックする人が多いそうです。
一方欧米人は高速道路でドアをロックする人はいないそうです。
高速道路で車が事故に遭うと、一般道に比べて車が
大破する可能性が高く、ガソリンが漏れだし引火しそうなのに、自分も大怪我をして動けない最悪の事態を考えるので、ドアをロックしていると他人に助けてもらうのに時間がかかり死ぬ確率が高くなるからだそうです。
日本人は高速道路でも最悪の事態は考えない民族ですが、欧米人は常に最悪の事態を考えます。
1992年国際原子力機関は原発事故に備えて避難経路を用意すべきだとの提案を日本は無視しました。 
2001年アメリカ原子力規制委員会は原発の全電源を喪失した時の備えをすべきだと言う提案も日本は無視しました。
当時の日本原子力技術協会の最高顧問、石川迪夫氏は「ジャパン、アズ、ナンバーワンと持ち上げられて日本人は有頂天になり、欧米の言う事を聞かなかった」と述べていますが、もともと日本人は最悪の事態を考えない民族なのです。
日本人は農耕民族であり、欧米人は狩猟民族だといわれています。
歯の咬み方も日本人は草食動物に近い穀物をすりつぶす様な食べ方をし、欧米人は肉食動物に近い肉を咬み切る様な食べ方をします。
肉に比べて穀物は栄養分が少ないので小さな日本人は大きな欧米人より長い腸を持つ事により(日本人は7,5m欧米人は5m)少ない栄養分をより多く体に取り込もうとしているのです。
かって日本人は一生懸命苗を作り、田植えをし、夏の暑い時期に草抜きをし苦労をして稲を育てても、収穫直前に台風が来て稲は全滅してしまった経験があるのです。   
台風が来て稲が全滅になるかも知れないという最悪の事態を考えていては、稲作など出来ないのです。   
よって日本人は最悪の事態は考えないという習性を身につけたのです。   
狩猟においては5人で猟に行き大きな獲物を見つけて仕留めようとしますが、反撃に遭い2人が殺されると言う最悪の事態において、生き残った3人で獲物と最後まで戦うか逃げるかを決めておく必要があるのです。    
よって欧米人は最悪の事を常に考えているので今回の原発事故後すぐに数千人の外資系社員を大阪のホテルに移動し、大使館を東京から大阪に移し、多くの要人は香港など日本国外に逃げたのです。    
私も日本人で農耕民族ですが、21歳から64歳の現在まで冬山登山、山スキー、パラグライダー、狩猟などいつも1人で命がけのスポーツをして来ました。   
いまだに死なずに生きていられるのは、たまたま運が良かった事と、いつも最悪の事態を考えていたからだと思っています。   
特にパラグライダーは急な突風で機体がつぶされたり、雷雲につかまって吸い込まれたとき瞬時に反応しないと命取りになるので飛んでいる時は常に最悪の事態を考えています。
東電や経済産業省のトップが登山やパラグライダーや狩猟などの命がけのスポーツをした経験があれば最悪の事態を考えていたでしょう。     
大学1年生の心理学の授業の中で東郷先生は「人は若い内に死ぬのは絶対にダメだ。しかし若い内に死にかける経験は絶対に必要だ」と言われました。      
日本人は若い内に死にかけた経験がないと、最悪の事態は考えない民族なのです。  
 


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安全とコスト

2011年04月14日 | 日記・エッセイ・コラム

人間が生きていられるのは地球が生きているからです。    地球が死んだら人間も死にます。    地震も津波も台風もあらゆる自然災害は地球が生きている証拠です。    東日本大震災で多くの人命が失われましたが、地球が生きている事による自然災害なのでどうにもならないのです。   しかしながら福島原発事故の国際評価尺度が「レベル7」になったのは、天災ではなく人災です。    平成11年の全日空ハイジャック事件において、犯人が犯行1ヶ月前に運輸省、全日空、日本空港ビルディングなどに対し「到着便の手荷物検査場で荷物を受け取った後、出発ロビーに戻れるのは荷物の中から凶器を取り出しハイジャックされるの可能性があるので、警備員を配置し出発カウンターに戻れないようにすべきだ」との提言の文書を送りました。     ところが運輸省などは想定外のありそうもない提言に対し、警備員のコストがかかる事を考慮してこの提言を無視し警備の改善をしませんでした。    運輸省などは乗客の安全とコストを天秤にかけコストを選んだのです。    その結果、提言者は文書の通り実行し7月23日全日空をハイジャックし機長を包丁で刺し殺し自分で操縦しレインボーブリッジの下をくぐろうとし、乗客503人の命を奪おうとしたのです。    平成21年6月に経済産業省の審議会において今回事故を起こした福島原発の安全性について議論されました。   岡村地震研究センター長は「約1100年前に大津波があり、福島原発の安全対策を見直すべきだ」との提言をしました。   とこらが東電も審議会も「想定外のありそうもない大津波に対する過剰な安全性基準はコスト高につながる」との結論を下し、岡村氏の提言を無視したのです。  国民の安全とコストを天秤にかけコストを選んだのです。  確かに民間企業としては1100年前の大津波に備えて投資しろと言われても、何億円ものコストがかかり防護への投資は難しいでしょう。    しかしながら1100年前に起った様な大津波が発生し今回のような津波被害を受けた時にはすばやくどう対応するかを議論して決定しておくのには何億円ものコストはかからないのです。     たとえ1基3000億円の原発であっても廃炉を決断し、すばやく海水を入れるとのマニアルがあればここまで危機が連鎖しなかったのです。     岡村氏が提言したのに想定外の事態に対し東電は全く議論しておらず判断が遅れ対応も後手になったのです。     よって「レベル7」にまでなったのは東電による人災なのです。     運輸省も東電も国民の安全よりコストを選んだばかりでなく、備えも考えなかったのです。                       


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